Exits

1. Syntax

1  EXIts ( + , 
2.1 CONTROL
2.1 LISTING
2.1 MSGXPL
2.1 FORMAT
2.1 END
2.1 NOTIFY
1 (
1 exit name specification
1 ) )
exit name specification

1+ ,
2.1 exit_name
2.1  REXX ( + , exit_name )

Exits オプションは、Fault Analyzer 実行中に呼び出されるユーザー出口のタイプおよび名前を指定します。指定した出口タイプについて、複数の出口名を指定でき、すべての出口の呼び出しが試行されます。

注: IDIUTIL バッチ・ユーティリティーに対するユーザー出口の指定に関する詳細は、EXITS 制御ステートメントを参照してください。

Exits オプションの複数指定は累積されます。

Exits は REXX EXEC またはロード・モジュールのいずれかです (フォーマット・ユーザー出口では、REXX が唯一のサポートされるプログラミング言語であることに注意してください)
  • REXX EXEC は次のように指定する必要があります。
    REXX(exit_name_1exit_name_2, …)
    また、IDIEXEC DDname を介して使用可能である必要があります。
  • ロード・モジュールは、標準システム検索パス (LPA、LINKLIST、または JOBLIB/STEPLIB JCL ステートメント) から 使用可能である必要があります。
考えられる出口タイプは、以下のとおりです。
CONTROL
分析制御ユーザー出口。この出口を使用して、有効なオプションを変更、または障害を分析から除外できます。詳しくは、分析制御ユーザー出口を参照してください。
LISTING
Compiler Listing Read ・ユーザー出口。この出口を使用して、使用可能な MVS PDS (または PDSE) データ・セットに含まれるコンパイラー・リストまたは Fault Analyzer サイド・ファイル以外のソースから、ソース・コード情報を取得できます。詳しくは、コンパイラー・リスト読み取りユーザー出口を参照してください。
MSGXPL
Message and Abend Code Explanation ・ユーザー出口。この出口を使用して、メッセージおよび異常終了コードの説明を示し、Fault Analyzer が提供するそれらの説明を補足または置換できます。詳しくは、メッセージおよび異常終了コード説明ユーザー出口を参照してください。
FORMAT
フォーマット・ユーザー出口。この出口を使用して、分析レポートにユーザー固有の情報を追加できます。詳しくは、フォーマット・ユーザー出口を参照してください。
END
End Processing ・ユーザー出口。このユーザー出口を使用して、MVS システム・ダンプ、Fault Analyzer ミニダンプ、または障害ヒストリー・ファイル項目全体の抑止を要求できます。詳しくは、終了処理ユーザー出口を参照してください。
NOTIFY
通知ユーザー出口。この出口を使用して、例えば、記録された障害についてインストール・システム固有の通知を示すことができます。詳しくは、通知ユーザー出口を参照してください。
exit_name として指定する出口名は、有効な TSO/E REXX EXEC またはロード・モジュールの名前にすることができます。ただし、一部の名前は、特別な目的のために予約されています。
NONE
特殊名「NONE」は「ヌル」出口を表します。この出口は呼び出されません。結果、指定されたタイプの出口を呼び出すそれ以降の試みは終了します。
-DROPCNF-
特殊名「-DROPCNF-」を使用して、IDICNFxx parmlib メンバーから出口指定を廃棄します。詳しくは、IDICNFxx parmlib メンバーのユーザー出口指定の廃棄を参照してください。

Exits オプションを介して 1 つ以上の出口が指定されている場合は、出口に関する情報が分析レポートの 有効になっているオプション セクションに書き込まれます。このセクションでは、指定されたすべての出口がリストされ、それぞれのタイプの中で呼び出された出口がある場合、それらの出口が示されます。

注: 通知ユーザー出口は分析レポートの完了後に呼び出されるため、これらの出口の呼び出し状況は入手できません。
分析レポートの 有効になっているオプション セクションに書き込まれる情報の例は、以下のとおりです。
Exits:

  The following user exits were specified via Exits options.

  Type     Name     Type Invoked
  -------- -------- ---- ---------------------
  CONTROL  CTLEXITA LMOD No - module not found
           CTLEXITB REXX Yes
           CTLEXITC REXX Yes
           CTLEXITD LMOD No - module not found
  END      ABC1     LMOD Yes
  NOTIFY   NONE     n/a  (Not attempted)
この例には、以下が示されています。
  • 4 つの分析制御ユーザー出口が指定されました。1 番目 (CTLEXITA) は、呼び出すことができなかったロード・モジュールです。2 番目に指定されたユーザー出口 (CTLEXITB) は、呼び出された REXX EXEC です。2 番目のユーザー出口の呼び出しが成功したため、3 番目 (CTLEXITC) または 4 番目 (CTLEXITD) のユーザー出口の 呼び出しは試行されませんでした。
  • 1 つのEnd Processingユーザー出口 (ABC1) がロード・モジュールとして指定されました。このユーザー出口は呼び出されました。
  • ヌルの通知ユーザー出口が指定されました。これは呼び出されません。