Exits
exit name specification
Exits オプションは、Fault Analyzer 実行中に呼び出されるユーザー出口のタイプおよび名前を指定します。指定した出口タイプについて、複数の出口名を指定でき、すべての出口の呼び出しが試行されます。
Exits オプションの複数指定は累積されます。
Exits は REXX EXEC またはロード・モジュールのいずれかです (フォーマット・ユーザー出口では、REXX が唯一のサポートされるプログラミング言語であることに注意してください)。
- REXX EXEC は次のように指定する必要があります。
また、IDIEXEC DDname を介して使用可能である必要があります。REXX(exit_name_1, exit_name_2, …)
- ロード・モジュールは、標準システム検索パス (LPA、LINKLIST、または JOBLIB/STEPLIB JCL ステートメント) から 使用可能である必要があります。
考えられる出口タイプは、以下のとおりです。
- CONTROL
- 分析制御ユーザー出口。この出口を使用して、有効なオプションを変更、または障害を分析から除外できます。詳しくは、分析制御ユーザー出口を参照してください。
- LISTING
- Compiler Listing Read ・ユーザー出口。この出口を使用して、使用可能な MVS™ PDS (または PDSE) データ・セットに含まれるコンパイラー・リストまたは Fault Analyzer サイド・ファイル以外のソースから、ソース・コード情報を取得できます。詳しくは、コンパイラー・リスト読み取りユーザー出口を参照してください。
- MSGXPL
- Message and Abend Code Explanation ・ユーザー出口。この出口を使用して、メッセージおよび異常終了コードの説明を示し、Fault Analyzer が提供するそれらの説明を補足または置換できます。詳しくは、メッセージおよび異常終了コード説明ユーザー出口を参照してください。
- FORMAT
- フォーマット・ユーザー出口。この出口を使用して、分析レポートにユーザー固有の情報を追加できます。詳しくは、フォーマット・ユーザー出口を参照してください。
- END
- End Processing ・ユーザー出口。このユーザー出口を使用して、MVS™ システム・ダンプ、Fault Analyzer ミニダンプ、または障害ヒストリー・ファイル項目全体の抑止を要求できます。詳しくは、終了処理ユーザー出口を参照してください。
- NOTIFY
- 通知ユーザー出口。この出口を使用して、例えば、記録された障害についてインストール・システム固有の通知を示すことができます。詳しくは、通知ユーザー出口を参照してください。
exit_name として指定する出口名は、有効な TSO/E REXX EXEC またはロード・モジュールの名前にすることができます。ただし、一部の名前は、特別な目的のために予約されています。
- NONE
- 特殊名「NONE」は「ヌル」出口を表します。この出口は呼び出されません。結果、指定されたタイプの出口を呼び出すそれ以降の試みは終了します。
- -DROPCNF-
- 特殊名「-DROPCNF-」を使用して、IDICNFxx parmlib メンバーから出口指定を廃棄します。詳しくは、IDICNFxx parmlib メンバーのユーザー出口指定の廃棄を参照してください。
Exits オプションを介して 1 つ以上の出口が指定されている場合は、出口に関する情報が分析レポートの 有効になっているオプション
セクションに書き込まれます。このセクションでは、指定されたすべての出口がリストされ、それぞれのタイプの中で呼び出された出口がある場合、それらの出口が示されます。
注: 通知ユーザー出口は分析レポートの完了後に呼び出されるため、これらの出口の呼び出し状況は入手できません。
分析レポートの
有効になっているオプションセクションに書き込まれる情報の例は、以下のとおりです。
Exits:
The following user exits were specified via Exits options.
Type Name Type Invoked
-------- -------- ---- ---------------------
CONTROL CTLEXITA LMOD No - module not found
CTLEXITB REXX Yes
CTLEXITC REXX Yes
CTLEXITD LMOD No - module not found
END ABC1 LMOD Yes
NOTIFY NONE n/a (Not attempted)
この例には、以下が示されています。
- 4 つの分析制御ユーザー出口が指定されました。1 番目 (CTLEXITA) は、呼び出すことができなかったロード・モジュールです。2 番目に指定されたユーザー出口 (CTLEXITB) は、呼び出された REXX EXEC です。2 番目のユーザー出口の呼び出しが成功したため、3 番目 (CTLEXITC) または 4 番目 (CTLEXITD) のユーザー出口の 呼び出しは試行されませんでした。
- 1 つのEnd Processingユーザー出口 (ABC1) がロード・モジュールとして指定されました。このユーザー出口は呼び出されました。
- ヌルの通知ユーザー出口が指定されました。これは呼び出されません。