DumpRegistrationExits

図 1. Syntax

Exit name specification

DumpRegistrationExits オプションは、IDIXTSEL MVS™ ポスト・ダンプ出口処理中に呼び出されるユーザー出口のタイプと名前を指定します。

SVC ダンプ・データ・セット名がヒストリー・ファイル障害項目に記録されると、エンド・ユーザーが後で分析できるように、ダンプ登録分析制御および通知ユーザー出口が呼び出されます。SVC ダンプは、異常終了、または Fault Analyzer リカバリー障害記録 (recovery fault recording - RFR) 処理によって起動されている可能性があります。ただし、ダンプ登録出口は RFR 処理については起動されません。IDIXTSEL プロセスは、IDI.SIDISAM1(IDIWTSEL) サンプル ++USERMOD がインストールされていることを必要とします (詳しくは、MVS ポスト・ダンプ出口のインストール IDIXTSELを参照してください)。

MVS™ SVC ダンプ登録分析制御および通知ユーザー出口は、Fault Analyzer IDIS サブシステムから実行されます。DumpRegistrationExits オプションを、IDICNFxx parmlib メンバーに指定するか、または IDIOPTS DD ステートメントを介して IDIS サブシステム JCL に指定する必要があります。DumpRegistrationExits オプションは、IDIOPTS DD ステートメントを介してどこか他の場所 (CICS® 領域内やバッチ・ジョブ内など) に指定された場合には無視されます。

DumpRegistrationExits オプションの複数指定は累積されます。

出口は、REXX EXEC かロード・モジュールのどちらかです。

REXX EXEC は次のように指定する必要があります。
```
REXX(exit_name_1, exit_name_2, …)
```
また、IDIEXEC DDname を介して使用可能である必要があります。
ロード・モジュールは、標準システム検索パス (LPA、LINKLIST、または JOBLIB/STEPLIB JCL ステートメント) から使用可能である必要があります。

考えられる出口タイプは、以下のとおりです。

CONTROL: 分析制御ユーザー出口。この出口は、有効なオプションの変更に使用できます。詳しくは、分析制御ユーザー出口 (MVS SVC ダンプ登録)を参照してください。
NOTIFY: 通知ユーザー出口。この出口を使用して、例えば、記録された障害についてインストール・システム固有の通知を示すことができます。詳しくは、通知ユーザー出口 (MVS SVC ダンプ登録)を参照してください。

exit_name として指定する出口名は、有効な TSO/E REXX EXEC またはロード・モジュールの名前にすることができます。ただし、一部の名前は、特別な目的のために予約されています。

NONE: 特殊名「NONE」は「ヌル」出口を表します。この出口は呼び出されません。結果、指定されたタイプの出口を呼び出すそれ以降の試みは終了します。
-DROPCNF-: 特殊名「-DROPCNF-」を使用して、IDICNFxx parmlib メンバーから出口指定を廃棄します。詳しくは、IDICNFxx parmlib メンバーのユーザー出口指定の廃棄を参照してください。

指定した出口タイプについて、複数の出口名を指定でき、すべての出口の呼び出しが試行されます。