障害ヒストリー・ファイル
障害ヒストリー・ファイルは、Fault Analyzer が分析した障害に関する情報を含む PDS または PDS データ・セットです。ヒストリー・ファイル内に別個のメンバーとして保管された障害項目には、以下のタイプの情報が含まれます。
- リアルタイム分析の主な情報 (例えば、異常終了コードや、障害のあるプログラムの名前)
- 実行環境の詳細 (例えば、ジョブ名、システム ID、および障害が発生した日時)
- 関連したリアルタイム分析レポート (該当する場合)
- 保管されたミニダンプ (該当する場合)
- 関連した MVS ダンプ・データ・セットの名前 (該当する場合)
ヒストリー・ファイル内の新しい各障害項目には、ヒストリー・ファイルで固有の ID が付与されます。ID は 1 から 3 文字の接頭部と、5 桁のシーケンス番号で構成されます。デフォルトの接頭部は「F」ですが、このデフォルトは以下のいずれかの方法で変更できます。
- Fault Analyzer ISPF インターフェースを使用します。アクション・バーのプルダウン・メニュー・オプションで、「File」 > 「Change Fault History File Settings」をクリックします。詳しくは、『障害ヒストリー・ファイル設定の変更』を参照してください。
- IDIUTIL バッチ・ユーティリティーを使用します。詳しくは、『ヒストリー・ファイルの管理 (IDIUTIL ユーティリティー)』を参照してください。
シーケンス番号は 1 で始まり、新しい障害項目が作成されるたびに 1 ずつ増分します。シーケンス番号は、99999 に達すると、1 に戻ります。 該当する障害 ID がすでに存在している場合は、次に使用可能な障害 ID が割り当てられます。
PDSE ヒストリー・ファイルに保持される障害項目の最小数、または PDS ヒストリー・ファイルに入れることができる障害項目の最大数を次のようにして設定できます。
- Fault Analyzer ISPF インターフェースを使用します。アクション・バーのプルダウン・メニュー・オプションで、「File」 > 「Change Fault History File Settings」をクリックします。詳しくは、『障害ヒストリー・ファイル設定の変更』を参照してください。
- IDIUTIL バッチ・ユーティリティーを使用します。詳しくは、『ヒストリー・ファイルの管理 (IDIUTIL ユーティリティー)』を参照してください。
ヒストリー・ファイルには、PDS データ・セットまたは PDSE データ・セットのいずれも使用できますが、PDS データ・セットでは同時メンバー書き込み機能が使用不可であるのに対して PDSE データ・セットではそれが可能なため、PDSE データ・セットが推奨されます。Fault Analyzer は、PDSE ヒストリー・ファイルを使用すると共用機能とパフォーマンスが向上します。
障害項目の詳細の表示、リアルタイム分析レポートのブラウズ、バッチおよび対話式の障害再分析の開始、またはヒストリー・ファイルの対話式表示からの障害項目の削除を実行できます。これらのアクションについては、Fault Analyzer ISPF インターフェースに説明があります。
ビュー・メンバーは、IDIVIEWS DDname で識別されるデータ・セットに作成できます。このデータ・セットには、Fault Analyzer ISPF インターフェースを使用して同時に表示する、任意の数のヒストリー・ファイルの名前が含まれています。詳しくは、ビューの使用を参照してください。