FMNIMSIN 制御ステートメント

FMNIMSIN 制御ステートメントを使用して、以下を指定します。
  • 抽出を BMP 領域で実行するか、DLI 領域で実行するか。
  • 静的 PSB を使用するか、あるいは FM/IMS が動的 PSB を生成して IMS データを抽出するか。
  • 部分的抽出の実行にキー・ファイルが使用されるか。
  • 部分的抽出の実行に選択基準が指定されているか。

    データベースが論理関係を含む場合、基準を使用して、追跡する論理関係を決定することができます。

FMNIMSIN 内の各行は $$FILEM で始まり、最初の行には、FM/IMS によって抽出が実行されることを指定するパラメーター IXB が含まれます。
  $$FILEM IXB REGNTYPE=DLI,
  $$FILEM     PSBTYPE=DYNAMIC,
  $$FILEM     DBDDSN=FMN.IMS.IVP.DBDLIB,
  . . .
  . . .
1. Syntax

1 IXB IMSID=imsid REGENTYPE=
2.1  BMP  %BMP parameters
2.1  DLI  %DLI parameters? PSBTYPE=
2.1! installation default
2.1  DYNAMIC  %DYNAMIC parameters
2.1  STATIC  %STATIC parameters
1! DBDDSN=subsystem defaults
1  DBDDSN=dbddsn? + DBDDSNi=dbddsni
1? DBDDD=dbddd
2 DBDMEM=dbdname
2? CRITERIA=
3.1! N
3.1  Y
3.2.1! CRITDD=CRITDD
3.2.1 CRITDD=ddname
3.2.1 CRITDSN=critdsn
3.1?CRITMEM=critmem
2? KEYEXT=
3.1! N
3.1 Y
2? SDEPTSO=
3.1! N
3.1 Y
2? TCREATE=
3.1! NO
3.1 YES
3.2.1! TINPUT=TDDIN
3.2.1 TINPUT=tddin
3.2.1 TDSNIN=tssnin
3.2.1! TOUPTUT=TDDOUT
3.2.1 TOUTPUT=tddout
3.2.1 TDSNOUT=tdsnout
2?  KEYLIST=( + , rootkey )
2?  KEYRANGE=(startkey,endkey)
2?  MAXROOTS=number
2   %logical keys dataset parameters
2   %root keys dataset parameters
BMP parameters

1? AGN=agn
1! PARDLI=subsystem default
1 PARDLI=0
1 PARDLI=1
1! IMSNBA=subsystem default
1 IMSNBA=number
1! IMSOBA=subsystem default
1 IMSOBA=number
1! LOCKMAX=subsystem default
1 LOCKMAX=number
DLI parameters

1! RESLIB=subsystem defaults
1?  + RESLIBi=reslibi
2?  RECON1=recon1 RECON2=recon2 RECON3=recon3
1! DFSVSAMP=subsystem default
1 DFSVSAMP=dfsvsamp
1! VSMPMEM=subsystem default
1 VSMPMEM=vsmpmem
1! MACLIB=subsystem default
1 MACLIB=maclib
1! IMSBKO=subsystem default
1 IMSBKO=N
1 IMSBKO=Y
1! DBRC=subsystem default
1 DBRC=Y
1 DBRC=N
1 DBRC=IMS
1! IRLM=subsystem default
1 IRLM=Y
1 IRLM=N
1 IRLM=IMS
1! IRLMNAME=subsystem default
1 IRLMNAME=irlname
1! GSGNAME=subsystem default
1 GSGNAME=NONE
1 GSGNAME=gsgname
1! TMINAME=subsystem default
1 TMINAME=tminame
11? IMSBUF=number
1! LOCKMAX=subsystem default
1 LOCKMAX=number
1! LOGUSAGE=subsystem default
1 
2.1 LOGUSAGE=KEEP
2.1 LOGUSAGE=KEEPUPD
2.1 LOGUSAGE=DELETE
1  %LOG parameters
1 LOGUSAGE=NONE
LOG parameters

1! LOGDSN=subsystem default
1 LOGDSN=logdsn
1! LOGSUNIT=installation default
1 LOGSUNIT=CYL
1 LOGSUNIT=TRK
1 LOGSUNIT=BLK
1 LOGSUNIT=MB
1 LOGSUNIT=KB
1! LOGPQTY=installation default
1 LOGPQTY=number
1! LOGSQTY=installation default
1 LOGSQTY=number
1! LOGMGMTC=installation default
1 LOGMGMTC=management_class_name
1! LOGSTORC=installation default
1 LOGSTORC=storage_class_name
1! LOGDATAC=installation default
1 LOGDATAC=data_class_name
1! LOGUNIT=installation default
1 LOGUNIT=unit
DYNAMIC parameters

1! PROCOPT=subsystem default
1 PROCOPT=G
1 PROCOPT=GO
STATIC parameters

1! PSBDSN=subsystem defaults
1  PSBDSN=psbdsn? + PSBDSNi=psbdsni
1? PSBDD=psbdd
2 PSBMEM=psbmbr
1? PCBNUM=(+ ,pcbnum)
1? PCBNAME=(+ ,pcbname)
Logical keys dataset parameters

1! LKUNIT=installation default
1 LKUNIT=TRK
1 LKUNIT=BLK
1 LKUNIT=CYL
1 LKUNIT=KB
1 LKUNIT=MB
1! LKPQTY=installation default
1 LKPQTY=number
1! LKSQTY=installation default
1 LKSQTY=number
1! LKMGMTCL=installation default
1 LKMGMTCL=management-class-name
1! LKSTORCL=installation default
1 LKSTORCL=storage-class-name
1! LKDATACL=installation default
1 LKDATACL=data-class-name
1! LKVOL1=installation default
1? LKVOL1=volser
1! LKVOL2=installation default
1? LKVOL2=volser
1! LKVOL3=installation default
1? LKVOL3=volser
Root keys dataset parameters

1! RKUNIT=installation default
1 RKUNIT=CYL
1 RKUNIT=BLK
1 RKUNIT=TRK
1 RKUNIT=KB
1 RKUNIT=MB
1! RKPQTY=installation default
1 RKPQTY=number
1! RKSQTY=installation default
1 RKSQTY=number
1! RKMGMTCL=installation default
1 RKMGMTCL=management-class-name
1! RKSTORCL=installation default
1 RKSTORCL=storage-class-name
1! RKDATACL=installation default
1 RKDATACL=data-class-name
1! RKVOL1=installation default
1? RKVOL1=volser
1! RKVOL2=installation default
1? RKVOL2=volser
1! RKVOL3=installation default
1? RKVOL3=volser
IMSid=imsid
アクセスするデータベースが定義されている IMS サブシステムの 4 文字の ID。
注: REGNTYPE=DLI が指定され、FM/IMS インストール・オプション・モジュールで COMPAT=Y が指定されている場合は、オプション・パラメーターです。それ以外の場合、必須パラメーターです。
REGNTYPE
必須パラメーター。関数を実行する領域のタイプを指定します。
BMP
BMP 領域の場合。データベースがオンラインの場合に、BMP 領域を使用することができます。
DLI
DL/I バッチ処理領域の場合。データベースがオフラインであるか、またはデータ共用サポートがある場合に、DL/I バッチ処理領域 を使用することができます。
PSBTYPE
オプション・パラメーター。関数がデータベースにアクセスするために使用する PSB のタイプを指定します。

このパラメーターを指定しない場合、FM/IMS は、<Test> インストール・オプション・モジュールで指定されている FM/IMS デフォルトを使用します。インストール時に FM/IMS 管理者が、インストール・デフォルトを指定します。

DYNAMIC
関数は、開始時に生成されて終了時に削除される一時 PSB を使用します。
STATIC
関数は、データベース管理者が生成した既存の PSB を使用します。使用する PSB の詳細は、STATIC パラメーターで指定する必要があります。
DBDDSN=dbddsn および DBDDSNi=dbddsni (i は 2 から 6)
DBDDSN パラメーターは、IMS 管理 ACB を使用しないサブシステムを IMSID パラメーターが指定するときに使用されます。
オプション・パラメーター。関数が使用するデータベース定義 (DBD) を含むロード・ライブラリーの名前。指定したライブラリーは IMS DD に割り振られます。
PSBTYPE=DYNAMIC が指定されると、IMS では、指定された DBD ライブラリーの少なくとも 1 つに、以下の DBD が必要です。
  • DBDMEM パラメーターで指定されたデータベース用の DBD。
  • DBDMEM パラメーターで指定されたデータベースに論理的に関連するデータベースごとの DBD。
PSBTYPE=STATIC が指定されると、IMS では、指定された DBD ライブラリーの少なくとも 1 つに、以下の DBD が必要です。
  • PSB で指定されたそれぞれのデータベースごとの DBD
  • PSB で指定されたデータベースに論理的に関連しているそれぞれのデータベースごとの DBD
i の値は 2 から始まり、最大値 6 まで 1 ずつ増加していなければなりません。したがって、

  DBDDSN2=dbddsn2 DBDDSN3=dbddsn3 DBDDSN4=dbddsn4
は可能ですが、

  DBDDSN2=dbddsn2 DBDDSN4=dbddsn4
は許されません。値3 がないためです。
注: IMSID パラメーターが IMS 管理 ACB を使用するサブシステムを指定すると、この関数は、サブシステムが使用する IMS カタログから DBD を取得し、これらのパラメーターは無視されます。
DBDDSN パラメーターを指定しない場合、FM/IMS は以下を使用します。
  • パラメーターのサブシステム・デフォルト (IMSID パラメーターを指定した場合)
  • パラメーターのインストール・デフォルト (IMSID パラメーターを指定していない場合)。
インストール時に FM/IMS 管理者が、サブシステム・デフォルトおよびインストール・デフォルトを指定します。
DBDDD=dbddd
IMS 管理 ACB を使用しないサブシステムを IMSID パラメーターが指定するときには、DBDDD パラメーターを使用します。

DBDDD パラメーターは、関数が使用する DBD ライブラリーを指定する代替方法を提供します。

オプション・パラメーター。この関数に使用させる DBD ライブラリーを割り振る DD ステートメントの名前。実行依頼する JCL にこの DD ステートメントを組み込みます。FM/IMS で使用するために予約されている IMS を除き、有効な任意の DD 名を指定できます。

注: IMSID パラメーターが IMS 管理 ACB を使用するサブシステムを指定すると、この関数は、サブシステムが使用する IMS カタログから DBD を取得し、DBDDD パラメーターを無視します。
DBDMEM=dbdname
必須パラメーター。関数の基本データベース名。
CRITERIA
オプション・パラメーター。抽出が選択基準を使用するかどうかを指定します。
N
抽出は選択基準を使用しません。
Y
抽出は選択基準を使用します。Y を指定する場合は、以下の CRITDD、CRITDSN、および CRITMEM の項目で示すように、 抽出が使用する基準セットを指定する必要があります。
CRITDD=ddname
抽出が使用する基準を含む順次データ・セットまたは PDS(E) およびメンバー用の DD ステートメントを指定します。デフォルトは、CRITDD です。
CRITDSN=critdsn
抽出で使用する基準を含んでいるデータ・セットの名前。順次データ・セットまたは PDS(E) が指定できます。PDS(E) を指定した場合は、パラメーターでは括弧でメンバー名も含めることができます。
CRITMEM=critmem
CRITDSN または CRITDD パラメーターで PDS(E) を指定し、メンバーを指定しない場合は必須です。抽出で使用する基準を含んでいる PDS(E) のメンバーを指定します。
注: パラメーター DSNCRIT および MEMCRIT は、後方互換性のために引き続きサポートされます。
KEYEXT
オプション・パラメーター。抽出をキー値データ・セットで指定されているレコードに制限するかどうかを指定します。
N
抽出で、キー値データ・セットを使用しません。
Y
抽出で、キー値データ・セットを使用します。キー値データ・セットには、抽出するレコードのルート・セグメントのキー値が含まれています。

キー値データ・セットは、KEYSFILE DD ステートメントで指定します。順次データ・セットまたは PDS(E) メンバーを指定できます。

SDEPTSO
このオプションは、順次従属 (SDEP) セグメントを持つ DEDB にのみ適用できます。FM/IMS が SDEP タイム・スタンプをアンロード・ファイルに書き込むかどうかを指定します。
N
これがデフォルト値です。ルート・セグメントのすべての順次従属セグメント が、抽出プロセス時に読み取られたのとは逆の順序で物理的にロードされます。これによって、DLI 呼び出しを使用して読み取られるときに、そのデータベースが 同じに見えるように SDEP セグメントが復元されます。ただし、順次従属スキャン・ユーティリティーを 使用して DEDB データベースを処理する場合、そのセグメントの順序が異なる可能性があります。
Y
FM/IMS は SDEP タイム・スタンプをアンロード・ファイルに書き込みます。DEDB データベースをロードする際に、順次従属セグメントは元の入力シーケンスの順序で復元されます。これによって、抽出ジョブの経過時間と I/O が増加します。
TCREATE
バッチ抽出プロセス中に、抽出テンプレートを作成するかどうかを指定します。
N
バッチ抽出プロセス中に、テンプレートを作成しません。
Y
バッチ抽出プロセス中に、テンプレートを作成します。
TINPUT=tddin
DBDMEM パラメーターで指定されたデータベース用のテンプレート、および DBDMEM パラメーターで指定されたデータベースに論理的に関連付けられたすべてのデータベース用のテンプレートを含む PDS(E) または連結された PDS(E) の DD ステートメントを指定します。
TDSNIN=tddsnin
DBDMEM パラメーターで指定されたデータベース用のテンプレート、および DBDMEM パラメーターで指定されたデータベースに論理的に関連付けられたすべてのデータベース用のテンプレートを含む PDS(E) の名前を指定します。
TOUTPUT=tddout
抽出テンプレートを保管する順次データ・セットまたは PDS(E) メンバーのいずれかの DD ステートメントを指定します。
TDSNOUT=tdsnout
抽出テンプレートを保管する順次データ・セットまたは PDS(E) メンバーのいずれかの名前を指定します。
KEYLIST(rootkey1,rootkey2,...)
オプション・パラメーター。抽出したいデータベース・レコードのルート・セグメント・キー値のリストを指定します。ルート・キー値の長さがルート・セグメントのキー長より短い場合、関数はそれをキーの最初の部分と見なし、部分キー値に一致するルート・キー値を持つデータベース・レコードをすべて抽出します。
KEYRANGE(startkey,endkey)
オプション・パラメーター。ルート・キー値の範囲の始まりと終わりを指定します。関数は、指定された範囲内のルート・キー値を持つデータベース・レコードを抽出します。
startkey
ルート・キー値の範囲の始まり。startkey 値の長さがルート・セグメントのキー長より短い場合、関数は指定された値に low value (X'00') を付加します。
endkey
ルート・キー値の範囲の終わり。endkey 値の長さがルート・セグメントのキー長より短い場合、関数は指定された値に high value (X'FF') を付加します。
MAXROOTS=number
オプション・パラメーター。関数によって抽出されるデータベース・レコード数を制限します。このパラメーターを指定すると、関数は、抽出したデータベース・レコード数をカウントし、指定された限度に達すると終了します。
BMP パラメーター
BMP パラメーターは、関数を BMP モードで実行するときに使用します (REGNTYPE=BMP)。
指定されている場合、パラメーターを省略すると、FM/IMS は以下を使用します。
  • パラメーターのサブシステム・デフォルト (IMSID パラメーターを指定した場合)
  • パラメーターのインストール・デフォルト (IMSID パラメーターを指定していない場合)
インストール時に FM/IMS 管理者が、サブシステム・デフォルトおよびインストール・デフォルトを指定します。
AGN=agn
IMSID パラメーターで指定されているサブシステムが AGN を使用する場合、必須パラメーター。それ以外の場合、このパラメーターは指定しないでください。関数に必要なアクセスを提供し、かつ、使用する権限のある AGN を指定します。(FM/IMS が開始する BMP 領域は、指定された AGN に関連した IMS リソースを使用する許可が与えられているだけです。)
PARDLI
オプション・パラメーター。関数が使用する並列 DL/I オプションを指定します。
0
DL/I 処理は BMP 領域で実行されます。
1
BMP のすべての DL/I 処理は、IMS 制御領域で実行されます。

PARDLI=1 は、BMP 領域のシステム X22 異常終了の結果生じる制御領域のシステム 113 異常終了を防ぎます。ただし、PARDLI=1 の場合、並列 DL/I は使用不可になります。これによって、パフォーマンスが低下する場合があります。

IMSNBA=number
オプション・パラメーター。ファースト・パス領域がアクティブにされているときに、共通サービス域で使用可能にされるファースト・パス・データベース・バッファーの数を指定します。指定された数は、ファースト・パス・データベースにアクセスするときに関数によって使用されます。指定する数は、1 から 9999 の範囲内である必要があります。
IMSOBA=number
オプション・パラメーター。通常割り当て (IMSNBA パラメーターで指定される) が使用されるときに、ファースト・パス領域に対して使用可能にされる追加のページ固定バッファーの数を指定します。指定された数は、ファースト・パス・データベースにアクセスするときに関数によって使用されます。指定する数は、1 から 9999 の範囲内である必要があります。
LOCKMAX=number
オプション・パラメーター。関数が一度に保持することを許可されるロックの最大数 (1000 の単位) を指定します。指定する数は 0 から 32767 までの範囲でなければなりません。0 を指定すると、関数が一度に保持できるロックの数には制限がなくなります。
DLI パラメーター
DLI パラメーターは、関数を DLI モードで実行するときに使用します (REGNTYPE=DLI)。
指定されている場合、パラメーターを省略すると、FM/IMS は以下を使用します。
  • パラメーターのサブシステム・デフォルト (IMSID パラメーターを指定した場合)
  • パラメーターのインストール・デフォルト (IMSID パラメーターを指定していない場合)
インストール時に FM/IMS 管理者が、サブシステム・デフォルトおよびインストール・デフォルトを指定します。
RESLIBi=reslibni (i は 1 から 6)
IMS SVC モジュール、DFSMDA 動的割り振りモジュール、および IMS 出口ルーチンが含まれているデータ・セットの名前を指定します。指定したデータ・セットは TASKLIB DD に割り振られ、APF 許可されたデータ・セットは DFSRESLB DD に割り振られます。オプション・パラメーター。
i の値は 1 から始まり、最大値 6 まで 1 ずつ増加していなければなりません。したがって、

  RESLIB1=reslib1 RESLIB2=reslib2 RESLIB3=reslib3
は可能ですが、

  RESLIB1=reslib1 RESLIB3=reslib3
は許されません。値2 が欠落しているためです。
RECON1=recon1
オプション・パラメーター。IMS で DBRC RECON データ・セットを動的に割り振る場合は、このパラメーターを指定しないでください。IMS は、必要とされるときに、DFSMDA 動的割り振りモジュールで指定された RECON データ・セットを割り振ります。FM/IMS で DBRC RECON データ・セットを割り振る場合は、IMS で使用する 1 次 DBRC RECON データ・セットの名前を指定します。FM/IMS は、必要とされるときに、指定されたデータ・セットを RECON1 DD に割り振ります。RECON1 パラメーターを指定する場合は、RECON2 および RECON3 パラメーターも指定しなければなりません。
RECON2=recon2
オプション・パラメーター。IMS で DBRC RECON データ・セットを動的に割り振る場合は、このパラメーターを指定しないでください。IMS は、必要とされるときに、DFSMDA 動的割り振りモジュールで指定された RECON データ・セットを割り振ります。FM/IMS で DBRC RECON データ・セットを割り振る場合は、IMS で使用する 2 次 DBRC RECON データ・セットの名前を指定します。FM/IMS は、必要とされるときに、指定されたデータ・セットを RECON2 DD に割り振ります。RECON2 パラメーターを指定する場合は、RECON1 および RECON3 パラメーターも指定しなければなりません。
RECON3=recon3
オプション・パラメーター。IMS で DBRC RECON データ・セットを動的に割り振る場合は、このパラメーターを指定しないでください。IMS は、必要とされるときに、DFSMDA 動的割り振りモジュールで指定された RECON データ・セットを割り振ります。FM/IMS で DBRC RECON データ・セットを割り振る場合は、IMS で使用するスペア DBRC RECON データ・セットの名前を指定します。FM/IMS は、必要とされるときに、指定されたデータ・セットを RECON3 DD に割り振ります。RECON3 パラメーターを指定する場合は、RECON1 および RECON2 パラメーターも指定しなければなりません。
DFSVSAMP=dfsvsamp
オプション・パラメーター。OSAM および VSAM データ・セット用に IMS バッファー・サブプールを定義するパラメーターが含まれているデータ・セットの名前を指定します。指定したデータ・セットは DFSVSAMP DD に割り振られます。指定したデータ・セットが区分データ・セットの場合は、必要なメンバーを VSMPMEM パラメーターで指定してください。
VSMPMEM=vsmpmem
オプション・パラメーター。関数が使用する DFSVSAMP データ・セットが PDS(E) の場合は、OSAM および VSAM データ・セット用に IMS バッファー・サブプールを定義するパラメーターが含まれているデータ・セットのメンバーを VSMPMEM で指定します。指定したメンバーは DFSVSAMP DD に割り振られます。DFSVSAMP が順次データ・セットの場合は、このパラメーターを指定しないでください。
MACLIB=maclib
オプション・パラメーター。IMS マクロ・ライブラリーの名前を指定します。FM/IMS は、動的 PSB を生成するときに、指定されたライブラリーの IMS マクロを使用します。
IMSBKO
オプション・パラメーター。IMS 疑似アベンドが発生したときに、動的バックアウトを実行するかどうかを指定します。
N
IMS 疑似アベンドが発生したときに、動的バックアウトを実行しません。
Y
IMS 疑似アベンドが発生したときに、動的バックアウトを実行します。
このパラメーターは、関数を IMS ログ・データ・セットで実行している場合のみ有効です。
DBRC
オプション・パラメーター。関数がデータベース・リカバリー管理 (DBRC) を使用するかどうかを指定します。
Y
DBRC を使用します。
N
DBRC を使用しません。
IMS
DBRC は、インストール・デフォルト・モジュール DFSIDEF0 の DBRC パラメーターに従って設定されます。DFSIDEF0 モジュールが DBRC=YES または DBRC=FORCE を指定した場合、あるいは DFSIDEF0 モジュールがサブシステムの RESLIB データ・セットにない場合、この関数は DBRC を使用します。DFSIDEF0 モジュールが DBRC=NO を指定している場合、この関数は DBRC を使用しません。
IRLM
オプション・パラメーター。関数が内部リソース・ロック・マネージャー (IRLM) を使用するかどうかを指定します。
Y
IRLM を使用します。
N
IRLM を使用しません。
IMS
IRLM は、IMSCTRL マクロ・ステートメントの IRLM パラメーターと IRLMNM パラメーターに従って設定されます。以下のいずれかの条件が当てはまる場合、この関数は IRLM を使用します。
  • IMSCTRL マクロ・ステートメントで IRLM=Y を指定する。
  • IMSCTRL マクロ・ステートメントで IRLMNM を指定し、IRLM=N を指定しない。
以下のいずれかの条件が当てはまる場合、この関数は IRLM を使用しません。
  • IMSCTRL マクロ・ステートメントで IRLM=N を指定する。
  • IMSCTRL マクロ・ステートメントで、IRLM および IRLMNM の値を指定しない。
IRLMNAME=irlm_name
オプション・パラメーター。内部リソース・ロック・マネージャー (IRLM) に割り振られている 4 バイトの z/OS サブシステム名を指定します。IRLM=Y または IRLM=IMS が指定されている場合、関数は、この名前を IMS 領域コントローラーに渡します。
RSR
FM/IMS ではもう使用しませんが、互換性のために残されています。FM/IMS は、RSR=Y または RSR=N を受け入れます。
GSGNAME
IMS サブシステム imsid がリモート・サイト・リカバリー (RSR) 複合システムの一部であり、 IMSCTRL マクロ・ステートメントまたは FM/IMS インストール・オプション・モジュールで GSGNAME を指定せず、関数が実行するすべての活動を RSR で追跡する場合は、RSR 複合システムの Global Service Group (GSG) 名を指定します。

IMS サブシステムが RSR 複合システムの一部であり、IMSCTRL マクロ・ステートメントまたは FM/IMS インストール・オプション・モジュールで GSGNAME を指定し、関数が実行する活動を追跡しない場合は、NONE を入力します。

それ以外の場合、このパラメーターは指定しないでください。

TMINAME=tminame
オプション・パラメーター。IMS サブシステムがリモート・サイト・リカバリー (RSR) 複合システムの一部であり、関数が実行する活動を RSR で追跡する場合は、関数が使用する Transport Manager Instance (TMI) 名を指定します。
IMSBUF=number
オプション・パラメーター。OSAM プールのサイズを計算するときに使用する 1K ブロックの数を指定します。このフィールドに指定した値は、DFSVSAMP データ・セットに IOBF 制御ステートメントが含まれない場合にのみ使用されます。
LOCKMAX=number
オプション・パラメーター。関数が一度に保持することを許可されるロックの最大数 (1000 の単位) を指定します。指定する数は 0 から 32767 までの範囲でなければなりません。0 を指定すると、関数が一度に保持できるロックの数には制限がなくなります。
LOGUSAGE
オプション・パラメーター。関数が更新インテントのある PSB を使う場合は、このパラメーターを使用して、関数が IMS ログを使用するかどうかを指定し、IMS ログを使用する場合には、関数が終了するときにログを保持するかどうかを指定します。
KEEP
IMS ログを使用します。機能の終了時にログを保持します。
KEEPUPD
IMS ログを使用します。機能によりデータベースが更新されるか機能が正常に終了しないときに、ログを保持します。
DELETE
IMS ログを使用します。関数が正常に終了しない場合にのみ、ログを保持します。
なし
IMS ログを使用しません。
LOG parameters
LOG パラメーターは、以下の条件のすべてが当てはまる場合に使用されます。
  • 関数が、更新インテントのある PSB を使用することになっている。
  • LOGUSAGE パラメーターが KEEP、KEEPUPD、または DELETE に設定されている。
  • パラメーターが FM/IMS 管理者により固定されていない。
  • ジョブ・ステップに IEFRDER DD が含まれていないか、FM/IMS 管理者が UIEFRDER を N に設定している。

パラメーターを省略すると、FM/IMSFM/IMS インストール・オプション・モジュールで指定されたインストール・デフォルトを使用します (LOGDSN パラメーターを除く)。

LOGDSN
オプション・パラメーター。関数が、動的に割り振る IMS ログ・データ・セットの名前を生成するために使用する名前パターンを指定します。

このパラメーターを指定しない場合、FM/IMS は、そのパラメーターに対してサブシステム・デフォルト (IMSID パラメーターを指定した場合)、 またはパラメーターのインストール・デフォルト (IMSID パラメーターを指定しなかった場合) を使用します。インストール時に FM/IMS 管理者が、サブシステム・デフォルトおよびインストール・デフォルトを指定します。

名前パターンは、最大で 5 つの修飾子で構成できます。修飾子ごとに、必要な文字ストリングまたはシンボルのいずれかを指定できます。データ・セット名は、名前パターン内のシンボルをそのランタイム値と置き換えることで生成されます。

このパラメーターは、以下のシンボルをサポートします。

&&DBNAME.
この関数がアクセスする 1 次データベースの名前。
&&PREFIX.
TSOPREFIX パラメーターで指定された値 (指定されている場合)、または NULL (指定されていない場合)。
&&FUNCOD.
この関数のコード。以下に、このパラメーターをサポートする関数のコードを示します。
DIB
Initialize (初期化)
IXB
抽出
ILB
ロード
IPR
印刷
IEB
バッチ編集
IBB
バッチ表示
&&HHMMSS.
Thhmmss。ここで hhmmss は、IMS ログが作成された時刻を表し、時 (HH)、分 (MM)、および秒 (SS) で表されます。
&&SSID.
機能がアクセスする対象の IMS サブシステムの名前。
&&UID.
&&PREFIX.(値が NULL でない場合) またはユーザー ID (値が NULL である場合) のいずれか。
&&USER.
ユーザー ID
&&YYMMDD.
Dyymmdd。ここで yymmdd は、IMS ログが作成された日付を表し、2 桁の年 (YY)、月 (MM)、および日 (DD) で表されます。
LOGSUNIT
1 次 (LOGPQTY) および 2 次 (LOGSQTY) スペース割り振りの単位:
CYL
スペースをシリンダー単位で割り振るように指定します。
TRK
スペースをトラック単位で割り振るように指定します。
BLK
スペースをブロック単位で割り振るように指定します。
MB
スペースをメガバイト単位で割り振るように指定します。
KB
スペースをキロバイト単位で割り振るように指定します。
LOGPQTY
IMS ログ・データ・セットの 1 次スペース割り振り。
LOGSQTY
IMS ログ・データ・セットの 2 次スペース割り振り。
LOGMGMTC
IMS ログ・データ・セットの管理クラス。
LOGSTORC
IMS ログ・データ・セットのストレージ・クラス。
LOGDATAC
IMS ログ・データ・セットのデータ・クラス。
LOGUNIT
IMS ログ・データ・セットが置かれるボリュームの装置タイプ。
DYNAMIC パラメーター
DYNAMIC パラメーターは、関数が動的 PSB を使用する場合に使用します (PSBTYPE=DYNAMIC)。
PROCOPT
オプション・パラメーター。動的 PSB がデータベースの読み取りに使用する PSB 処理オプション (PROCOPT) を指定します。
G
関数は整合性を保持して読み取ります。
実行
関数は整合性を保持せずに読み取ります。
このパラメーターを省略すると、FM/IMS は以下を使用します。
  • パラメーターのサブシステム・デフォルト (IMSID パラメーターを指定した場合)
  • パラメーターのインストール・デフォルト (IMSID パラメーターを指定していない場合)
インストール時に FM/IMS 管理者が、サブシステム・デフォルトおよびインストール・デフォルトを指定します。
STATIC パラメーター
STATIC パラメーターは、関数が静的 PSB を使用する場合に使用します (PSBTYPE=STATIC)。
PSBDSN=psbdsn および PSBDSNi=psbdsni (i = 2 から 6)
PSBDSN パラメーターは、IMS 管理 ACB を使用しないサブシステムを IMSID パラメーターが指定するときに使用されます。
オプション・パラメーター。関数が使用するプログラム仕様ブロック (PSB) を含むロード・ライブラリーの名前。指定したライブラリーは IMS DD に割り振られます。PSBDSN パラメーターを指定し、PSBDSNn パラメーターを指定しない場合、PSBDSN パラメーターにメンバー名を括弧に入れて指定することもできます。
i の値は 2 から始まり、最大値 6 まで 1 ずつ増加していなければなりません。したがって、

  PSBDSN2=psbdsn2 PSBDSN3=psbdsn3 PSBDSN4=psbdsn4
は可能ですが、

  PSBDSN2=psbdsn2 PSBDSN4=psbdsn4
は許されません。値3 がないためです。
注: IMSID パラメーターが IMS 管理 ACB を使用するサブシステムを指定すると、この関数は、サブシステムが使用する IMS カタログから PSB を取得し、これらのパラメーターは無視されます。
このパラメーターを省略すると、FM/IMS は以下を使用します。
  • パラメーターのサブシステム・デフォルト (IMSID パラメーターを指定した場合)
  • パラメーターのインストール・デフォルト (IMSID パラメーターを指定していない場合)
インストール時に FM/IMS 管理者が、サブシステム・デフォルトおよびインストール・デフォルトを指定します。
PSBDDD=psbdd
IMS 管理 ACB を使用しないサブシステムを IMSID パラメーターが指定するときには、PSBDD パラメーターを使用します。

PSBDD パラメーターは、関数が使用する PSB ライブラリーを指定する代替方法を提供します。

オプション・パラメーター。この関数に使用させる PSB ライブラリーを割り振る DD ステートメントの名前。実行依頼する JCL にこの DD ステートメントを組み込みます。有効な DD 名を指定できます。

注: IMSID パラメーターが IMS 管理 ACB を使用するサブシステムを指定すると、この関数は、サブシステムが使用する IMS カタログから PSB を取得し、PSBDD パラメーターを無視します。
PSBMEM=psbmbr
PSBDSN パラメーターでメンバー名を指定しなかった場合、必須。関数が使用する PSB の名前。

指定する PSB は、DBDMEM パラメーターで指定されたデータベースの PCB を持っている必要があります。

注:
  1. 抽出で PSB が使用され、抽出で論理関係を追跡する場合、PSB は、DBDMEM パラメーターで指定されたデータベースに論理的に関連するデータベースごとの PCB も持っている必要があります。
  2. PSB がロードに使用される場合、PSB は、ロードするすべてのデータベースの PCB を持っている必要があります。
PCBNUM=pcbnum
指定された PSB が、DBDMEM パラメーターで指定されたデータベースに対する複数の PCB を持っている場合、関数が使用する PCB をこのパラメーターに指定します。これを行うには、PSB 内の PCB の位置を示す序数を指定します。つまり、関数によって PSB 内の最初のデータベース PCB が使用されるようにする場合は、1 を指定します。関数によって PSB 内の 2 番目のデータベース PCB が使用されるようにする場合は、2 を指定し、以降は同様に指定します。
注: PSB が抽出またはロード用であり、DBDMEM パラメーターで指定されたデータベースに論理的に関連付けられている 1 つ以上のデータベースに対して複数の PCB がある場合、これらの論理的に関連付けられたデータベースにアクセスするときに、関数が使用する PCB も指定する必要があります。
PCBNAME=pcbname
関数が使用する PCB を指定する代替方法として、このパラメーターを使用できます。このパラメーターで、関数が使用する PCB の名前を指定します。
論理キー・データ・セット・パラメーター
論理キー・データ・セットは、抽出が処理する論理的に関連したセグメントのキーの VSAM 作業データ・セットです。以下のオプション・パラメーターを使用して、このデータ・セットの割り振りパラメーターを指定できます。

パラメーターを省略すると、FM/IMSFM/IMS インストール・オプション・モジュールで指定されたインストール・デフォルトを使用します (LOGDSN パラメーターを除く)。

LKUNIT
1 次および 2 次スペース割り振りの単位を定義します。
TRK
スペースをトラック単位で割り振るように指定します。
BLK
スペースをブロック単位で割り振るように指定します。
CYL
スペースをシリンダー単位で割り振るように指定します。
KB
スペースをキロバイト単位で割り振るように指定します。
MB
スペースをメガバイト単位で割り振るように指定します。
LKPQTY
データ・セットの 1 次スペース割り振りを指定します。
LKSQTY
データ・セットの 2 次スペース割り振りを指定します。
LKMGMTCL
データ・セットの管理クラスを指定します。SMS のないシステムでは、このパラメーターを指定しないでください。
LKSTORCL
データ・セットのストレージ・クラスを指定します。SMS のないシステムでは、このパラメーターを指定しないでください。
LKDATACL
データ・セットのデータ・クラスを指定します。SMS のないシステムでは、このパラメーターを指定しないでください。
LKVOLn
(n は、1 から 3 の数値。)データ・セットがあるボリュームの通し番号を指定します。SMS のないシステムで使用します。
ルート・キー・データ・セット・パラメーター
ルート・キー・データ・セットは、抽出によって処理されている基本データベースおよび論理的に関連したデータベースのルート・キーの VSAM 作業データ・セットです。以下のオプション・パラメーターを使用して、このデータ・セットの割り振りパラメーターを指定できます。

パラメーターを省略すると、FM/IMSFM/IMS インストール・オプション・モジュールで指定されたインストール・デフォルトを使用します (LOGDSN パラメーターを除く)。

RKUNIT
1 次および 2 次スペース割り振りの単位を定義します。
TRK
スペースをトラック単位で割り振るように指定します。
BLK
スペースをブロック単位で割り振るように指定します。
CYL
スペースをシリンダー単位で割り振るように指定します。
KB
スペースをキロバイト単位で割り振るように指定します。
MB
スペースをメガバイト単位で割り振るように指定します。
RKPQTY
データ・セットの 1 次スペース割り振りを指定します。
RKSQTY
データ・セットの 2 次スペース割り振りを指定します。
RKMGMTCL
データ・セットの管理クラスを指定します。SMS のないシステムでは、このパラメーターを指定しないでください。
RKSTORCL
データ・セットのストレージ・クラスを指定します。SMS のないシステムでは、このパラメーターを指定しないでください。
RKDATACL
データ・セットのデータ・クラスを指定します。SMS のないシステムでは、このパラメーターを指定しないでください。
RKVOLn
(n は、1 から 3 の数値。)データ・セットがあるボリュームの通し番号を指定します。SMS のないシステムで使用します。