初期化 (DIB)

目的
「Initialize (初期化)」ダイアログは、初期化 (DIB) 関数を実行する JCL を生成します。初期化関数は、データベースを初期化します。
使用上の注意
FM/IMS によって作成されるバッチ・データベース初期化 JCL のフローは、以下の通りです。
1. 初期化 (DIB) ステップのフロー

この図は初期化 (DIB) 関数の入出力を示しています。入力は FMN1JIN、FMNIMSIN、および IMS データベース・データ・セットです。出力は SYSPRINT、および初期化されたデータベースです。

FM/IMS は、IMS データベースに関連付けられた IMS データベース・データ・セットを初期化できます。

「Initialize Entry (項目の初期化)」パネルで「Delete/Define IMS data sets (IMS データ・セットの削除/定義)」を選択すると、FM/IMS は、「Database Data Set Specification (データベース・データ・セット指定)」パネルにリストされたデータ・セットのデータ・セット情報を検索し、これらのデータ・セットを削除または定義する JCL を作成します。

Initialize ユーティリティーは、以下のタイプの IMS データベースに実行することができます。

完全な機能
  • HDAM、階層直接アクセス方式
  • HIDAM、階層索引直接アクセス方式
  • HISAM、階層索引順次アクセス方式
  • SHISAM、単純階層索引順次アクセス方式
  • HSAM、階層順次アクセス方式
  • SHSAM、単純階層順次アクセス方式

完全機能データベースの初期化処理は、データベースが 2 次索引または論理関係を持っているか、またはどちらも持っていないかによって異なります。

完全機能データベースを初期化する最も単純な手順は以下のとおりです。

  1. データベースの初期化、ダミー・セグメントの挿入。
  2. ダミー・セグメントの削除。

データベースが論理関係を持つ場合の手順は以下のとおりです。

  1. 作業データ・セットの削除。
  2. IMS Prereorganisation ユーティリティー (DFSURPR0)。
  3. データベースの初期化、ダミー・セグメントの挿入。
  4. IMS データベース接頭部解決ユーティリティー (DFSURG10)。
  5. IMS データベース接頭部更新ユーティリティー (DFSURGP0)。
  6. ダミー・セグメントの削除。
  7. 作業データ・セットの削除。

データベースが 2 次索引を持つ場合の手順は以下のとおりです。

  1. 1.作業データ・セットの削除。
  2. IMS Prereorganisation ユーティリティー (DFSURPR0)。
  3. データベースの初期化、ダミー・セグメントの挿入。
  4. IMS データベース接頭部解決ユーティリティー (DFSURG10)。
  5. HISAM 再編成アンロード・ユーティリティー (DFSURUL0)。
  6. HISAM 再編成ロード・ユーティリティー (DFSURRL0)。
  7. ダミー・セグメントの削除。
  8. 作業データ・セットの削除。
ファースト・パス
  • DEDB、データ入力データベース (ファースト・パス)

DEDB の場合は、領域の初期化に IMS ユーティリティー DBFUMIN0 が使用されます。

HALDB
  • PHDAM、区画に分割された階層直接アクセス方式 (HALDB)
  • PHIDAM、区画に分割された階層索引直接アクセス方式 (HALDB)

HALDB データベースの場合は、データベースを初期化するステップは次のようになります。

  1. 作業データ・セットの削除。
  2. マスター HALDB データベースを PINIT に設定する (DSPURX00)。
  3. 次の HALDB 区画を初期化する: IMS Prereorganisation ユーティリティー (DFSURPR0)。
  4. 「Submit image copy」が選択されている場合にのみ IMS イメージ・コピーを生成 (DSPURX00)。イメージ・コピーが実行されるまで HALDB 区画は使用できないことに注意してください。
  5. 作業データ・セットの削除。
FMNIMSIN
初期化の制御ステートメントが入っています。この制御ステートメントについては、以下で詳しく説明します。
IMS データベース・データ・セット
DLI モードでは、印刷される IMS データベースに関連付けられた各 IMS データベース・データ・セットの DD が FM/IMS に組み込まれます。データベースに論理関係がある場合は、論理的に関係があるデータベースのデータ・セットを組み込む必要があります。
SYSPRINT
これには、印刷された IMS セグメントとともに、IMS データの抽出中に FM/IMS によって出された FM/IMS メッセージが含まれます。
FMN1JIN
FM/IMS スケルトン・ライブラリーを指します。この DD ステートメントは、HALDB データベースを初期化するときにだけ使用されます。