抽出基準を使用した部分的抽出
FM/IMS では、セグメントに対する基準を指定して、セグメントを抽出するかどうかを判別することができます。基準のグループは、「基準サブセット」に結合されます。単一の基準サブセットは、データベース・レコードを抽出するかどうかを判別するために使用されます。 それぞれのフィールド選択基準が、データベース・レコードを抽出するかどうかを判別するために テストされます。複数の基準サブセットがある場合、FM/IMS が同じデータベース・レコードを複数回抽出してしまう可能性があります。そのため、複数の基準サブセットが指定されている場合には、FM/IMS によって作成された JCL は、抽出されたデータをソートして、重複データを除去します。
キー・ファイル、または抽出基準のいずれかを指定した場合、FM/IMS は、基本データベースの部分的抽出を実行します。論理関係を持つデータベースについては、FM/IMS は、基本データベースで論理子セグメント・タイプが抽出用に選択されている場合、論理的に関連したデータベースからのセグメントのみを抽出します。
関係基準サブセットを選択した場合は、このサブセットで指定された 設定値が FM/IMS が論理関係を追跡する方法を制御します。
論理関係基準サブセットを保持することで、 データベースを抽出する際に、以下を判別することができます。FM/IMS
- データベース間での論理関係の追跡の選択。
- それぞれのデータベース・レコードごとに FM/IMS で追跡する各論理関係の数。
論理関係を使用してステートメントを抽出するには、以下のようにします。
- 「Primary Option (基本オプション)」パネルから、「Extract (抽出)」(オプション 3.3) を選択して、Enter キーを押します。
「Extract Entry (抽出項目の入力)」パネルが表示されます。
IVP サンプル・データベース・データ・セットを使用します。使用するメンバーは、DJ2E です。
- 「Extract Entry (抽出項目の入力)」パネルのフィールドの多くが、「Browse Entry (ブラウズ項目の入力)」パネルにもあることに注意してください。両方のパネルに共通するフィールドに入力するには、抽出に使用する領域タイプと PSB タイプに応じて、以下の手順のいずれかに従います。
- 静的 PSB を使用した BMP モードでのアクセスのステップ 2、3、4、5、7 および 8。
- 動的 PSB を使用した BMP モードでのアクセスのステップ 2、3、4、6 および 7。
- 静的 PSB を使用した DLI モードでのアクセスのステップ 2、3、4、6、7、8 および 10。
- 動的 PSB を使用した DLI モードでのアクセスのステップ 2、3、5、6、7 および 9。
- 抽出に既存の基準を使用する場合は、「Criteria usage (基準の使用)」フィールドに 「
2」を入力して、「Criteria (基準)」フィールドに抽出で使用する基準を含んでいるデータ・セットの名前を指定します。抽出を実行する前にこの基準を編集する場合は、「Edit criteria (基準の編集)」フィールドに「/」と入力します。抽出用に新規基準を作成する場合は、「Criteria usage (基準の使用)」フィールドに 「1」を入力します。 - 抽出でキー値ファイルを使用する場合は、「Use key values (キー値の使用)」フィールドに「/」と入力します。
- 抽出ダイアログまたは抽出ジョブで抽出ファイルのテンプレートを作成する場合は、「Create extract template (抽出テンプレートの作成)」フィールドに「/」と入力します。
- 順次従属 (SDEP) セグメントのある DEDB から抽出する場合で、 抽出された SDEP セグメントがデータベースにロードされ、 ロードされた SDEP セグメントをタイム・スタンプ順にすることが要求される場合に、「SDEP in timestamp order (タイム・スタンプ順の SDEP)」フィールドに「/」と入力します。
- Enter キーを押して、入力したデータを処理します。パネルに入力した内容に応じて、これらのパネルの 1 つまたは複数が、リストされている順に表示される場合があります。
- 「Subsystem Selection (サブシステム選択)」パネル
- サブシステム名を入力しなかった場合、またはサブシステム名パターンを入力した場合に表示されます。
- インストール時に FM/IMS 管理者によって定義された IMS サブシステムのリストが表示されます。
- 「PSB Selection (PSB 選択)」パネル
- PSB 名を入力しなかった場合、または PSB 名パターンを入力して「PSB type (PSB タイプ)」で「Static (静的)」を選択した場合に表示されます。
- 指定されたサブシステムの PSB ライブラリー内の PSB のリストを表示します。
- 「PCB Selection (PCB 選択)」パネル
- 「PSB type (PSB タイプ)」で「Static (静的)」を選択し、以下のいずれかが当てはまる場合に表示されます。
- データベース名が入力されておらず、指定された PSB にデータベースの PCB が複数存在する。または、
- データベース名が入力されており、PSB にデータベースの PCB が複数存在する。または、
- データベース名パターンが入力されており、PSB にそのパターンと名前が一致するデータベースの PCB が存在する。
- 指定された PSB に PCB のリストを表示します。
- 「PSB type (PSB タイプ)」で「Static (静的)」を選択し、以下のいずれかが当てはまる場合に表示されます。
- 「Database Selection (データベース選択)」パネル
- データベース名を入力しなかった場合、またはデータベース名パターンを入力して「PSB type (PSB タイプ)」で「Dynamic (動的)」を選択した場合に表示されます。
- 指定されたサブシステムの DBD ライブラリー内の DBD のリストを表示します。
サブシステムに固定の DBD ライブラリーがない場合は、「PSB and DBD Data Sets (PSB および DBD データ・セット)」パネル (オプション 0.6.7) でサブシステムの DBD ライブラリーを指定します。サブシステムに固定の DBD ライブラリーがある場合、サブシステムの DBD ライブラリーは、インストール時に FM/IMS 管理者によって指定されます。
- 「AGN Selection (AGN 選択)」パネル
- 以下のすべてが該当する場合に表示されます。
- 「Region type (領域タイプ)」で「BMP」を選択した。
- 指定したサブシステムは AGN を使用しており、その一部は FM/IMS インストール・オプション・モジュールにリストされている。
- AGN 名を入力しなかったか、または AGN 名パターンを入力した。
- FM/IMS インストール・オプション・モジュールにリストされているサブシステムの AGN を表示します。
- 以下のすべてが該当する場合に表示されます。
表示されている各選択パネルで、選択する項目の横の「Cmd」フィールドに
Sを入力し、Enter キーを押します。 - 「Subsystem Selection (サブシステム選択)」パネル
- 「Criteria usage (基準の使用)」と「Edit criteria (基準の編集)」オプションで「Existing (既存)」を選択するか、「Criteria usage (基準の使用)」で「New (新規)」を選択すると、「Criteria : Subset Selection (基準 : サブセット選択)」パネルが表示されます。これが「Edit criteria (基準の編集)」ダイアログの最初のパネルです。このダイアログにより、基準を作成または編集できます。
- 「Relationship Criteria (関係基準)」に対して E を入力して、Enter キーを押します。
- 以下の「Max occurrences to pursue per DB record (DB レコード毎実行最大オカレンス数)」を入力します。
FM/IMS Relationship Criteria Criteria New Template FMN.IMS.IVP.TEMPLATE(DJ2E) Default max relationship occurrences to pursue (Blank for no limit) Source Source Target Max occurrences to Cmd Sel DBD segment DBD Relationship type pursue per DB record * DJ2E LINKSTR DJ3E Bidirectional 2 * DJ2E INSHIRE DJ1E Bidirectional 1 * DJ3E INSUB DJ2E Bidirectional 1 * DJ1E LINKSUB DJ2E Bidirectional 1 **** End of data **** - [Enter] を押します。
- 関係基準に対して I を入力してフィールド選択基準サブセットを作成し、Enter キーを押します。
「Criteria : Segment Selection (基準 : セグメント選択)」パネルが表示されます。
- SUBURB セグメントに対して E を入力して、Enter キーを押します。
「Criteria : Segment Layout (基準 : セグメント・レイアウト)」パネルが表示されます。
- 「Field Selection Criteria (フィールド選択基準)」で、#2=FREMANTLE を入力して、Enter キーを押します。
画面の右上に、「Retrieving with qual SSA (修飾 SSA による検索)」が表示されます。「Help」機能キー (F1) を押すと、 拡張メッセージが表示されます。
注: このメッセージは、選択基準でキーを指定してある場合にのみ、 表示されます (FM/IMS はパフォーマンス向上のため、修飾 SSA を使用して検索します)。 - 「Exit」機能キー (F3) を 3 回押して、基準を保管します。
「Extract Entry (抽出項目の入力)」パネルが再表示されます。このパネルの右上隅に、メッセージ
Criteria Set saved (基準セットが保管されました)
が 表示されます。 - [Enter] を押します。
「Extract : To Data Set Specification (抽出 : 受け入れ先データ・セット指定)」パネルパネルが表示されます。
- セグメント抽出先のデータ・セット名を指定して、Enter キーを押します。
JCL が表示されます。
- JCL を実行依頼します。
報告書では、抽出された各セグメント・タイプのセグメント数などの、 データベース抽出の詳細が指定されます。