バッチでのデータベースの編集

「Batch Edit (バッチ編集)」ダイアログ (「Utility (ユーティリティー)」メニューのオプション 6) によって、バッチ編集ジョブの JCL が生成されます。バッチ編集ジョブは、ユーザーが作成した REXX プロシージャーを実行します。これによって、組み込み関数が呼び出され、ユーザーは IMS データベースの読み取りおよび更新を行うことができるようになります。

バッチ編集ジョブ用の JCL を生成するには、以下のようにします。

  1. 「Primary Option Menu (基本オプション・メニュー)」からオプション「3 Utilities (3 ユーティリティー)」を選択し、「Utility Menu (ユーティリティー・メニュー)」からオプション「6 Batch Edit (6 バッチ編集)」を選択します。「Batch Edit Entry (バッチ編集項目の入力)」パネルが表示されます。
  2. 「Batch Edit Entry (バッチ編集項目の入力)」パネルのフィールドの多くが、「Browse Entry (ブラウズ項目の入力)」パネルにもあることに注意してください。両方のパネルに共通するフィールドに入力するには、バッチ編集に使用する領域タイプおよび PSB タイプに応じて、以下の手順のいずれかに従います。
  3. 「View usage (ビューの使用)」で「Existing (既存)」を選択した場合に、バッチ編集でビューを使用する前にそれを編集する場合は、「Edit view (ビューの編集)」フィールドに「/」を入力します。
  4. バッチ編集が実行する REXX プロシージャーに TPLDD パラメーターが設定された VIEWIMS 呼び出しを組み込む場合、「Include template DD (テンプレート DD の組み込み)」フィールドに s を入力します。このオプションを選択すると、生成された JCL に、指定したサブシステムのテンプレート・データ・セットを指定する TDDIN DD ステートメントが組み込まれます。
  5. Enter キーを押して、入力したデータを処理します。パネルに入力した内容に応じて、これらのパネルの 1 つまたは複数が、リストされている順に表示される場合があります。
    • 「Subsystem Selection (サブシステム選択)」パネル
      • サブシステム名を入力しなかった場合、またはサブシステム名パターンを入力した場合に表示されます。
      • インストール時に FM/IMS 管理者によって定義された IMS サブシステムのリストが表示されます。
    • 「PSB Selection (PSB 選択)」パネル
      • PSB 名を入力しなかった場合、または PSB 名パターンを入力して「PSB type (PSB タイプ)」で「Static (静的)」を選択した場合に表示されます。
      • 指定されたサブシステムの PSB ライブラリー内の PSB のリストを表示します。
      サブシステムに固定の PSB ライブラリーがない場合、「PSB and DBD Data Sets (PSB および DBD データ・セット)」パネル (オプション 0.6.7) でサブシステムの PSB ライブラリーを指定します。サブシステムに固定の PSB ライブラリーがある場合、サブシステムの PSB ライブラリーは、インストール時に FM/IMS 管理者によって指定されます。
    • 「PCB Selection (PCB 選択)」パネル
      • 「PSB type (PSB タイプ)」で「Static (静的)」を選択し、以下のいずれかが当てはまる場合に表示されます。
        • データベース名が入力されておらず、指定された PSB にデータベースの PCB が複数存在する。または、
        • データベース名が入力されており、PSB にデータベースの PCB が複数存在する。または、
        • データベース名パターンが入力されており、PSB にそのパターンと名前が一致するデータベースの PCB が存在する。
      • 指定された PSB に PCB のリストを表示します。
    • 「Database Selection (データベース選択)」パネル
      • データベース名を入力しなかった場合、またはデータベース名パターンを入力して「PSB type (PSB タイプ)」で「Dynamic (動的)」を選択した場合に表示されます。
      • 指定されたサブシステムの DBD ライブラリー内の DBD のリストを表示します。
      サブシステムに固定の DBD ライブラリーがない場合は、「PSB and DBD Data Sets (PSB および DBD データ・セット)」パネル (オプション 0.6.7) でサブシステムの DBD ライブラリーを指定します。サブシステムに固定の DBD ライブラリーがある場合、サブシステムの DBD ライブラリーは、インストール時に FM/IMS 管理者によって指定されます。
    • 「AGN Selection (AGN 選択)」パネル
      • 以下のすべてが該当する場合に表示されます。
        • 「Region type (領域タイプ)」で「BMP」を選択している。
        • 指定したサブシステムは AGN を使用しており、その一部は FM/IMS インストール・オプション・モジュールにリストされている。
        • AGN 名を入力しなかったか、または AGN 名パターンを入力した。
      • FM/IMS インストール・オプション・モジュールにリストされているサブシステムの AGN を表示します。
    • 「View Data Set Selection (ビュー・データ・セット選択)」パネル
      • 「View data set name (ビュー・データ・セット名)」パターンを入力し、「View usage (ビューの使用)」で「Existing (既存)」を選択している場合に表示されます。
      • 指定した「View data set name (ビュー・データ・セット名)」パターンと一致する名前を持つデータ・セットのリストを表示します。
    • 「View Member Selection (ビュー・メンバー選択)」パネル
      • 指定したビュー・データ・セットが区分データ・セットのときに、ビュー・メンバー名を入力しなかった場合、またはビュー・メンバー名パターンを入力して「View usage (ビューの使用)」で「Existing (既存)」を選択した場合に表示されます。
      • ビュー・データ・セットのメンバーのリストを表示します。

    表示されている各選択パネルで、選択する項目の横の「Cmd」フィールドに S を入力し、Enter キーを押します。

  6. 「Region type (領域タイプ)」で「DLI」を選択し、「Skip DB data set panel (DB データ・セット・パネルのスキップ)」オプションを選択しなかった場合、「Database Data Set Display (データベース・データ・セット表示)」パネルまたは「Database Data Set Specification (データベース・データ・セット指定)」パネルのいずれかが表示されます。
    • 「Database Data Set Display (データベース・データ・セット表示)」パネルは、HALDB であるデータベース、または動的割り振りのみとして定義されているサブシステムが、「Browse Entry (ブラウズ項目の入力)」パネルまたは「Edit Entry (編集項目の入力)」パネルで選択されている場合に表示されます。このパネルには、編集またはブラウズで使用されるデータベース・データ・セットの名前が表示されます。リストされているデータベース・データ・セットが、関数が使用するデータベース・データ・セットであることを確認します。これらのデータ・セットの使用を確認し、ダイアログの次のパネルに進むには、Enter キーを押します。
    • 「Database Data Set Specification (データベース・データ・セット指定)」パネルは、HALDB ではないデータベース、および動的割り振りのみとして定義されていないサブシステムが、「Browse Entry (ブラウズ項目の入力)」パネルまたは「Edit Entry (編集項目の入力)」パネルで選択されている場合に表示されます。「Fetch DB dsnames from (DB DS 名の取り出し元)」オプションで「User profile (ユーザー・プロファイル)」を選択した場合、 ユーザー・プロファイルに保管されているデータ・セット名が表示されます。「Fetch DB dsnames from (DB DS 名取り出し元)」オプションで「DFSMDA members (DFSMDA メンバー)」を選択した場合、サブシステムの DFSMDA 動的振り割りメンバーで指定したデータ・セット名が表示されます。
      「Database Data Set Specification (データベース・データ・セット指定)」パネルは、「Skip DB data set panel (DB データ・セット・パネルのスキップ)」オプションが選択されなかった場合に表示されます。また、「Skip DB data set panel (DB データ・セット・パネルのスキップ)」オプションが選択され、以下のいずれかの条件が該当する場合にも表示されます。
      • FM/IMS が、ユーザー・プロファイルまたは DFSMDA メンバーから、必須のデータ・セット名すべてを取得することに失敗した。
      • 1 つまたは複数のデータベース・データ・セットが存在しない、またはデータ・セット編成が無効。

    表示されたデータ・セット名が、関数が使用するデータ・セット名でない場合、またはデータ・セット名が表示されていない場合は、関数が使用するデータ・セット名を入力し、Enter キーを押します。表示されたデータ・セット名の使用を確認し、ダイアログの次のパネルに進むには、もう一度 Enter キーを押します。

  7. 「Batch Edit Options (バッチ編集オプション)」パネルで、実行する REXX プロシージャーをインストリームで自分で作成するか、 前に作成したデータ・セット (またはメンバー) から実行するかを指定します。
    REXX プロシージャーをインストリームで作成するには、次のようにします。
    • 「Instream (インストリーム)」フィールドを選択します。実行される REXX を指定するように、生成された JCL を編集してください。
    既存のデータ・セット (またはメンバー) から REXX を実行するには、次のようにします。
    • 「REXX Procedure (REXX プロシージャー)」フィールドに、実行される REXX を含むデータ・セット (必ず、PDS) およびメンバーを指定します。
    • 「Instream (インストリーム)」フィールドが指定されていないことを確認します。
    • REXX を保守するには、「Edit REXX (REXX の編集)」フィールドを選択します。これにより、REXX プロシージャーを保守するための ISPF 編集セッションに入ります。
  8. [Enter] を押します。FM/IMS は、ダイアログに指定したデータを使用して、バッチ編集ジョブ用の JCL を生成します。ジョブを実行依頼する前に、この JCL を編集できます。
注: 最小領域サイズは 2M です。