相互接続領域における CICS®FM/CICS リソース定義の指定

FM/CICS を使用して、リモート CICS® 領域が所有する CICS® リソースの編集、リスト出力などを実行できます。FM/CICS インターフェースが稼働している領域において、リソースを所有している CICS® 領域へのアクティブな接続が使用可能でなければなりません。さらに、リソースを所有しているリモート CICS® 領域のそれぞれで、以下を実行する必要があります。

  • CICS® 始動プロシージャー内の DFHRPL DD ステートメントに、FM/CICS ロード・ライブラリーを追加します。FMN.SFMN をデフォルトのライブラリーにインストールした場合、これは FM/CICSMOD2 です。

    FM/CICS の日本語コンポーネントをインストールした場合、FM/CICSMOD2 の前にある DFHRPL DD に、FMN.SFMN の日本語ロード・ライブラリーを追加します。デフォルトの日本語ロード・ライブラリーは FMN.SFMNMODJ です。

  • 必要な FM/CICS ロード・モジュール FMN3CICS および FMNLVL を、CSD グループ FMNCICS に定義してインストールします。これは、サンプル・ジョブ FMN3INSR を使用して行うことができます。リモート領域にある必要な FM/CICS リソースを定義するため、このジョブを変更し、相互接続された領域の CSD に対して実行します。これは以下のように行ってください。
    1. メンバー FMN3INSR を FMN.SFMNSAM1 からユーザー所有の JCL ライブラリーにコピーします。
    2. そのライブラリー内の FMN3INSR を変更します。
      • サイトの要件に応じてジョブ・カードを変更します。
      • #cicshlq を、CICS® ライブラリー用の高位修飾子に変更します。
      • #cee を、Language Environment® ライブラリー用の高位修飾子に変更します。Language Environment® が LINKLIST から使用可能な場合、その参照を除去します。
      • #csddsn を、DFHCSD ファイルのデータ・セット名に変更します。

上記の作業を完了したら、リモート CICS® 領域が所有するリソースは、そのリモート CICS® 領域の SYSID を指定することによって FM/CICS インターフェースを通して処理することができます。

注: FM/CICS ロード・モジュールのサービス・レベル (PTF レベル) は、FM/CICS インターフェースのリンク先である相互接続されたすべての領域で、ローカル領域と同じ (またはそれより上) である必要があります。

これは、相互接続されたすべての CICS® 領域に同じ FM/CICS ロード・ライブラリーを使用する場合は、自動的に当てはまります。同じロード・ライブラリーを使用しない場合は、すべてのロード・ライブラリーに同一のサービス・レベルが適用されていることを確認する必要があります。FM/CICS が別の領域を呼び出してリモート・ファイルを処理する場合に、リモート領域が必要なサービス・レベルでないと、エラー・メッセージが出されます。