FMN0PARM メンバーの定義

監査が parmlib から制御される場合、SYS1.PARMLIB (または、論理 parmlib 連結のその他のライブラリー) でメンバー FMN0PARM が定義されている必要があります。

デフォルトの parmlib メンバー FMN0PARM は、SFMNSAM1 ライブラリーで提供されます。このメンバーを適切なシステム parmlib ライブラリーにコピーします。この変更を行うために使用できる方法の詳細については、下記を参照してください。

注: FMN0PARM で提供されているサンプルの SFMNSAM1 メンバーには FMSECRTY ステートメントも含まれています。このオプションは、現在は使用されていません。また、このオプションは省略したりコメント化したりできます。これによる影響はありません。

FMN0PARM メンバーを論理 parmlib 連結のライブラリーに組み込むために使用できる方法は 2 つあります。方法の選択は、インストール済み環境のセキュリティー・ソフトウェアがデータ・セット SYS1.PARMLIB に対する READ アクセスを File Manager ユーザーに許可するように構成しているかどうかにより決定されます。方法 1 は、File Manager ユーザーが SYS1.PARMLIB に対する READ アクセスを持っている場合にのみ使用できます。方法 2 は、File Manager ユーザーが SYS1.PARMLIB に対する READ アクセスを持っているかどうかに関係なく使用でき、File Manager ユーザーが SYS1.PARMLIB に対する READ アクセスを持っていない場合には使用する必要があります。

方法 1
FMN0PARM メンバーを現行の論理 parmlib 連結の中の任意のライブラリーに配置します。新規メンバーをアクティブにするために IPL またはその他のアクションを実行する必要はありません (論理 parmlib 連結に新しいライブラリーが追加された場合を除く)。
注:
  1. File Manager ユーザーが SYS1.PARMLIB に対する READ アクセスを持っていない場合は、いかなる状況でも方法 1 を使用できません。例えば、File Manager ユーザーが論理 parmlib 連結の別のライブラリーに対する READ アクセスを持っており、FMN0PARM メンバーが後者のライブラリーに配置されている場合です。これは機能しません。重要なことは、File Manager ユーザーが SYS1.PARMLIB に対する READ アクセスを持っているかどうかです。
  2. この方法を使用すると、File Manager ユーザーが SYS1.PARMLIB にアクセスするたびにメッセージ IEE252I がシステム・ログに書き込まれます。これらのメッセージを抑止することはできません。これらのメッセージが出されるのを避けるには、方法 2 を使用してください。
方法 2
この方法は、File Manager ユーザーが SYS1.PARMLIB に対する READ アクセスを持っていない場合、または IEE252I メッセージの抑止が必要な場合に使用する必要があります。
  1. SYS1.PARMLIB に似たデータ・セット属性を使用して新規ライブラリーを作成します。
    このデータ・セットのライブラリー名では、いずれかの修飾子にストリング「FMNPARM」が含まれる必要があります。この要件を満たせば、自由に任意のデータ・セット名を選択することができます。以下に、適切なデータ・セット名の例を示します。
    • SYS1.PARMLIB.FMNPARM
    • SYS8.FMNPARM.PARMLIB
    • FMNPARM.SYS8.PARMLIB
    • SYS2.FMNPARMS.LIB
    • SYS8.XFMNPARM.PARMLIB
  2. メンバー FMN0PARM を新規ライブラリーに追加して、適切な FMAUDIT パラメーターを指定します。
  3. 新規ライブラリーを論理 parmlib 連結に追加します。これは動的に実行するか、システムの IPL を使用して実行することができます。
注: 方法 2 が使用される場合、FMN0PARM メンバーはステップ 1 で作成されたライブラリーに配置される必要があります。また、FMN0PARM メンバーが組み込みステートメントを指定する場合 (FMN0PARM 定義をカスタマイズする機能を参照)、組み込まれるすべてのメンバーも同じライブラリーになければなりません。
FMN0PARM メンバーを使用して、以下を定義します。
  • File Manager が SAF を使用して File Manager 監査ロギングを制御するかどうか。
  • さまざまなリソースへのアクセス権限を決定するときに File Manager が使用する SAF リソース名接頭部。
  • File ManagerFMN0POPT モジュールを特定のライブラリーからロードするかどうか。

詳しくは、「File Manager オプション、次で指定: FMN0PARM」を参照してください。