LISTHFDUP 制御ステートメント

LISTHFDUP (重複のあるリスト・ヒストリー・ファイル) は、障害のすべての重複インスタンスをリストできます。

LISTHFDUP 制御ステートメントは、障害項目だけでなく、障害のすべての重複インスタンスをリストできるため、LISTHF 制御ステートメントとは異なります。例えば、特定の障害項目に 10 個の重複が記録されている場合、LISTHFDUP はデフォルトで障害の 11 個すべてのインスタンスを個々のタイム・スタンプで個別にリストしますが、LISTHF は合計の重複数を持つ元の障害項目のみをリストします。

LISTHFDUP 制御ステートメントは、リストする障害インスタンスを選択するためのオプションの修飾子のセットを指定します。

1. Syntax

1  LISTHFDUP?  ( + & or |
2.1  ABEND_DATE
2.2.1 >
2.2.1 <
2.2.1 =
2.2.1 yyyy/mm/dd
2.2.1 TODAY-days
2.1 
2.2.1 USER_ID
2.2.1 ABEND_CODE
2.2.1 JOB_NAME
2.2.1 CICS_TRANSACTION_ID
2.1 =
2.1 literal )

説明

修飾子の基本的な比較機能により、障害項目 ABEND_DATE、USER_ID、ABEND_CODE、JOB_NAME、または CICS_TRANSACTION_ID (すべて ENV データ域のフィールド名) が LISTHFDUP 制御ステートメントのリテラルより大きいか、小さいか、または等しいかが示されます。比較は、and または (& |) 演算子で結合できます。より複雑な比較を行う必要がある場合は、この単純構文機能の結果をユーザー出口に渡すことができます。

2 つの特殊なリテラル比較修飾子が認識されます。リテラルのアスタリスクは、次のように、ワイルドカード機能により比較部分を省略できます。
JOB_NAME = AB*
他の 1 つの特殊なリテラルは TODAY-days です。これは、今日の日付から days で指定した数の日数を引いた数に変換され、比較の前に 2001/02/23 形式のストリングに変換されます。必然的に、TODAY-days リテラルは、次のように、ABEND_DATE で使用される場合にのみ意味があります。
ABEND_DATE < TODAY-30

days に指定する値は、0 から 2147483647 までの範囲でなければなりません。

ABEND_CODE を比較するときのフォーマットは、ユーザー異常終了コードの場合は 4 桁の数で、システム異常終了の場合は S で始まる 3 桁の 16 進数です。例えば、システム 0C4 の場合は S0C4、ユーザー 4038 異常終了の場合は 4038 です。CICS® 異常終了コードは、ASRA などの 4 文字の英字です。

IDIUTIL ListHFDUP ユーザー出口 (IDIUTIL ListHFDUP ユーザー出口 を参照) は、ListHFDUP 制御ステートメントとともに使用して、リストする異常終了インスタンスに追加の選択基準を適用できます。

LIsSTHFDUP 制御ステートメントの使用法を示す例が、例 2.ヒストリー・ファイル異常終了インスタンスのリストに記載されています。