IMPORT 制御ステートメント
IMPORT 制御ステートメントは、「インポート先」 PDS または PDSE ヒストリー・ファイル・データ・セット名とそれに続いて 「インポート元」データ・セット名を指定します。
説明
インポート元のデータ・セット内の障害項目がコピーされ、その接頭部文字がインポート先のヒストリー・ファイルの接頭部に設定されます。インポートされた障害番号は可能な限り同じままですが、既存のインポート先ヒストリー・ファイル障害項目が上書きされないようにする必要がある場合、障害番号は変更されます。DELETE オプションが有効な場合、正常にコピーされた後で、障害メンバーは「インポート元」データ・セットで削除されます。DELETE はデフォルトの設定です。
関連する密結合ダンプ・データ・セットには、自動的にコピーおよび新しい障害項目へのリンクが試みられます。アクセス制御と、障害項目が削除されるときにダンプ・データ・セットの自動削除を可能にする目的で、Fault Analyzer は障害項目とその関連する密結合ダンプ・データ・セットとの間の一意のリンクを保持するため、これが必要です。関連するダンプ・データ・セットの詳細は、関連付けられたダンプ・データ・セットを参照してください。
- ダンプ・データ・セットのタイプに応じて、該当する IDIOPTLM 構成オプションのロード・モジュール・オプション RFRDSN、XDUMPDSN、SDUMPDSN を指定します。これは、デフォルトです。詳しくは、Fault Analyzer 構成オプション・モジュールを使用した IDIOPTLM のカスタマイズを参照してください。
- IDIUTIL インポート・ユーザー出口の使用。詳しくは、IDIUTIL インポート・ユーザー出口を参照してください。
インポート元データ・セット指定に単一の障害 ID (例: TEMP.HIST(F00234)) が含まれている場合は、その障害 ID のみがインポートされて削除されます。
この機能により、システムから TSO XMIT コマンドを使用して送信された障害メンバーは保留データ・セットに取り込まれ、次に、要求されたターゲット・ヒストリー・ファイルにインポートされます。この例については、共用 DASD のない MVS システム全体でのヒストリー・ファイルの管理を参照してください。この機能とともに IMPORT ユーザー出口を使用すると、項目のインポートが完了したことをユーザーに通知できます。
- IDIROBOT exec による (IDIROBOT: 障害項目を受信するためのサンプル REXX EXECを参照してください)。
- 「障害エントリー・リスト」画面から P 行コマンドを使用して作成された障害項目パッケージをインポートする場合 (障害項目のパッケージ化を参照してください)。
- IDIXMIT フォーマット・ユーザー出口を使用して作成された障害項目パッケージをインポートする場合 (オンデマンドの実装を参照してください)。
障害項目パッケージの作成に使用した方法が何であっても、IMPORT 入力データ・セットは IDIUTIL の実行前に terse 解除される必要があります。
- faultid が指定されている場合、入力データ・セットに障害項目が 1 つだけ含まれているか、または from-data-set-name がシーケンシャルである。
- from-data-set-name に $$INDEX メンバーが含まれず、IDIS サブシステムから管理されない。
IDIUTIL インポート・ユーザー出口 (IDIUTIL インポート・ユーザー出口を参照) を IMPORT 制御ステートメントとともに使用すれば、インポートするヒストリー・ファイル項目をさらに選択できます。
IMPORT 制御ステートメントの使用法を示す例が、例 7.ヒストリー・ファイル項目のインポート に記載されています。