独自のバッチ再分析ジョブの作成
Fault Analyzer によって以前に生成されたジョブから、ユーザーが作成または保管し、必要に応じて後で変更した JCL を介して、バッチ・モードを起動することもできます。障害項目の再分析を実行する場合は、FaultID オプションを指定します。MVS ダンプ・データ・セットの分析を実行する場合は、DumpDSN オプションを指定します。
JCL は、Fault Entry List 画面から B 行コマンドを使用して生成できます。この方法では、サイド・ファイル・データ・セットの JCL DD ステートメントとリアルタイム処理中に有効であったすべての STEPLIB 連結が自動的に追加されます。このため、この方法はバッチ再分析を実行する場合に推奨されます。
//RTURNERA JOB (),'FAULT ANALYZER',CLASS=A,MSGCLASS=X,NOTIFY=&SYSUID
//*
//* Allocate a PDSE for compiler listings
//*
//ALLOC EXEC PGM=IEFBR14
//DD1 DD DISP=(,CATLG),DSN=&SYSUID..COBLIST,SPACE=(CYL,(1,1,5)),
// DCB=(RECFM=FBA,LRECL=133),DSNTYPE=LIBRARY
//*
//* Recompile MYPGMA
//*
//CBLCOMP EXEC IGYWC,PARM.COBOL='LIST,MAP,Source,XREF'
//COBOL.SYSIN DD DISP=SHR,DSN=MY.COBOL.Source(MYPGMA)
//COBOL.SYSPRINT DD DISP=SHR,DSN=&SYSUID..COBLIST(MYPGMA)
//*
//* Recompile MYPGMB
//*
//CBLCOMP EXEC IGYWC,PARM.COBOL='LIST,MAP,Source,XREF'
//COBOL.SYSIN DD DISP=SHR,DSN=MY.COBOL.Source(MYPGMB)
//COBOL.SYSPRINT DD DISP=SHR,DSN=&SYSUID..COBLIST(MYPGMB)
//*
//* Reanalyze SYSMDUMP data set
//*
//RUNDA EXEC PGM=IDIDA,PARM=('/DumpDSN(MY.DUMPDS)')
//SYSPRINT DD SYSOUT=*
//IDILCOB DD DISP=SHR,DSN=&SYSUID..COBLIST
//*
//* Delete temporary compiler listings PDSE
//*
//DELETE EXEC PGM=IEFBR14
//DD1 DD DISP=(OLD,DELETE),DSN=&SYSUID..COBLIST
このジョブには、2 つの COBOL プログラム、MYPGMA と MYPGMB の再コンパイルが含まれています。これらは再分析中の障害に関連すると想定されますが、このプログラムのコンパイラー・リストは、リアルタイム分析中に Fault Analyzer に対して使用不可だった可能性があります。これらを障害再分析に指定することにより、エラーが発生したソース・コードの行を識別できます。
各ジョブ・ステップでコンパイルされるプログラムは 1 つのみであるということに注意してください。この制限事項は、コンパイラー・リストまたはサイド・ファイルの命名で概説されている規則に基づいたコンパイラー・リストのデータ・セット・メンバーの命名を容易にするためのものです。
オプションとして、IDIOPTS DD ステートメントを JCL に追加できます。このステートメントは、Fault Analyzer オプションを含む順次ファイルの名前を提供し、ジョブ・ステップに対して製品およびインストール・システムのデフォルトの変更を提供します。
JCL に追加できるその他の DD ステートメントについては、JCL DD ステートメントによるリストのポインティング を参照してください。
JCL EXEC ステートメントの PARM フィールドに指定されたオプションは、IDIOPTS ファイルにより設定されたオプションをオーバーライドします。
詳しくは、User options file IDIOPTSを参照してください。