バッチ再分析オプション
インストールに対して指定される汎用オプションの多くはバッチ再分析にも適用できます。使用可能なすべてのオプションと、そのオプションを指定できるさまざまな方法については、オプション を参照してください。
バッチ再分析レポートを制御するために使用を検討すべきオプションをいくつか以下に示します。
- Detail
- このオプションは、バッチ再分析レポートに含める詳細のレベルを調整する場合に指定します。詳細については、Detail を参照してください。
- PrintInactiveCOBOL
- PrintInactiveCOBOL オプションを使用すれば、非アクティブ COBOL プログラム (現行保管域チェーンにないプログラム) のストレージを再分析レポートに組み込むように要求できます。
File View Services Help ─────────────────────────────────────────────────────────────────────────────── Batch Reanalysis Options Line 1 Col 1 80 Command ===> ________________________________________________ Scroll ===> CSR Press PF3 to save options or PF12 to cancel. General Options: Options line for batch reanalysis. . . . . . . : Detail(Long) Reanalysis report destination . . . . . . : Redisplay this panel before each reanalysis. : N (Y/N) Display panel to edit generated JCL . . . . . : N (Y/N) Job card style. . . . . . : P (P=Parameters, S=Statements) Job Card Parameters: Job name suffix . . . . . : A (A-Z, 0-9, @, #, or $) Job class . . . . . . . . : A (A-Z or 0-9) Job notify. . . . . . . . : Y (Y/N) Job time minutes. . . . . : 10 (0-99) Message class . . . . . . : X (A-Z or 0-9) Region megabytes. . . . . : 0 (0-2047) Accounting info . . . . . : Reanalysis Options Data Set Control: Options data set name . . : Options member name . . . : (If PDS or PDSE) Use this data set during reanalysis. . . . . . . : N (Y/N) Edit the options data set before reanalysis . . . : N (Y/N) *** Bottom of data. F1=Help F3=Exit F5=RptFind F6=Actions F7=Up F8=Down F10=Left F11=Right F12=Cancel
- Options line for batch reanalysis
- このフィールドで、ユーザーが実行するすべてのバッチ再分析ジョブに適用されるオプションを指定できます。ここで指定するオプションは、生成されるバッチ再分析ジョブの PARM フィールドで使用され、オプション・ファイルを使用して指定されるすべてのオプションに優先します (下記の
「Options data set name」
を参照してください)。Batch Reanalysis Options 画面の例 の Options Line には、例として Detail(Long) オプションが表示されています。
この行に収まるものより多くのオプションを指定する必要がある場合は、代わりに
「Display panel to edit generated JCL」
または「Edit the options data set before reanalysis」
オプションを使用してください (どちらのオプションも以下に説明されています)。オプション行で指定されるオプションは、ユーザー・プロファイルに保管されます。
- 再分析レポートの宛先
- 再分析レポートの宛先の指定 (オプション) です。指定されたオプションは、レポート用に生成された SYSPRINT DD ステートメントの DEST パラメーターに追加されるため、正確でなければなりません。
- Redisplay this panel before each reanalysis
- このオプションが「Y」に設定される場合、JCL ストリームの生成前に、バッチ再分析が要求されるたびに、Batch Reanalysis Options 画面が表示されます。
変更を行います。その後で PF3 (現行オプションを使用して処理を続行する場合) または PF12 (変更した内容を取り消す場合) を押します。次に表示されるものは、下記の
「Display panel to edit generated JCL」
オプションにより決まります。このオプションが「N」に設定される場合、Batch Reanalysis Options 画面は表示されません。
- Display panel to edit generated JCL
- このオプションを「Y」に設定すると、バッチ再分析 JCL ストリーム EDIT の例 の例のように、Fault Analyzer によって生成される疑似 JCL ストリームの ISPF EDIT 画面が表示されます。
図 2. バッチ再分析 JCL ストリーム EDIT の例 File Edit Confirm Menu Utilities Compilers Test Help ─────────────────────────────────────────────────────────────────────────────── EDIT IBMUSER.SPFTEMP1.CNTL Columns 00001 00072 Command ===> ________________________________________________ Scroll ===> PAGE ****** ***************************** Top of Data ****************************** 000001 //IBMUSERA JOB (),'FA - IDIVPCOB', 000002 // CLASS=A,MSGCLASS=X,TIME=10,NOTIFY=NWILKES,REGION=64M 000003 //RUNDA EXEC PGM=IDIDA, 000004 // PARM=('/FAULTID(F16263)', 000005 // ) 000006 //STEPLIB DD DISP=SHR,DSN=CEE.SCEERUN 000007 //IDIHIST DD DISP=SHR,DSN=IDI.HIST 000008 //IDILCOB DD DISP=SHR,DSN=IBMUSER.IVPCB.LISTINGS 000009 //SYSPRINT DD SYSOUT=* ****** ******************************** Bottom of Data ************************
変更を行います。次に SUBMIT コマンドを発行してジョブを実行します。その後で EXIT (PF3) コマンドまたは CANCEL (PF12) コマンドを入力して Fault Entry List 画面に戻ります。
このオプションの使用について詳しくは、バッチ再分析に使用されるデータ・セットを参照してください。
このオプションが「N」に設定される場合、生成される JCL ストリームは、JCL EDIT 画面が最初に表示されずに自動的に実行されます。
- ジョブ・カードのスタイル
- 次のように、単一文字 (P または S) でジョブ・カード指定のスタイルを制御します。
- 「P」(デフォルト) を指定し Enter キーを押すと、General Options セクションの後に Batch Reanalysis Options 画面の例 に示すように Job Card Parameters セクションが表示されます。
- 「S」を指定し Enter キーを押すと、General Options セクションの後に Job Card Statements セクションが表示されます。
これにより画面は、Batch Reanalysis Options 画面の例 に示されたようなものから、次のようなもの変わります。
図 3. Batch Reanalysis Options 画面の例 File View Services Help ─────────────────────────────────────────────────────────────────────────────── Batch Reanalysis Options Line 1 Col 1 80 Command ===> ________________________________________________ Scroll ===> CSR Press PF3 to save options or PF12 to cancel. General Options: Options line for batch reanalysis. . . . . . . : Reanalysis report destination . . . . . . : Redisplay this panel before each reanalysis. : N (Y/N) Display panel to edit generated JCL . . . . . : N (Y/N) Job card style. . . . . . : S (P=Parameters, S=Statements) Job Card Statements: ===> ===> ===> ===> Reanalysis Options Data Set Control: Options data set name . . : Options member name . . . : (If PDS or PDSE) Use this data set during reanalysis. . . . . . . : N (Y/N) Edit the options data set before reanalysis . . . : N (Y/N) *** Bottom of data. F1=Help F3=Exit F5=RptFind F6=Actions F7=Up F8=Down F10=Left F11=Right F12=Cancel
このオプションで選択したジョブ・カード仕様のスタイルが、いずれを選択した場合にも、バッチ再分析ジョブ用のジョブ・カードを生成する際に使用するメソッドを決定することになります。
- Job name suffix
- この接尾部は、生成されるバッチ再分析 JCL ストリームに使用されるジョブ名を作成するためにユーザー ID に付加される文字です。デフォルトは A です。
ユーザー ID の長さが 8 文字の場合は、サフィックスが追加される前に 7 文字に切り捨てられます。
- Job class
- このジョブ・クラスは、生成される JOB カードの CLASS パラメーターで使用されるジョブ・クラスです。デフォルトは A です。
- Job notify
- このフィールドが Y に設定される場合、NOTIFY=userid パラメーターが、生成される JOB カードに追加されます。N に設定されると、NOTIFY パラメーターは追加されません。デフォルトは Y です。
- Job time minutes
- この値は、JOB カードの TIME パラメーターで使用される分数です。有効な値の範囲は、1 から 30 です。デフォルトは 10 です。
- Message class
- このクラスは、生成される JOB カードの MSGCLASS パラメーターで使用されるメッセージ・クラスです。デフォルトは X です。
- Region megabytes
- この値は、生成される JOB カードの REGION パラメーターで使用される値です。有効な範囲は 0 から 2047 までです。デフォルトは 0 です。
- Accounting info
- このフィールドに指定されるものはすべて、生成される JOB カードでアカウンティング情報として使用されます。デフォルトでは、アカウンティング情報を提供しません。
- Options data set name
- このフィールドでは、オプションとして、メンバー (
Options member name
を参照) に Fault Analyzer オプションが含まれている PDS または PDSE データ・セットの名前を指定できます。このデータ・セットとメンバーの名前は、IDIOPTS ユーザー・オプション・ファイルとして使用されます。例えば、この画面の一番上にあるオプション行に収まるものより多くのオプションが必要な場合、このデータ・セットを使用できます。注:- オプション・データ・セットが使用されるのは、
「Use this data set during reanalysis」
オプションが「Y」に設定される場合のみです。 - オプション行で指定されるオプションは、このデータ・セットで指定されるオプションより優先されます。
- オプション・データ・セットが使用されるのは、
- Options member name
- この名前は、
「Options data set name」
で指定されるデータ・セットのメンバー名です。 - Use this data set during reanalysis
- このオプションが「Y」に設定される場合、上記で指定されるデータ・セットとメンバーの名前が、対話式再分析時に Fault Analyzer により使用されます。このオプションが「N」に設定される場合は、データ・セットとメンバーの名前は使用されません。
- Edit the options data set before reanalysis
- このフィールドが「Y」に設定される場合、バッチ再分析 JCL ストリームの生成前に、上記で指定されたオプション・データ・セット内のメンバーの ISPF EDIT 画面が表示されます。バッチ再分析用のオプション・ファイル EDIT の例 に例を示します。
図 4. バッチ再分析用のオプション・ファイル EDIT の例 File Edit Confirm Menu Utilities Compilers Test Help ─────────────────────────────────────────────────────────────────────────────── EDIT MY.OPTIONS(SAMPCNF) - 01.02 Columns 00001 00072 Command ===> ________________________________________________ Scroll ===> PAGE ****** ***************************** Top of Data ****************************** 000001 detail(l) ****** **************************** Bottom of Data **************************** F1=Help F2=Split F3=Exit F4=Return F5=Rfind F6=Rchange F7=Up F8=Down F9=Swap F10=Left F11=Right F12=Cancel
オプション・データ・セットを変更します (必要な場合)。次に EXIT コマンド (通常は PF3 にマップされている) を入力します。