以下の環境での対話式再分析の実行 CICS®

Fault Analyzer は、特殊なコンポーネントを使用して ISPF パネルを表示します。このパネルによって、ヒストリー・ファイルを表示し、対話式再分析を実行できる、CICS® トランザクションとして作動することが可能になります。CICS® 環境におけるこの機能は、TSO を使用しません。この機能は、MVS イメージ上で TSO ログオン機能を持たず、 しかしその MVS イメージ上のヒストリー・ファイル情報を表示したり、分析したりする必要があるユーザーを対象としています。

CICS® トランザクションとして稼働する Fault Analyzer の機能は、(Fault Analyzer ISPF インターフェースで説明している) TSO/ISPF 環境における Fault Analyzer の機能にほぼ等しいですが、以下のような制約事項と違いがあります。

  1. 障害項目のバッチ再分析はサポートされません。
  2. ISPF EDIT を起動する機能はサポートされません。
    • 対話式再分析の前のオプション・データ・セットの編集。
    • 対話式再分析の前の割り振りデータ・セットの変更。
    • 使用可能な EXEC リストからのユーザー・フォーマット設定 EXEC の編集。
    • DSECT リスト画面からの DSECT の編集。
  3. このコンポーネントは TSO 配下で実行されるわけではないので、データ・セット名のプレフィックス変換は実行されません。すなわち、データ・セット名を入力する場合は (例えば、Fault History File または View など)、 引用符の有無にかかわらず、データ・セット名を完全修飾する必要があります。
  4. Interactive Reanalysis Report の中で行われる ISPF プロファイルの変更、 例えば、コマンド行のロケーションの変更などは、Fault Entry List 画面に 戻っても、すぐには反映されていない場合があります。しかし、プロファイル変更は、メイン CICS® トランザクションの次回の起動時には検出されます。

このインターフェースのインストールについては、CICS 環境での対話式再分析の使用可能化を参照してください。