リソース・アクセス・セキュリティーおよび AGN セキュリティーの考慮事項

リソース・アクセス・セキュリティー (RAS) によって、従属領域で実行されているアプリケーション・プログラムは、使用許可がない限り、IMS リソースを使用できなくなります。

これは、ユーザーが PSB の使用を許可されていない限り、BMP モードで実行されている FM/IMS 関数でその PSB を使用できなくなることを意味します。これは、さらに、FM/IMS が使用できるすべての動的 PSB の使用をユーザーが許可されていない限り、それらのユーザーが動的 PSB を使用できないということを意味します。動的 PSB の宣言 を参照してください。

FM/IMS ユーザーに必要なアクセス権を提供するために、場合により IIMS および JIMS クラス・プロファイルをカスタマイズする必要があります。FM/IMS が RAS を使用するサブシステムにアクセスできるようにするための特別なカスタマイズは必要ありません。

IMS バージョン 9 より前、従属領域を保護するためにアプリケーション・グループ名 (AGN) が使用されていました。IMS バージョン 9 では、AGN セキュリティーの代わりに RAS が採用されました。AGN のサポートは、バージョン 10 で IMS から除外されました。

FM/IMS では、ユーザーは入力パネルまたはバッチ JCL で AGN を依然として指定できます。ただし、アクセスする先の IMS サブシステムがバージョン 10 以降の場合、IMS は指定されている AGN 値を無視します。

FM/IMS を使用して、BMP 領域を保護するために AGN を使用する IMS サブシステムにアクセスする場合、FM/IMS インストール・オプション・モジュールをカスタマイズするときに、サブシステムで AGN セキュリティーを使用していることを指定する必要があります。また、FM/IMS が使用する AGN を指定するオプションもあります。これらの両方のタスクについて詳しくは、AGNS の指定を参照してください。