オプション「4 Template update (4 テンプレートの更新)」を使用してフォアグラウンドまたはバッチで複数のテンプレートを更新

テンプレート更新ユーティリティーを使用して、フォアグラウンドまたはバッチで複数のテンプレートを更新します。

処理するテンプレートは、次の基準の一方または両方でフィルターできます。

  • テンプレート名パターン (1 つの完全なテンプレート名を入力すると、その 1 つのテンプレートのみが処理されます)。
  • 最大 4 つのコピーブック名またはパターン。

拡張メンバー選択オプションの使用も選択可能です。それにより、以下の 1 つ以上を使用して選択またはフィルターが可能になります。

  • 名前範囲でのテンプレートの選択
  • テンプレートを更新したユーザー ID (あるいはパターンまたは範囲) によるフィルター
  • 作成日 (あるいはパターンまたは範囲) によるフィルター
  • 変更日 (あるいはパターンまたは範囲) によるフィルター

フォアグラウンドまたはバッチで 1 つ以上のテンプレートを更新するには、以下のようにオプション 4 を使用します。

  1. 「Primary Option menu (基本オプション・メニュー)」からオプション「4 Templates (テンプレート)」を選択し、「Template/View/Criteria Set (テンプレート/ビュー/基準セット)」メニューを表示します。
  2. オプション「4 Template update (テンプレートの更新)」を選択し、「Template Update Utility (テンプレートの更新ユーティリティー)」パネルを表示します。
  3. 「Template Update Utility (テンプレートの更新ユーティリティー)」パネルで、更新するテンプレートを選択するための詳細を入力します。
    • 「Template (テンプレート)」の「Data set name (データ・セット名)」フィールドに、データ・セット (必ず区分化されたもの) を特定する完全修飾データ・セット名または総称データ・セット名を指定します。
    • 「Template (テンプレート)」の「Member (メンバー)」フィールドに、テンプレート名またはテンプレート名パターンを指定できます。
    • 「Template (テンプレート)」の「Copybook filter (コピーブック・フィルター)」フィールドで、メンバー・パターンと一致するコピーブック、またはコピーブックを参照するテンプレートのみが処理のために選択されるように、フィルターとして使用される 4 個までのメンバーの名前またはパターンを指定できます。
  4. 「Output Template (出力テンプレート)」の「Data set name (データ・セット名)」フィールドに、更新されたテンプレートが保管される出力データ・セットを特定する完全修飾データ・セット名または総称データ・セット名を指定できます。このフィールドをブランクのままにすると、入力データ・セットで更新が行われます。
  5. 「Output Template (出力テンプレート)」の「Member mask (メンバー・マスク)」フィールドで、更新されたテンプレートが代替名で保管されるように、名前変更マスクを指定できます。
  6. 処理オプションを選択します。
    • Batch execution (バッチ実行): バッチでこの機能を実行します。
    • Replace member (メンバーの置換): 出力区分データ・セットの同名メンバーを置換します。
    • Advanced member selection (拡張メンバー選択): 特定メンバー名または総称メンバー名ではなく、選択するメンバーの範囲を指定します。
    • Specify library data sets (ライブラリー・データ・セットの指定): ユーティリティーがテンプレートの作成に使用するライブラリー・データ・セットを指定します。このオプションを選択しないと、ユーティリティーは、テンプレートで参照されるライブラリー・データ・セットを使用します。
    • Skip member list (メンバー・リストのスキップ): メンバー選択リストを表示せずに実行します。このオプションを使用すると、メンバー・リスト・パネルを表示せずに、該当の全メンバーを処理します。指定されたパラメーターからエラー (重複した出力名など) が発生した場合は、そのエラーが強調表示されてメンバー・リスト・パネルが表示されます。
    • Specify DBD data sets (DBD データ・セットの指定): テンプレートで参照される DBD データ・セット名を、指定された DBD データ・セット名の 1 つで更新します。最大 2 つの DBD データ・セット名を指定できます。DBD データ・セット名は、一致する DBD (テンプレート名) を含む、最初に検索されたものに変更されます。一致する DBD メンバーが見つからない場合、DBD データ・セット名は更新されません。
    • Skip database segment list update (データベース・セグメントのリスト更新のスキップ): テンプレート更新時の DBD 検査とキー位置処理を行わないことによって、パフォーマンスを向上させます。このオプションは、テンプレート作成元の DBD で指定されたセグメント名のリストに変更がない場合にのみ選択してください。
    • Check mode - no update (検査モード - 更新なし): 結果として生成されるメンバーを保管せずに、この機能を実行します。
    • New database segments (新規データベース・セグメント): 既存の DBD/テンプレートに新規セグメントを追加します。このオプションが選択されていて、「Skip database segment list update (データベース・セグメントのリスト更新のスキップ)」オプションが選択されていない場合、「New Database Segments (新規データベース・セグメント)」パネルが表示され、そこで、それぞれの新規セグメントのレイアウト・メンバーを指定できます。
    • Forced update (強制更新): 変更が検出されない場合でも更新を実行する場合。
    • Preserve copybook library(コピーブック・ライブラリーの保持)コピーブックが、前に検出されたライブラリーにまだ存在し、更新が使用しているリストにそのライブラリーがある場合に、そのコピーブックを使用します。
      以下のいずれかのケースがあてはまる場合、ユーティリティーは、リストされた順序でライブラリーを検索し、検出した最初のバージョンのコピーブックを使用します。
      • このオプションが選択されていない
      • コピーブックが、前に検出されたライブラリーにもう存在しない
      • 更新が使用しているリストに、そのライブラリーがない
  7. Enter キーを押します。

    最初に、総称として指定されたすべてのデータ・セットが検索されます。必要なデータ・セットの選択が必要です。その後、選択されたオプションに従って、次のパネルが表示されます。

  8. 「Specify library data sets (ライブラリー・データ・セットの指定)」または「Specify DBD data sets (DBD データ・セットの指定)」が選択された場合、「Template Update : DBDLIB/Library lists (テンプレートの更新: DBDLIB/ライブラリー・リスト)」パネルが表示されます。

    「DBD data set name (DBD データ・セット名)」フィールドには、最大 2 つのデータ・セット名 (必ず、DBD ライブラリー) を指定できます。このデータ・セットは、 テンプレート名に一致する DBD を検索する際に代替 DBD ライブラリーとして使用されます。

    「Specify DBD data sets (DBD データ・セットの指定)」オプションを選択していて、テンプレート・メンバー名が DBD として存在する場合、DBD は、テンプレートの更新時にこのライブラリーから使用され、DBD データ・セット名は、一致するメンバー名を含む、最初に見つかったデータ・セットに更新されます。

    「Library data set name (ライブラリー・データ・セット名)」フィールドには、最大 12 のコピーブック・ライブラリー名を指定できます。テンプレートで参照されるコピーブック・ライブラリー名が、このフィールドに指定されたコピーブック・ライブラリー名に変更されます。新規のライブラリー・データ・セットが、更新処理中のコピーブックの検索とコンパイルに使用されます。そのため、更新エラーが発生しないよう、選択されたすべてのテンプレートで参照されるすべてのコピーブックが、指定するライブラリーで必ず使用可能であるようにしてください。

  9. Enter キーを押します。
  10. 「New database segments (新規データベース・セグメント)」が選択された場合、「Template Update : New Database Segments (テンプレートの更新 : 新規データベース・セグメント)」パネルが表示されます。最大 12 のセグメント (またはレイアウト) 名の対を指定できます。これより多く必要な場合は、更新をバッチ・ジョブとして実行します。生成済みの JCL を実行依頼する前に、追加のセグメントに対応するようにそれを変更してください。
  11. Enter キーを押します。
  12. 「Advanced member selection (拡張メンバー選択)」が選択された場合、 「Advanced Member Selection (拡張メンバー選択)」パネルが表示されます。ここで、テンプレート名パターン、またはテンプレート名の範囲、および更新ユーザー ID (あるいはパターンまたは範囲)、 作成日 (あるいはパターンまたは範囲)、変更日 (あるいはパターンまたは範囲) を組み合わせて指定できます。
  13. Enter キーを押します。
  14. 「Skip member list (メンバー・リストのスキップ)」を選択していない場合には、「Template Member Selection (テンプレート・メンバー選択)」パネルが表示されます。F11 (Right) を押すと右へスクロールして「Description (記述)」列を表示し、F10 (Left) を押すと元の表示に戻ります。
  15. 接頭部域 (Sel) に、次の任意の接頭部コマンドを入力し、Enter キーを押して関連付けられたアクションを実行します。
    B
    ISPF の「Browse (ブラウズ)」パネル (File Manager の「Browse (ブラウズ)」パネルではありません) を使用してメンバーが表示されます。
    E
    「Template Specification (テンプレート指定)」パネルにメンバーが表示されます。
    V
    ISPF の「View (ビュー)」パネルを使用してメンバーが表示されます。
    S
    処理するメンバーを 1 つ以上選択します。
    ヒント: 基本コマンド SELECT * を入力して、表示されている全メンバーを選択します。

    Enter キーを押して、選択したテンプレートをすべて処理します。

  16. 「Batch execution (バッチ実行)」が選択された場合、JCL が生成されます。

    その他の処理オプションの場合は、実行されたアクションの結果を示すメッセージが表示されます。いずれかの更新が失敗した場合は、エラー・メッセージが表示され、各メンバーの状況が「Prompt (プロンプト)」フィールドに表示されます。

「Template Update Utility (テンプレートの更新ユーティリティー)」パネルに戻ると、以下のような要約メッセージが表示されます。
42 members read 23 Updated 5 Not changed 0 Not replaced  14 Errors

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