演算子行の使用

演算子行を使用して、フィルター行の対応区域に指定されたフィルター・パターンと一緒に FM/Db2 が使用する演算子を指定します。必要な場合は、複数の列に演算子を指定できます。フィルター・パターンも指定してある列には、通常、演算子を 1 つだけ指定します。

演算子行に演算子を入力するには、必要な演算子を、必要な列の演算子区域内の任意の位置に入力します。処理は左から右に行われます。FM/Db2 は、出会った最初の演算子だけを認識し、演算子フィールドに入力されたその他の文字はすべて無視されます。例えば、 演算子フィールドに => と入力した場合、FM/Db2 はこれを = として取り扱い、> を無視します。

演算子を削除するには、その演算子をスペースで上書きします。

以下の演算子のいずれかを使用できます。
空白
LIKEを意味します。対応するフィルター・パターン内の *、%、または _ の各文字は、 特殊文字として扱われます。一致が起こるのは、フィルター・パターンが、特殊文字を考慮した後のデータに一致した場合です。
! (または) ¬
NOT LIKE を意味します。対応するフィルター・パターン内の *、%、または _ の各文字は、 特殊文字として扱われます。一致が起こるのは、フィルター・パターンが、特殊文字を考慮した後のデータに一致しなかった場合です。
=
等しいを意味します。数値データ・タイプの場合、 特殊文字は対応するフィルター・パターン内で使用できません。非数値データ・タイプの場合、*、%、および _ の各文字は使用できますが、特殊文字として扱われません。*、%、および _ の各文字は、その文字自体にのみ突き合わせできます。
!=、¬=、(または) <>
等しくないを意味します。数値データ・タイプの場合、 特殊文字は対応するフィルター・パターン内で使用できません。非数値データ・タイプの場合、*、%、および _ の各文字は使用できますが、特殊文字として扱われません。*、%、および _ の各文字は、その文字自体にのみ突き合わせできます。
<
より小さいを意味します。数値データ・タイプの場合、 特殊文字は対応するフィルター・パターン内で使用できません。非数値データ・タイプの場合、*、%、および _ の各文字は使用できますが、特殊文字として扱われません。*、%、および _ の各文字は、その文字自体にのみ突き合わせできます。
<=, !>、(または) ¬>
より小か等しいを意味します。数値データ・タイプの場合、 特殊文字は対応するフィルター・パターン内で使用できません。非数値データ・タイプの場合、*、%、および _ の各文字は使用できますが、特殊文字として扱われません。*、%、および _ の各文字は、その文字自体にのみ突き合わせできます。
>=、!<、(または) ¬<
より大か等しいを意味します。数値データ・タイプの場合、 特殊文字は対応するフィルター・パターン内で使用できません。非数値データ・タイプの場合、*、%、および _ の各文字は使用できますが、特殊文字として扱われません。*、%、および _ の各文字は、その文字自体にのみ突き合わせできます。
>
より大きいを意味します。数値データ・タイプの場合、 特殊文字は対応するフィルター・パターン内で使用できません。非数値データ・タイプの場合、*、%、および _ の各文字は使用できますが、特殊文字として扱われません。*、%、および _ の各文字は、その文字自体にのみ突き合わせできます。
列の演算子フィールドに以下のコマンドを入力することもできます。
X
列をデータ表示から除外します。結果は、テンプレートの編集および列の選択解除と同じで、データの再表示が続きます。
W*
列の表示幅を列の最大値にリセットします。非数値データ・タイプがある列に対してコマンドが入力された場合にのみ有効です。
Wnnn
列の表示幅を nnn (nnn は、6 から列の表示幅の表示可能な最大値までの整数にする必要があります) に設定します。非数値データ・タイプがある列に対してコマンドが入力された場合にのみ有効です。

ある列に演算子を指定すると、FM/Db2 は、まずその演算子を対応するフィルター・パターンに適用し、次に、 その列の内容が、結果として生じたフィルター・パターンに一致するオブジェクトのみを選択します。

以下の例で、FM/Db2 が表示するデータを制限するために、フィルター・パターンと一緒に演算子を使用する方法について説明します。
パターン・フィルター (演算子)
オブジェクトが選択されるときの列の内容
ABC* (ブランク)
ABCで始まる任意の英数字ストリング
ABC* (=)
ストリングABC*が入っている
ABC* (¬)
ストリングABC*が入っていない
A (>)
先頭文字がAより大きい英数字ストリング
A_C (¬>)
最初の 3 文字がストリングA_Cより小か等しい英数字ストリング
123 (=)
数値列の場合: 値 123
23 (<)
数値列の場合: 23 より小さい値
例をご覧ください。 通常のオブジェクト・リスト・パネルのレイアウト は、データベース・オブジェクト・タイプのリストを示しています。表示される列を、以下の条件を満たすものに制限するには、
  • データベースの作成者が SHRIKES である
  • ストレージ・グループの名前が K という文字で始まる
  • 社内データベースの ID が 264 より大である
以下のようにフィルター・パターンと演算子を入力します。
  1. 列見出し「DATABASE CREATOR」の下のフィルター行に SHRIKES と入力します。
  2. 列見出し「STORAGE GROUP NAME」の下のフィルター行に K* と入力します。
  3. 列見出し「INTERNAL DATABASE IDENTIFIER」の下のフィルター行に 264 と入力し、 さらに、演算子行に > と入力します。
    1. オブジェクト・リスト: Databases
      Process   Options   Utilities   Help
     ______________________________________________________________________________
     FM/Db2 (DFG2)                      Databases
     Location:                                                          Format TABL
                              STORAGE     BUFFER     INTERNAL AUTHID
            DATABASE DATABASE GROUP       POOL       DATABASE THAT     TYPE OF
     SEL    NAME     CREATOR  NAME        NAME     IDENTIFIER CREATED  DATABASE
            *        SHRIKES  K*          *               264 *        *
     ----   #1--+--- #2--+--- #3--+----1- #4--+---     ---- > #7--+--- #20-+---
     ****  Top of data  ****
            ABC      SHRIKE2  DDDDDDDDDDD BP0             270 SHRIKE2
            DSN8D81A CJUNELL  DSN8G810    BP0             259 CJUNELL
            DSN8D81P CJUNELL  DSN8G810    BP0             260 CJUNELL
            DSNATPDB CJUNELL  SYSDEFLT    BP0             257 CJUNELL
            DSNDB04  SYSIBM   SYSDEFLT    BP0               4 SYSIBM
            DSNDB06  SYSIBM                                 6 SYSIBM
            DSNDB07  CJUNELL  SYSDEFLT    BP0               7 CJUNELL  WORKFILE
            DSNRGFDB CJUNELL  SYSDEFLT    BP0             258 CJUNELL
            DSNRLST  CJUNELL  SYSDEFLT    BP0             256 CJUNELL
            JLV3D81A SHRIKES  JLV3G810    BP0             266 SHRIKES
            JLV3D81P SHRIKES  JLV3G810    BP0             267 SHRIKES
            JOHND81P SHRIKES  JOHNG810    BP0             265 SHRIKES
            KPS8D81A SHRIKES  KPS8G810    BP0             268 SHRIKES
            KPS8D81P SHRIKES  KPS8G810    BP0             269 SHRIKES
            KPSAD81A SHRIKES  KPSAG810    BP0             262 SHRIKES
            KPSAD81P SHRIKES  KPSAG810    BP0             263 SHRIKES
            RFM0133  SHRIKES  SYSDEFLT    BP0             261 SHRIKES
     ****  End of data  ****
    
     Command ===>                                                       Scroll PAGE
      F1=Help      F2=Zoom      F3=Exit      F4=CRetriev  F5=RFind     F6=RChange
      F7=Up        F8=Down      F9=Swap     F10=Left     F11=Right    F12=Cancel
  4. [Enter] を押します。以下のように、 指定した検索基準で制限されたデータベース・オブジェクト・タイプのリストが表示されます。
    2. オブジェクト・リスト: Databases (リストはフィルター・パターンと演算子を使用して制限されています)
      Process   Options   Utilities   Help
     ______________________________________________________________________________
     FM/Db2 (DFG2)                      Databases
     Location:                                                          Format TABL
                              STORAGE     BUFFER     INTERNAL AUTHID
            DATABASE DATABASE GROUP       POOL       DATABASE THAT     TYPE OF
     SEL    NAME     CREATOR  NAME        NAME     IDENTIFIER CREATED  DATABASE
            *        SHRIKES  K*          *               264 *        *       
     ----   #1--+--- #2--+--- #3--+----1- #4--+---     >---#5 #7--+--- #20-+---
     ****  Top of data  ****
            KPS8D81A SHRIKES  KPS8G810    BP0             268 SHRIKES
            KPS8D81P SHRIKES  KPS8G810    BP0             269 SHRIKES
     ****  End of data  ****
    
    
    
    
    
    
    
    
     Command ===>                                                       Scroll PAGE
      F1=Help      F2=Zoom      F3=Exit      F4=CRetriev  F5=RFind     F6=RChange
      F7=Up        F8=Down      F9=Swap     F10=Left     F11=Right    F12=Cancel