「Copy from (コピー元)」パネル

「Copy from (コピー元)」パネルでは、レコードをコピーする元のデータ・セット、コピー部数、テンプレートを使用するかどうか、およびその他の各種処理オプションを指定します。

パネルとフィールドの定義

1. Copy Utility: 「元」パネル
  Process   Options   Help
 ──────────────────────────────────────────────────────────────────────────────
 File Manager                     Copy Utility

 From Partitioned, Sequential or VSAM Data Set, or HFS file:
    Data set/path name  . . 'FMNUSER.EXPORT'                                +
    Member  . . . . . . . .            (Blank or pattern for member list)
    Volume serial . . . . .            (If not cataloged)
    Start key . . . . . . .                                key or slot
    Skip count  . . . . . .            Include            Repeat skip          
    Copy count  . . . . . . ALL        number of records to be copied
 From Copybook or Template:
    Data set name . . . . . 'FMNUSER.DATA'                                
    Member  . . . . . . . . TEMPA          (Blank or pattern for member)
 Processing Options:
    Copybook/template    Enter "/" to select option
    2  1. Above             Batch execution           Advanced member selection
       2. None              Use proc                  Skip member name list
       3. Create dynamic    Ignore length mismatch    REXX member selection: P
       Edit template        JCL Source format         Directory integrity
       Type (1,2,S)         MQ Include descriptor     Report PDS record counts
    Export/Import           MQ Get destructive        Binary mode, reclen      
       1. XML  2. CSV  3. CSV Import
 Command ===>                                                                  
  F1=Help      F2=Split     F3=Exit      F4=Expand    F7=Backward  F8=Forward
  F9=Swap     F10=Actions  F12=Cancel
From data set/file (元データ・セット名): Data set/path name (データ・セット/パス名)
コピーするデータ・セットを指定します。完全修飾データ・セット名またはパターン、HFS ファイルまたはディレクトリー、WebSphere® MQ キュー名、または CICS® リソースを指定できます。

WebSphere® MQ キュー名の指定については、MQ マネージャーまたはキューの指定を参照してください。

CICS® リソースの指定については、CICS リソースの指定を参照してください。

データ・セット名に、小括弧で囲んだメンバー名または名前パターンを含めることができます。メンバーをここで指定する場合は、関連した「Member (メンバー)」フィールドは空でなければなりません。

HFS ファイルまたはディレクトリーを指定する場合、絶対パス名を入力する必要があります。表示される入力フィールドよりパス名が長い場合、「Expand」機能キー (F4) を押して、長い名前を入力できるポップアップ・ウィンドウを表示します。

From Data Set (元データ・セット名): メンバー
「Data set name (データ・セット名)」フィールドに、括弧で囲んだメンバー名または名前パターンを組み込まずに区分データ・セット (PDS) の名前を指定した場合は、このフィールドを使用してメンバー名またはメンバー名パターンを指定できます。
ボリューム通し番号
コピーするデータ・セットが含まれているボリュームの通し番号。カタログされていないデータ・セットには必須です。
Start key (開始キー)
コピーするレコードの開始位置を指定します (VSAM データ・セットのみ)。コピーは、「Start key (開始キー)」フィールドに指定した値以上のキーまたはスロット番号を持つ最初のレコードの位置から開始されるか、または「Skip count (スキップ・カウント)」フィールドに指定したレコード数をスキップした後から開始されます。キーに小文字、ブランク、またはコンマが入っている場合には、キーを引用符で囲みます。キーは 16 進形式にすることもできます (例えば、X'0102')。

「Start key (開始キー)」フィールドと「Skip count (スキップ・カウント)」フィールドを同時に指定することはできません。

スキップ・カウント
ファイルの先頭からスキップする論理レコード数。デフォルトでは、処理はファイル内の先頭レコードから始まります。

範囲: 0 から 99999999。デフォルト: 0.

含める
データ・セットの繰り返しサンプルに組み込まれる物理レコードの数を表します。サンプリングを有効にするには、「Include (組み込み)」フィールドと「Repeat Skip (繰り返しスキップ)」フィールドの両方をゼロ以外の値にする必要があります。

範囲: 0 から 9999999。デフォルト: 0.

Repeat skip (繰り返しスキップ)
データ・セットの繰り返しサンプルでスキップする物理レコードの数を表します。サンプリングを有効にするには、「Include (組み込み)」フィールドと「Repeat Skip (繰り返しスキップ)」フィールドの両方をゼロ以外の値にする必要があります。

範囲: 0 から 9999999。デフォルト: 0.

Copy count (コピー・カウント)
コピーする論理レコード数を指定します。

範囲: 1 から 99999999、ALL。デフォルト: ALL。

From Copybook or Template (元コピーブックまたはテンプレート): データ・セット名
コピーするデータを選択および形式設定するために使用するテンプレートまたはコピーブックのデータ・セット名およびメンバー名。このフィールドは、「Copybook/template usage (コピーブック/テンプレートの使用法)」フィールドが次の場合に無視されます: 「2.None (なし)」。
注: コピーブックの場合、これは CA-Panvalet ライブラリーの名前、または Library Management System Exit を使ってアクセスされるライブラリーの名前にすることができます。
From Copybook or Template (元コピーブックまたはテンプレート): メンバー
Data set name (データ・セット名)」フィールドに区分データ・セット (PDS)、CA-Panvalet、またはその他の外部ライブラリーの名前を指定した場合は、このフィールドを使用してメンバー名またはメンバー名パターンを指定します。このフィールドは、「Copybook/template usage (コピーブック/テンプレートの使用法)」フィールドが次の場合に無視されます: 「2.なし
Copybook/template usage (コピーブック/テンプレートの使用法)
データを形式設定および選択するために、テンプレートを使用するかどうかを指定します。
1.上
パネルで指定されたテンプレートを使用します (あるいは指定されたコピーブックをコンパイルしてテンプレートにしてから、それを使用します)。
2.なし
この機能で論理ビューは使用しません。
3.Create dynamic (動的作成)
動的テンプレートを作成します。
テンプレートの編集
テンプレートを使用する前に編集するかどうかを指定します。テンプレートは、 形式、選択、データ作成属性、および出力コピー・テンプレートの 再形式設定情報を変更する必要があるときに編集します。
Type (1,2,S) (タイプ (1、2、S))
実行する編集のタイプ。
次のいずれかの値を指定できます。
1
最初にフィールド別に「Record Identification Criteria (レコード ID 基準)」を編集します。
2
最初にフィールド別に「Record Selection Criteria (レコード選択基準)」を編集します。
S
拡張コピーブック選択機能を使用してテンプレートのソース定義を編集します。

動的テンプレートを編集する場合、このオプションは無視されます。

Export (エクスポート)/Import (インポート)
データをエクスポートするかインポートするかを示します。
(空白)
コピー中にエクスポートまたはインポート操作は行われません。
1.XML
データを XML 形式でエクスポートします。
2.CSV
データを CSV (コンマ区切り値) 形式でエクスポートします。
3.CSV インポート
CSV データ・セットをインポートします。
注: エクスポートまたはインポート操作を実行するには、テンプレートまたはコピーブックが必要です。
Batch Execution (バッチ実行)
機能をバッチで実行するように JCL を編集できます。
Use proc (プロシージャーを使用)
プロシージャー (REXX または DFSORT、あるいはその両方のステートメントが含まれている) を指定して、コピー・アクションとともに実行できます。

このオプションには 2 つのフィールドがあります。このオプションを選択するには、「Use proc (プロシージャーを使用)」の左側にあるフィールドに「/」と入力します。これを選択すると、このフィールド・ラベルの右側にあるフィールド (プロシージャー名フィールド) で、使用するプロシージャーを指定できます。この名前フィールドでは、以下のいずれかを実行することができます。

  • アスタリスク (*) を 1 つ入力して、一度だけ使用する一時プロシージャーを入力する。File Manager は、新規プロシージャーの作成に使用できる「Edit (編集)」パネルを表示します。
  • 使用するプロシージャーが含まれているメンバーの名前を指定します。メンバーは DD 名 FMNEXEC に割り振られた PDS に属している必要があります。次のいずれかを入力することができます。
    • メンバーの名前。
    • 一致するすべてのメンバーをリストするメンバー名パターン (単一の * 以外)。そうすると、「Sel」フィールドに S と入力して、必要なメンバーを選択できます。メンバー名パターンは、メンバー名に有効な任意の文字と、次の 2 つの特殊パターン文字とで構成することができます。
      アスタリスク (*)
      任意の数の文字を表します。必要な数のアスタリスクがメンバー名のどこに表示されても構いません。例えば、*d* と入力すると、名前に「d」が含まれるデータ・セットのすべてのメンバーのリストが表示されます。
      パーセント記号 (%)
      単一文字を表す置き換え文字。パーセント記号は、メンバー名の任意の場所に必要な数だけ指定できます。例えば、%%%% と入力すると、名前の長さが 4 文字のデータ・セットのすべてのメンバーのリストが表示されます。
Ignore length mismatch (長さ不一致を無視)
テンプレートとの長さの不一致を無視するように指定します。これを指定しないと、テンプレートで一致する構成の長さより短いレコードは処理のために選択されません。「Ignore length mismatches (長さの不一致を無視)」を選択した場合は、入力データ・セット・レコード内のレコード境界にまたがる「元」フィールドがあると、その対応するフィールドが初期化された出力レコードに存在することになります。ただし、英数字フィールドの場合は、入力レコードに存在するフィールドの部分だけが部分コピーされるので、これに該当しません。
JCL Source format (JCL ソース形式)
コピーされているファイルまたは PDS(E) メンバーに JCL が含まれていて、その構文がコピー・プロセス時に維持されることを示します。このオプションは、「Use proc (プロシージャーを使用)」オプションを選択している場合のみ使用できます。
注: このオプションを使用すると、JCL の構文検証に伴う処理オーバーヘッドのために、コピー・パフォーマンスが影響を受ける可能性があります。
MQ Include descriptor (MQ 組み込み記述子)
このオプションを (/ 文字を使用して) 選択した場合、GET MQ API によって返されるメッセージ記述子データがレコード・データの接頭部として付加されるため、このデータをメッセージ・データと一緒に検査できます。

このオプションを選択しない場合は、メッセージ・データのみが処理されます。

MQ Get destructive (破壊的な MQ Get)

このオプションを (/ 文字を使用して) 選択した場合、入力メッセージ・キューが SHARE モードで開き (ただし、MQ キューが指定された場合)、MQ API GET が各メッセージを読み取った後除去します。

このオプションを選択しない場合は、キューが BROWSE モードで開き、メッセージはキューから除去されません。これは DSC (Copy) 機能の場合にのみ有効です。

Use I/O exit (I/O 出口を使用)
圧縮または暗号化されたデータ・セットにユーザー I/O 出口を指定できます。

このオプションには 2 つのフィールドがあります。このオプションを選択するには、「Use I/O exit (I/O 出口を使用)」の左側にあるフィールドに「/」を入力します。これを選択すると、このフィールド・ラベルの右側にあるフィールドで、使用する出口を指定できます。

注:
  1. このフィールドが表示されるのは、File Manager がオプション USEIOX=ENABLE を指定してインストールされ、かつ「Exit enabled (出口使用可能)」フィールド (「Set System Processing Options (システム処理オプションの設定)」パネル内) が YES に設定されている場合のみです。これらのオプションのいずれかにデフォルトが指定された場合は、「Use I/O exit (I/O 出口を使用)」の右側のフィールドにそれが表示されます。
  2. I/O 出口は、使用中のデータ・セットを処理するためにのみ、使用できます。データ・セットを形式設定するために使用しているコピーブックやテンプレートを処理するために使用することはできません。
Advanced member selection (拡張メンバー選択)
特定または総称のメンバー名ではなく、メンバーの範囲を選択するように指定するには、「/」を入力します。
Skip select member panel (選択メンバーをスキップ) パネル
メンバー選択リストを表示せずに実行するには、「/」を入力します。このオプションは、コピー中にエラーが検出された場合 (例えば、メンバーの名前変更時にメンバー名が重複した場合など) は無視されます。
REXX メンバー選択
メンバーをコピーするかどうか決定するために REXX プロシージャーを使用するには「/」 を入力します。

このオプションが選択されると、続いて「Use Proc: (プロシージャーを使用)」オプションを選択して、REXX プロシージャーを提供する必要があります。(オプションで) 指定されたプロシージャーが、入力データ・セットのメンバーをコピーするかどうか決定できない場合、デフォルトのアクションを指定することができます。

デフォルトのアクションは、横のフィールドに P (PROCESS MEMBER) または D (DROP MEMBER) を入力することによって、決定されます。デフォルトが指定されない場合は P が想定されます。

Directory integrity (ディレクトリーの保全性)
デフォルトの PDS(E) メンバー処理方式の指定変更を強制して、より素早く PDS ディレクトリーにアクセスできるようにします。

このオプションは、パフォーマンスに大きな影響を与えます。選択された場合、File Manager が現行ディレクトリー情報を使用してメンバーにアクセスするため、並行ディレクトリー更新を実行できる方法でメンバーが処理されます。

選択されない場合、メンバー処理の実行は高速になりますが、PDS(E) ディレクトリー更新の影響を受け、データ・セットが並行して更新されると入出力エラーの原因となる可能性があります。

Report PDS record counts (PDS レコード・カウントを報告)
コピーされた PDS(E) メンバーおよび順次/VSAM データ・セットのレコードのカウントが、バッチの処理リストに印刷されます。オンライン・モードでの処理中には、画面にコピー進行カウントが表示されます。
注: このオプションは、PDS(E) 処理のみに影響します。順次/VSAM データ・セットの場合は、レコード・カウントが常に表示されます。このオプションを選択すると、コピーのパフォーマンスに影響する IEBCOPY を PDS(E) 処理で使用できなくなります。
バイナリー・モード
HFS ファイルの処理時に、バイナリー・モード (選択済み) またはテキスト・モード (未選択) を指定できます。
reclen
HFS ファイルを処理しているときに「Binary mode (バイナリー・モード)」オプションが選択されている場合、指定された固定レコード長に基づいてレコードが導出されます。デフォルトは 80です。

次の範囲で指定できます。1~32760

親パネル

「Utility Functions (ユーティリティー機能)」メニュー・パネル

子パネル

同等機能

DSC (データ・セット・コピー)

関連作業および例