DBP (印刷) バッチ・コマンド

目的

Db2® オブジェクトの内容をさまざまな形式で印刷します。

使用

FM/Db2 印刷ユーティリティー関数は、以下を行うことができます。

  • データを表形式または単一形式で、文字または 16 進数として印刷する。
  • 印刷する行と列を選択する。
  • 印刷する行の数を制限する。

1  DBP FORMAT=
2.1 TABLE
2.1 SINGLE
1  OBJIN=? ? location. owner. name
1 ? ? OBJILOCN=location OBJIOWNR=owner OBJINAME=name
1! TINPUT=TDDIN
1 TINPUT=ddname?TINMEM=member
1 TMIN=template_data_set_name(member)
1 UCREAD=YES
1! UCREAD=NO
4? HEX=YES
4 NULLIND=character
4 ROWS=
5.1 ALL
5.1 num
FORMAT
印刷データの形式の設定モード。
表モードでは、表の各行が 1 行を使用し、列はページの左から右に印刷されます。
SINGLE
単一モードでは、表の各行が複数の印刷行を使用します。オブジェクトの最初の列が 1 行目と、場合によっては 2 行目以降にも印刷され、2 番目の列がその後の行に印刷され、以下同様に印刷されます。
OBJIN=location.owner.name
オブジェクトがある Db2® リモート・サーバーの名前 (location、オプション)、オブジェクトの所有者の名前 (owner、オプション)、および印刷されるオブジェクトの名前 (name)。

location が指定されていない場合、現在の (ローカル) Db2® サーバーが使用されます。owner が指定されていない場合、オブジェクト名は現在の SQLID で修飾されます。FM/Db2 がユーティリティー制御ステートメントを生成する場合、owner 値は非ブランクです。

完全修飾名が JCL デックの単一行に納まる場合、OBJIN を使用してください。最後の使用可能列は列 71 です。完全修飾名が JCL デックの単一行に納まらない場合は、OBJILOCN、OBJIOWNR、OBJINAME キーワード (複数可) を使用して、オブジェクトを指定します。

OBJILOCN=location
印刷されるオブジェクトがある Db2® リモート・サーバーの名前 (location、オプション)。Db2 オブジェクト名 の指定を参照してください。
OBJIOWNR=owner
印刷されるオブジェクトの所有者の名前 (owner、オプション)。Db2 オブジェクト名 の指定を参照してください。
OBJINAME=name
印刷されるオブジェクトのオブジェクト名 (name)。Db2 オブジェクト名 の指定を参照してください。
TINPUT=ddname
印刷されるソース Db2® オブジェクトを記述した Db2® テンプレートが含まれているデータ・セットの DD ステートメントに対する参照を定義します。連結した DD を指定する場合は、メンバー名 (member) を TINMEM キーワードで指定する必要があります。Db2 オブジェクト用テンプレートの指定を参照してください。
TINMEM=member
コピーブックまたはテンプレート・メンバーが DD ステートメントで指定されていない場合に、TINPUT パラメーターによって識別されるデータ・セットのコピーブックまたはテンプレート・メンバーの名前。TMIN パラメーターが指定されている場合、このパラメーターを指定することはできません。Db2 オブジェクト用テンプレートの指定を参照してください。
TMIN=template_data_set_name(member)
コピーされるソース Db2® オブジェクトを記述した File Manager テンプレートの PDS (template_data_set_name) とメンバー名 (member)。Db2 オブジェクト用テンプレートの指定を参照してください。
UCREAD
FM/Db2 がソース・オブジェクトにアクセスするときに、非コミット読み取りを使用するかどうかを指定します。
YES
非コミット読み取りを使用します。この場合、Db2® はソース表のデータにアクセスするときにロックを行わないため、FM/Db2 に読み取られた後で行のデータが変わり、データの不整合が発生する可能性があります。
NO
非コミット読み取りを使用しません。これは、デフォルトです。
HEX=YES
FM/Db2 がデータを 16 進形式で印刷することを指定します。通常の印刷が必要な場合は、このオプションは省略します。
NULLIND=character
列の値が Db2® ヌル値であることを印刷データで示すために使用する文字を定義します。デフォルトは下線文字です。この文字の値は、エディターの「Null Column Indicators: Display (ヌル列標識: 表示)」オプションを使用して設定されます。File Manager ユーティリティー制御ステートメントで指定する場合、文字はコンマ以外の印刷可能文字にする必要があります。値を引用符で囲むことはできません。
ROWS
印刷する行の最大数。
ALL
ソース・オブジェクトのすべての行が印刷されます。
num
印刷する行の最大数。有効範囲: 1-99999999.

例(X)

例 1: DSN8810.EMP のデータを単一モードで印刷します。Db2® データにアクセスするときは、非コミット読み取りを使用します。データは、16 進形式で印刷します。

//DBP JOB (acct),'name'
//* Print table DSN8810.EMP in SINGLE format.
//*
//FMNDB2   EXEC PGM=FMNDB2,PARM=('SSID=DSN1,SQID=ID1')
//STEPLIB  DD DSN=FMN.SFMNMOD1,DISP=SHR
//         DD DSN=DB2V810.DSN1.SDSNEXIT,DISP=SHR
//         DD DSN=DB2.V810.SDSNLOAD,DISP=SHR
//SYSPRINT DD SYSOUT=*
//FMNTSPRT DD SYSOUT=*
//SYSTERM  DD SYSOUT=*
//SYSIN    DD *
$$FILEM DBP FORMAT=SINGLE,
$$FILEM OBJIN="DSN8810"."DEPT",
$$FILEM UCREAD=YES,
$$FILEM HEX=YES,
$$FILEM NULLIND=_,
$$FILEM ROWS=ALL
/*

戻りコード

DBP 関数からの戻りコードは次のとおりです。

0
関数の処理が正常に完了しました。
16
重大なエラーが発生しました。

関連機能

なし。