概要
本章では、CICS® に適用される FM/CICS セキュリティーについて説明します。CICS® セキュリティーに関する完全な説明については、ご使用の CICS® リリースに対応する「CICS Transaction Server for z/OS RACF Security Guide」を参照してください。
FM/CICS がユーザー ID とパスワードを正しく処理できるようにするため、CICS® システムは SEC=YES で実行するようセットアップされている必要があります。このオプションが設定されていないと、FM/CICS ログオン・パネルでパスワードの検証または変更を行うことができません。
本章では、CICS® が実行する機能に適用される FM/CICS セキュリティーの概要を示します。本章の説明は、次の作業に役立ちます。
- CICS® リソースまたはコマンドへの FM/CICS を通した無許可アクセスを防止するため、適切なセキュリティーを使用環境に確実に実装する。
- File Manager/CICS 機能から NOTAUTH 応答が戻された原因を判別する。
resp2 の値 100 はコマンド・セキュリティーの失敗を示し、resp2 の値 101 はリソース・セキュリティーの失敗を示します。
注:
- CICS® SIT パラメーターとして SEC=YES を指定することによって、 セキュリティーは領域に対してオンにされます。
- CICS® セキュリティーを使用して、トランザクション内でアクセスされるリソースを保護するには、トランザクション FM または FMVU に対して RESSEC(YES) を指定する必要があります。これは、FMNCINST で行うことができます (FMNCINST の変更と実行依頼を参照)。FMNCINST および FM に対する FMVU 内の RESSEC のデフォルト値は RESSEC(NO) です。