外部アプリケーションからの FM/Db2 機能の開始

FM/Db2 exec FMN2INEX を使用して、REXX exec や CLIST などの外部アプリケーションから File Manager/Db2 機能を開始することができます。

FMN2INEX は、FMN.SFMNEXEC で配布されています。このインターフェースを使用する場合は、以下のようにする必要があります。
  • File Manager2INEX を呼び出す前に、FMN ライブラリーを割り振っておく必要があります。
  • LIBDEF および ALTLIB ステートメントを使用して File Manager ライブラリーを割り振る場合は、次のコマンドを使用して FMN2INEX を起動します。
    "SELECT MODE(FSCR) CMD(%FMN2INEX "parms") NEWAPPL(FMN2) PASSLIB SUSPEND"
    これにより、File Manager ライブラリーを FMN2INEX で確実に使用できるようになります。

FMN2INEX に渡すことができるパラメーターは、FMN2INEX のパラメーターに示されています。

指定できる機能コードは、FMN2INEX の機能コード に示されています。

例えば、FMN2INEX のパラメーターFMN2INEX の機能コード を参照することにより、以下のパラメーター・ストリングを作成できます。
SSID(DFE2) OW(DSN81210) NM(EMP) F(4.5)
この場合、SELECT ステートメントは以下のようになります。
"SELECT MODE(FSCR) CMD(%FMN2INEX SSID(DFE2) OW(DSN81210) NM(EMP) F(4.5)),
NEWAPPL(FMN2) PASSLIB SUSPEND"
1. FMN2INEX のパラメーター
パラメーター 説明
SSID FM/Db2 の接続先となる Db2® サブシステム (またはデータ共用グループ) ID。
OW FM/Db2 がアクセスする Db2® オブジェクトの所有者 (作成者)。

この所有者は、機能が所有者を受け入れる場合にのみ受け渡されます。所有者の値は、メニュー・パネルやオプション・パネルへ渡されません。追加の例外については、FMN2INEX の機能コード を参照してください。

NM FM/Db2 がアクセスする Db2® オブジェクトの名前。

この名前は、機能が名前を受け入れる場合にのみ受け渡されます。名前の値は、メニュー・パネルやオプション・パネルへ渡されません。追加の例外については、FMN2INEX の機能コード を参照してください。

F
  • どの FM/Db2 機能を実行すべきかを指示するコード。このコードは、求める機能を選択するために使用される FM/Db2 メインメニュー・オプションに対応します (例: インポートの場合は 3.6)。
  • エディター機能に限っては、機能コードに接尾部として「O」が付いている場合、エディター機能の入力パネルが表示されます。
  • 「O」接尾部がないエディター機能の場合、最初に表示されるデータは、指定された Db2® オブジェクトのデータになります。
2. FMN2INEX の機能コード
機能コード 説明
B FM/Db2 ブラウズ機能。表示される最初のパネルには、指定された Db2® オブジェクトのデータが表示されます。
BO エディター機能の入力パネルが最初に表示されるパネルであるという点を除いて、B の場合と同様です。
1 FM/Db2 表示機能。表示される最初のパネルには、指定された Db2® オブジェクトのデータが表示されます。
1O エディター機能の入力パネルが最初に表示されるパネルであるという点を除いて、1 の場合と同様です。
2 FM/Db2 編集機能。表示される最初のパネルには、指定された Db2® オブジェクトのデータが表示されます。
2O エディター機能の入力パネルが最初に表示されるパネルであるという点を除いて、1 の場合と同様です。
3 FM/Db2 ユーティリティー」メニューを表示します。
3.1 FM/Db2 印刷機能。最初に表示されるパネルは、印刷機能の入力パネルです。
3.2 File Manager オブジェクト機能。最初に表示されるパネルは、オブジェクト機能の機能の入力パネルです。所有者または名前の値は受け渡されません。
3.3 FM/Db2 コピー機能。最初に表示されるパネルは、コピー (元) 機能の入力パネルです。
3.4 File Manager オブジェクト・リスト機能。最初に表示されるパネルは、オブジェクト・リスト機能の入力パネルです。
3.5 File Manager オブジェクト特権機能。最初に表示されるパネルは、オブジェクト特権機能の入力パネルです。
3.6 FM/Db2 インポート機能。最初に表示されるパネルは、インポート (元) 機能の入力パネルです。
3.7 FM/Db2 エクスポート機能。最初に表示されるパネルは、エクスポート機能の入力パネルです。
3.8 FM/Db2 データ作成機能。最初に表示されるパネルは、データ作成機能の入力パネルです。
3.9 FM/Db2 ユーティリティー機能。最初に表示されるパネルは、Db2® ユーティリティー機能の入力パネルです。所有者または名前の値は受け渡されません。
3.10 FM/Db2 監査ログ機能。最初に表示されるパネルは、監査ログ機能の入力パネルです。所有者または名前の値は受け渡されません。
4 FM/Db2 SQL プロトタイピング、実行、および分析」メニューを表示します。
4.1 File Manager 基本 SQL プロトタイピング機能。最初に表示されるパネルは、基本 SQL プロトタイピング機能の入力パネルです。
4.2 File Manager 拡張 SQL プロトタイピング機能。最初に表示されるパネルは、拡張 SQL プロトタイピング機能の入力パネルです。所有者または名前の値は受け渡されません。
4.3 File Manager の SQL ステートメントの入力、実行、および説明機能。最初に表示されるパネルは、SQL ステートメントの入力、実行、および説明機能の入力パネルです。所有者または名前の値は受け渡されません。
4.4 File Manager のデータ・セットからの SQL ステートメントの編集と実行機能。最初に表示されるパネルは、データ・セットからの SQL ステートメントの編集と実行機能の入力パネルです。所有者または名前の値は受け渡されません。
4.5 File Manager 説明ユーティリティー機能。最初に表示されるパネルは、説明ユーティリティー機能の入力パネルです。所有者または名前の値は受け渡されません。
6 File ManagerDb2® コマンドの入力および実行機能。最初に表示されるパネルは、Db2® コマンドの入力および実行機能の入力パネルです。所有者または名前の値は受け渡されません。
0 FM/Db2 オプション・メニューを表示します。
0.0 FM/Db2 システム・オプション・メニューを表示します。
0.0.1 FM/Db2 印刷設定パネルを表示します。
0.0.2 最初の FM/Db2 システム・オプション・パネルを表示します。
0.0.3 FM/Db2 バッチ・ジョブ・カード情報パネルを表示します。
0.0.4 FM/Db2 コンパイラー言語選択パネルを表示します。
0.0.5 FM/Db2 COBOL 処理オプション・パネルを表示します。
0.0.6 FM/Db2 HLASM 処理オプション・パネルを表示します。
0.0.7 FM/Db2 PL/I 処理オプション・パネルを表示します。
0.0.8 FM/Db2 一時データ・セット割り振りパネルを表示します。
0.0.9 FM/Db2 出力データ・セット割り振りオプション・パネルを表示します。
0.0.10 FM/Db2 トレース・オプション・パネルを表示します。
0.1 (0.2) 最初の FM/Db2 エディター・オプション・パネルを表示します。
0.3 FM/Db2 ユーティリティー処理オプション・パネルを表示します。
0.3.1 FM/Db2印刷ユーティリティー・オプション・パネルを表示します。
0.3.3 FM/Db2 コピー・ユーティリティー・オプション・パネルを表示します。
0.3.4 FM/Db2 オブジェクト・リスト・ユーティリティー・オプション・パネルを表示します。
0.3.7 FM/Db2 エクスポート・ユーティリティー・オプション・パネルを表示します。
0.3.L FM/Db2 Db2® LOAD ユーティリティー・オプション・パネルを表示します。
0.3.UL FM/Db2 Db2® ユーティリティー LISTDEF オプション・パネルを表示します。
0.3.UO FM/Db2 Db2® ユーティリティー OPTIONS オプション・パネルを表示します。
0.3.UT FM/Db2 Db2® ユーティリティー TEMPLATE オプション・パネルを表示します。
0.3.UU FM/Db2 Db2® UNLOAD ユーティリティー・オプション・パネルを表示します。
File Manager/Db22INEX を使用して FMN 機能を開始した場合は、以下の制限事項があります。
  • 現在接続されている Db2® システムを変更するコマンドは発行できません。
  • FM/Db2 開始時に使用される SQLID は、Db2® 許可出口により変更されていない場合は、ユーザーの TSO ログオン ID と同一です。
  • FMN2INEX 呼び出しによって表示された最初のパネルを終了すると、呼び出し元に戻ります。File Manager の別の部分へナビゲートすることはできません。ただし、プルダウン・オプションを使用して FM/Db2 機能を実行できます。

これらの制限事項は、FMN2INEX 呼び出しにオプション・コードを指定しなかった場合には適用されません。

FMN2INEX の機能コード にリストした機能コードのみがサポートされます。それ以外のコードを使用しようとすると、FM/Db2 の基本メニューが表示されます。エラーがある機能コードは破棄されます。