HALDB 区画および DEDB 領域の処理
FM/IMS では、HALDB (ハイ・アベイラビリティー・ラージ・データベース) および DEDB (高速機能高速処理データベース) に保管されたデータを処理できます。これらのデータベース内のデータは、区画 (HALDB) および領域 (DEDB) に保管されます。
HALDB 区画または DEDB 領域が使用できないことがあります。例えば、IMS ユーティリティーを実行できるように区画または領域が停止されているとき、あるいは、区画または領域に関連したエラーが発生した場合です。ただし、これにより、FM/IMS が、使用可能なこれらの区画または領域内のデータの処理を妨げられることはありません。
FM/IMS では、ブラウズまたは編集中に使用不可の区画または領域が 検出された場合、データが使用不可であることを示すために、unavailable partition (使用不可区画)/area (領域)
という行が表示されます。後でデータが使用可能になった場合、FM/IMS は「unavailable partition (使用不可区画)/ area (領域)」という行をデータで置き換えます。グローバル編集変更 (CHANGE ALL など) を行っている場合には、 変更は使用不可のデータには適用されません。
FM/IMS がロードまたは抽出ジョブの実行中に使用不可の区画または領域が検出しても、FM/IMSは、データベースの処理を続行し、使用可能な区画または領域からのロード、または使用可能な区画または領域への抽出を行います。このジョブは、戻りコード 4 で完了し、 ジョブからの報告書には、データベースの処理中にデータが使用不可であったことが 示されます。完全なデータベースをロードまたは抽出する場合には、 すべてのデータを使用可能にするためのステップを実行してから、 ロードまたは抽出を再実行する必要があります。
FM/IMS が、バッチ印刷ジョブの実行中に使用不可な区画または領域を検出した場合、FM/IMSは、「unavailable partition (使用不可区画)/area (領域)」を印刷し、データベースの処理を続行します。このジョブは、戻りコード 4 で完了し、 データベースの処理中にデータが使用不可であったことが 示されます。
IMS バッチ (IEB) ジョブの実行中に、FM/IMS で使用不可の HALDB 区画または DEDB 領域が検出されたときの必要なアクションについては、ユーザーが判断する必要があります。DELIMS、GETIMS、ISRTIMS、または REPLIMS 関数の実行中に、FM/IMS で使用不可の HALDB 区画または DEDB 領域が検出された場合、関数は戻りコード 8 を受け取り、ISPF 変数 FMSTATUS には、以下の IMS 状況コードが示されます。
- FH - 使用不可の DEDB 領域の場合。
- BA - 使用不可の HALDB 区画の場合。