CICS リソースの表示および変更

CICS ファイルに保管されているデータを表示するには、FM/CICS View Utility または FM/CICS Edit Utility を使用します。
View Utility (表示ユーティリティー)
View Utility (オプション 1) を使用すると、データを表示し、一時的に変更できますが、変更を保管することはできません。

表示ユーティリティーを使用して FM/CICS エディターを開始する場合、これは「表示エディター・セッション」(または単に「表示」) 中であると呼ばれます。

ISPF 表示と類似の表示機能は、Edit Utility (編集ユーティリティー) と本質的に同じように機能するエディター・セッションを提供しますが、データ・セットに排他的にアクセスする必要はありません。この機能には、データへの一時的変更を保持できるインターフェースがあります。これは、例えば、ライブ・データを変更するリスクを発生させずに変更を評価する場合に役立ちます。

表示エディター・セッションで初めてデータに変更を加えると、FM/CICS により、次の警告が表示されます。
      ┌─────────────────────────────────────────────────────────┐ 
      │ Save is not possible in a View session. Use Edit if you │ 
      │ want to be able to save changes.                        │ 
      └─────────────────────────────────────────────────────────┘ 
 
エディター・セッションでデータを変更した場合に、「Exit (終了)」機能キー (F3) を押して View エディター・セッションを終了すると、FM/CICS により、データが変更されている場合に、View エディター・セッションを終了するときに表示される警告ポップアップ に示されているような警告が表示されます。
1. データが変更されている場合に、View エディター・セッションを終了するときに表示される警告ポップアップ
 ┌─────────────────────── View Warning ────────────────────────┐
 │                                                             │ sssssssssssssss
 │          You are currently in Data View mode:               │      At top
 │                                                             │    Format TABL
 │ Press Enter to confirm exit from View.  No changes will be  │
 │ saved.                                                      │              +
 │                                                             │
 │ Enter the END or EXIT command to return to View, where you  │ -4----+----5--
 │ can use the  CREATE or REPLACE commands to save your        │
 │ changes.                                                    │ AAAAAAAAAAAAAA
 │ Command ===>                                                │
 │ F1=Help     F3=Exit     F7=Backward F8=Forward              │ AAAAAAAAAAAAAA
 │ F12=Cancel                                                  │ AAAAAAAAAAAAAA
 └─────────────────────────────────────────────────────────────┘ AAAAAAAAAAAAAA
⋮
 
Edit Utility (編集ユーティリティー)
Edit Utility (編集ユーティリティー) (オプション 2) では、データの表示と変更 (レコードの挿入、削除、または変更)、および行った変更の保存ができます。

編集ユーティリティーを使用して FM/CICS エディターを開始する場合、これは「編集エディター・セッション」(または単に「編集」) 中であると呼ばれます。

FM/CICS 参照
FM/CICS Browse を使用すると、CICS データを表示できますが、変更を保管することはできません。

FM/CICS エディターをブラウズ・モードで開始する場合、これは「ブラウズ・エディター・セッション」(または単に「ブラウズ」) 中であると呼ばれます。

FM/CICS リソースのリストから Browse エディター・セッションを開始するには、プレフィックス・コマンド B を入力します。

ブラウズ・エディター・セッションを開始すると、FM/CICS に関連する「FM/CICS Browse (ZDT/CICS ブラウズ)」入力パネルが表示されます。

関連した参照

これらの手順は、FM/CICS エディターに関して提供されています。ほとんどの場合、これらのアクションを編集または表示のいずれかにおいて実行できます。どちらの場合も、「エディター」という用語が使用されます。同様に、「エディター・セッション」という用語は、View エディター・セッションまたは Edit エディター・セッションのいずれかを示す場合があります。

「View Entry (ビュー項目の入力)」パネルの 1 つを表示するには、FM/CICS の「Primary Options Menu (基本オプション・メニュー)」パネルからオプション 1 (「View (ビュー)」) を選択します。

「Edit Entry (編集項目の入力)」パネルの 1 つを表示するには、FM/CICS の「Primary Options Menu (基本オプション・メニュー)」パネルからオプション 2 (「Edit (編集)」) を選択します。

多くの形式の CICS リソースを表示または編集できます。データ・セットの論理ビューを 提供するために、コピーブックまたはテンプレートを使用できます。論理ビューは、レコードのフィールド形式を記述します。また、テンプレートは次の目的に使用できます。
  • 表示するレコードの選択
  • 表示するフィールドの選択
  • フィールドの表示方法を示す形式設定

FM/CICS エディターはデータをフルスクリーンで表示し、表示されたデータは上書きできます。データは、上下左右にスクロールできます。表示の コマンド・フィールドに基本コマンドを入力して、一般の編集操作を実行できます。また、表示の接頭部域に接頭部コマンドを入力して、レコード単位操作も実行できます。

注: FM/CICS エディターが開始されれば、エディターの使用方法 (コマンド、テンプレート使用法、PF キーなど) は、File Manager Baseの場合と同じです。ブラウザーの 使用についての詳細は、File Manager for z/OS User’s Guide and ReferenceViewing and changing data sets (データ・セット表示と変更) を参照してください。

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