非 CICS トランザクション異常終了の場合の呼び出し

以下の出口は、CICS® トランザクション異常終了を除く異常終了 (例えば、バッチや IMS) の発生時にリアルタイム分析のために Fault Analyzer を呼び出します。

MVS IEAVTABX 変更オプション/抑止ダンプ出口 IDIXDCAP

  • この出口は、Language Environment® ベースと非 Language Environment ベースのバッチ・アプリケーション・プログラムで使用できます。IDIXDCAP は、ジョブ・ステップで SYSMDUMP、SYSUDUMP、または SYSABEND DDname が割り振られているかどうかにかかわらず、IEAVTABX_EXIT 動的出口 (z/OS 2.2 以降が必要) としてインストールされ、ABDUMP を要求するすべての異常終了に対して呼び出されます。ABDUMP を要求しない IMS 擬似アベンドは、この出口を通して Fault Analyzer を呼び出されないことに注意してください。

    ACTION=NODUMP が指定された SLIP が使用される場合 (大部分の MVS システムで SLIP TRAP が一致する場合、Sx22 異常終了となる CANCEL コマンドなど)、IEAVTABX_EXIT を使用しての Fault Analyzer の呼び出しが防止されない可能性があります。Fault Analyzer の呼び出しを防止するには、ご使用のシステムに該当する異常終了コードのリストを含めた Exclude オプションの指定が IDICNFxx PARMLIB 構成メンバーに含まれるようにします。標準の異常終了コードのサンプル・リストは、データ・セット IDICNFxx のメンバー IDICNF00 として指定されたサンプル IDI.SIDISAM1 parmlib メンバーに含まれています。

  • ミニダンプが書き込まれた場合、この出口を使用して取り込まれた障害の再分析を実行できます。
  • LE が使用可能な異常終了の場合は、LE がシステム・ダンプを呼び出してこの出口をアクティブにするように、LE オプションで UATRACE、UADUMP、UAONLY、または UAIMM サブオプションを指定する TERMTHDACT を使用する必要があります。他のすべての TERMTHDACT サブオプション設定で、IEAVTABX 出口呼び出しがスキップされ、代わりに CEEEXTAN 出口 (下に説明) が呼び出されます。
  • この出口では、異常終了するジョブに関連した WTO コンソール・メッセージをマスター・トレース・テーブルから抽出し、これらのメッセージを分析レポートに含めることができます。

この出口のインストールについては、MVS 変更オプション/抑止ダンプ出口のインストール IDIXDCAPを参照してください。

バッチ言語環境 (LE) 異常終了 CEEEXTAN CSECT 出口 IDIXCEE および CELQXTAN CSECT 出口 IDIXCE64

  • これらの出口は、Language Environment® ベースのバッチ (非 CICS) アプリケーション・プログラムでのみ有効です。
  • この出口を呼び出すために JCL SYSMDUMP DD ステートメントを割り振る必要はありません。
  • ミニダンプが書き込まれた場合、この出口を使用して取り込まれた障害の再分析を実行できます。
  • インスタンス固有の LE メッセージの挿入を取得して、分析レポートに組み込めるようにします。
  • これらの出口では、異常終了するジョブに関連した WTO コンソール・メッセージをマスター・トレース・テーブルから抽出し、これらのメッセージを分析レポートに含めることができます。
  • 64 ビット LE アプリケーション: MVS IEAVTABX 変更オプション/抑止ダンプ出口が LE ベースの AMODE64 バッチ・アプリケーション・プログラムで呼び出されることはありません。このため、言語環境では IDIXCE64 出口が必要になります。
  • 31 ビット LE アプリケーション: LE オプション TERMTHDACT が UATRACE、UADUMP、UAONLY、または UAIMM サブオプションとともに使用される場合、IDIXCEE 出口ではなく、MVS IEAVTABX 変更オプション/抑止ダンプ出口が呼び出されます。それ以外のすべての場合、IDIXCEE 出口がインストールされている場合にのみ、Fault Analyzer は LE ベースの AMODE31 アプリケーションに対して呼び出されます。
  • AMODE31 と AMODE64 LE ベースのアプリケーションの両方を実行する場合は、IDIXCEE 出口と IDIXCE64 出口の両方をインストールする必要があります。

この出口のインストールについては、言語環境プログラム異常終了出口 IDIXCEE および IDIXCE64 のインストールを参照してください。

MVS IDIXDCAP とバッチ LE IDIXCEE 出口の両方がインストールされている

バッチ Language Environment® 異常終了出口 IDIXCEEMVS 変更オプション/抑止ダンプ出口 IDIXDCAP の両方がインストールされていて、以下のいずれかの LE オプションが有効な場合は、LE 出口ではなく IDIXDCAP 出口が異常終了をインターセプトします。
  • TERMTHDACT(UATRACE)
  • TERMTHDACT(UADUMP)
  • TERMTHDACT(UAONLY)
  • TERMTHDACT(UAIMM)