障害再分析

再分析プロセスは、次の点を除いて、リアルタイム分析プロセスと本質的に同じです。
  • Fault Analyzer は、異常終了プログラムの仮想ストレージの代わりに、保管されたミニダンプ (または関連付けられた MVS ダンプ・データ・セット) から必須情報を取り出します。
  • ヒストリー・ファイルは更新されません。
  • 要約は SYSLOG に書き込まれません。
再分析 は、再分析のプロセスを示しています。
1. 再分析
再分析を示す図 faoug002: ユーザーは、ISPF インターフェースを使用するか、または自身のバッチ・ジョブを実行依頼することで、再分析を開始します。Fault Analyzer は、既存の障害項目をヒストリー・ファイルまたは SYSMDUMP データ・セットから読み取り、ソース・レベルでサポートするために使用可能なコンパイラー・リストまたはサイド・ファイルと合わせて、分析レポートを生成します。ISPF インターフェースを使用すると、ユーザーは障害項目に保管されているレポートを表示することもできます。

MVS ダンプ・データ・セットが障害項目に関連付けられている場合、再分析、またはミニダンプに含まれていない保管場所のユーザー選択表示で必要となるときのために、障害ヒストリー項目はダンプ・データ・セット名を保持します。ダンプ・データ・セットを使用できない場合も、ヒストリー・ファイル項目に含まれているミニダンプを使用して、再分析を実行できます。指定された障害についてミニダンプも関連付けられた MVS ダンプ・データ・セットも存在しない場合は再分析を開始できませんが、ISPF インターフェースからリアルタイム分析レポートを参照することはできます。

リアルタイム分析を実行したときにリスト (またはサイド・ファイル) が使用不可であった場合、再分析のために、そのリスト (またはサイド・ファイル) を使用可能にすることができます。Fault Analyzer は、異常終了に関連するソース・ステートメント情報を提供できるようになりました。

障害再分析は、バッチまたは対話式の 2 とおりの方法で実行できます。どちらの方法も、Fault Analyzer ISPF インターフェースを使用して開始できます。