拡張コピーブック選択
この節では、拡張コピーブックのソース定義を指定する方法について説明します。記載のパネルにナビゲートするには、拡張コピーブックのソース定義を参照してください。
- 新規テンプレートの作成時に「Library List (ライブラリー・リスト)」パネルが初期パネルとして表示されます。「Copybook Selection (コピーブック選択)」パネルから LIBLIST コマンドを使用して、このパネルを表示することができます。
最大 12 個のデータ・セット・ライブラリーを指定できます。データ・セットは、PDS、PDSE、CA-Panvalet ライブラリー、またはその他のライブラリー管理システム・ライブラリーです。複数の PDS、PDSE、CA-Panvalet、およびその他のライブラリー管理システム・ライブラリーを指定できますが、すべてが PDS または PDSE、すべてが CA-Panvalet、またはすべてが同じライブラリー管理システム・ライブラリーでなければなりません。ライブラリー・タイプを混合することはできません。
- 「Exit (終了)」機能キー (F3) を押します。「Copybook Selection (コピーブック選択)」パネルは、メンバーが指定されていない新規テンプレートの場合 (「Library List (ライブラリー・リスト)」パネルの後)、「Copybook (コピーブック)」セクションで総称メンバー名が指定されている新規テンプレートの場合、または既存のテンプレートのソース定義を更新するために、テンプレート・データ・セット名およびメンバー名に U 接頭部コマンドを指定した場合は、最初に表示されます。
- 選択したいそれぞれのメンバーで、「SEL」フィールドに「S」を入力します。
メンバーを選択する前に、このリストのそれぞれのメンバーをブラウズ (B)、編集 (E)、または表示 (V) することができます。
注:- すべてのメンバーに、同じ言語のコピーブック定義が入っている必要があります。
- プログラム全体で構成されるメンバーを指定する場合、ステートメントの範囲を指定して該当するフィールド定義を抽出するために X 接頭部コマンドを使用する必要があります。そうでないと、その他のメンバーと混合する際にコンパイル・エラーを受け取ります。
- PDS または PDSE データ・セットの中のメンバーだけを編集できます。
- ライブラリー・メンバーは、ISPF によってパックされていない場合があります。
- 必要なメンバーをすべて選択したら、「Exit」機能キー (F3) を押します。選択されたメンバーが「Copybook Selection (コピーブック選択)」パネルにリストされます。
「Copybook Selection (コピーブック選択)」パネルで、LIBLIST 基本コマンドを入力して、現行ライブラリー・リストを表示 (および必要に応じて変更) することができます。
- 要件に適合するようにメンバーのリストを編集します。メンバーのコピーまたは移動、メンバーの挿入または削除、あるいはメンバー用の新規 01 レベル・フィールドの作成ができます。また、メンバーの再定義または範囲値を指定することもできます。
新規メンバーを追加するには、次のようにします。
- I 接頭部コマンドを入力して新規行を挿入します。
- 「Member (メンバー)」フィールドにアスタリスクまたはメンバー名のパターンを入力し、Enter キーを押します。
- リストから 1 つ以上の新規メンバー名を選択します。このリストは、「Template Workbench (テンプレート・ワークベンチ)」で入力したパターンには影響されません。「Copybook Selection (コピーブック選択)」パネルに入力されたパターンによりフィルタリングされた、選択されたすべてのデータベースにあるすべてのメンバーの新規リストです。
- 「Exit (終了)」機能キー (F3) を押します。選択されたメンバーが「Copybook Selection (コピーブック選択)」パネルのリストに挿入されます。
メンバー用の新規 01 レベル・フィールドを作成するには、次のようにします。
- 「Copybook Selection (コピーブック選択)」パネルで、メンバーの横にある「01」フィールドに Y を入力します。
- 隣接する「Field Name (フィールド名)」フィールドに、01 レベル・エレメントの名前を入力します。この名前は、コピーブックの言語の命名規則に従っている必要があります。名前が省略されていると、File Manager はテンプレートがコンパイルされるときに、ランダム名を生成します。
テンプレートにコンパイルされるコピーブックのサブセットを抽出する 手順は以下のとおりです。
- 「Copybook Selection (コピーブック選択)」パネルで、必要なコピーブック・メンバーの隣の「Cmd」フィールドに X を入力して、「Redefines / Range Specifications (再定義/範囲の指定)」ポップアップ・パネルを表示します。
- 「From statement (開始ステートメント)」フィールドに、抽出の開始行番号を指定します。
- 「To statement (終了ステートメント)」フィールドに、抽出の終了行番号を指定します。
- 「From string (検索ストリング)」フィールドに、File Manager がコピーブックを検索するためのストリングを指定します。そのストリングを含む最初のステートメントが抽出を開始します。
- 「To string (置き換えストリング)」フィールドに、File Manager がコピーブックを検索するためのストリングを指定します。そのストリングを含む最初のステートメントが抽出を終了します。
使用可能な接頭部コマンドに対する完全なリストについては、パネル定義を参照してください。
- 1 つのレベル -01 構造内で複数のレコード定義を含むソースに対して、 複数のレコード・レイアウトを生成する手順は、以下のとおりです。
- 「Copybook Selection (コピーブック選択)」パネルで、必要なコピーブック・メンバーの隣の「Cmd」フィールドに X を入力して、「Redefines / Range Specifications (再定義/範囲の指定)」ポップアップ・パネルを表示します。
- 「Level (レベル)」フィールドで、新規レコード・レイアウトを生成するために COBOL REDEFINES または PL/I UNION 文節を識別するソース・レベル値を指定します。File Manager は、それぞれの REDEFINES または UNION 文節ごとに指定されたレベルで別個のレコード・レイアウトを作成します。最初に一致する REDEFINES または UNION 文節が検出された後、File Manager は後続の REDEFINES または UNION 文節に対して同じレベルと開始位置で新規レイアウトを作成します。見出しおよび後書きデータ項目は、それぞれのレコード・レイアウトに含まれています。注: このフィールドは HLASM コンパイルでは無視されます。
- 「Field name (フィールド名)」フィールドで、File Manager に新規レイアウト作成を指示するために使用される COBOL REDEFINES、PL/I UNION、および HLASM ORG ステートメントを識別する COBOL REDEFINES、PL/I UNION、または HLASM ORG 文節のターゲット・フィールド名を指定します。
これは、新規レイアウトの生成を必要とする COBOL REDEFINES、PL/I UNION、および HLASM ORG ステートメントを識別するための代替の方法です。「Level (レベル)」および「Field name (フィールド名)」の両方に値を指定できます。File Manager は新規レイアウトの生成時に両方を検査します。
- 開始位置が REDEFINES、UNION、または ORG フィールドの開始位置になるように各レイアウトのオフセット値を調整するには、「Set offset (オフセットの設定)」フィールドに「/」を入力します。
このオプションは、レコード・レイアウトが構造内にヘッダー・データ項目を含んでいない場合に使用します。このオプションは前のフィールドに連結している場合にのみ選択できます。
- COBOL レベル変更: これは、COBOL のみのオプションで、「Level (レベル)」値の処理方法を変更します。このオプションを設定すると、指定された「Level (レベル)」値の検索結果はすべて、データ項目に REDEFINES 文節があるかどうかにかかわらず、コンパイル・ステップの前に「01」に変更されます。
このオプションを使用するときは、構造が意図されたプログラマブル形式から変更されるために、データ項目に対するオフセットに誤りが生じたり、コンパイル・エラーが発生する可能性があるため、注意してください。
- 「Copybook Selection (コピーブック選択)」パネルで指定したコピーブックをコンパイルする場合、および既存テンプレートの更新または新規テンプレートの作成を行う場合は、UPDATE 基本コマンドまたは U 接頭部コマンドを使用します。
- 「Copybook Selection (コピーブック選択)」パネルで指定したコピーブックから作成された既存テンプレートを編集する場合は、EDIT 基本コマンドまたは E 接頭部コマンドを使用します。なんらかの変更を行った場合、File Manager はコピーブックをコンパイルして、テンプレートを更新します。
- 「Copybook Selection (コピーブック選択)」リストが完了したら、「Exit」機能キー (F3) を押します。
コンパイラーはテンプレートを作成しようとします。
コンパイルが失敗した場合、「Template Not Built (テンプレートが作成されませんでした)」というポップアップ・パネルが表示され、次の選択項目が提示されます。
- 1.コンパイル・リストを表示する。
- このオプションを選択すると、コンパイル・リストが表示され、エラーの原因を判別できます。リストの表示を終了したときに、「Exit」機能キー (F3) を押して、「Copybook Selection (コピーブック選択)」パネルに戻り、問題を訂正してから、このパネルの終了を再度試行してください。
- 2.処理の打ち切り。
- 問題を訂正できる「Copybook Selection (コピーブック選択)」パネルに戻り、このパネルの終了を再度試行してください。
- 3.再試行 (コピーブックの再コンパイル)。
- 同じ詳細の再実行依頼を試みます。メンバーが一時的に使用不可であったためにコンパイルが失敗した場合、この選択で問題を解決できる可能性があります。
- 4.再試行 (代替コンパイラーを使用)。
- 同じ詳細を代替コンパイラーを使用して再実行依頼を試みます。File Manager のデフォルト・コンパイラーが、このコピーブック言語に対応しないコンパイラーに設定されていたために、コンパイルが失敗した場合は、この選択で問題を解決できる可能性があります。注: この選択項目は HLASM には適用されません。
コンパイルが成功すると、「Template Workbench (テンプレート・ワークベンチ)」パネルで指定されたテンプレート・メンバーに結果を保管するかどうかを尋ねるプロンプトが出されます。そのパネルでメンバー名パターンを入力した、または「Template: Member (テンプレート: メンバー)」フィールドをブランクにした場合は、「Template Member Selection (テンプレート・メンバー選択)」パネルが表示されます。このリストから名前を選択し、Enter キーを押して既存の選択済みメンバーを上書きします。あるいは、「Exit」機能キー (F3) を押すと、新規メンバーに名前をつけるようプロンプトが出されます。
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