IMS テンプレートの更新 (ITU)

目的
このユーティリティーを使用すると、以下を行うことができます。
  • テンプレートを最新のコピーブックまたは DBD 定義で更新します。
  • 既存のテンプレートを基にして新規テンプレートを作成します。
使用上の注意
  • 処理のために選択したテンプレート・メンバーは、コピーブック名またはマスクを指定してフィルタリングすることができるため、それらのコピーブックを参照するテンプレートのみが組み込まれます。
関連機能
ICU
IMS Criteria sets update (IMS 基準セットの更新)
IVU
IMS Views update (IMS ビューの更新)
1. Syntax

1 ITU
1! INPUT=DDIN
1 INPUT=ddname
1 DSNIN=dsname
1 ? MEMSTART=startstring? MEMEND=endstring
1 MEMBER=member_in
3? XMEMBERS=(+ ,xmem_filter)
3? COPYBOOK=(+ ,member_n)
3? LIBLIST=(+ ,dsn_n)
3? SEGCOPY=(+ ,seg_n?(copy_n))
3? MEMLIST=(+ ,member_n)
3? IMSID=imsid
3? DBDLIST=(+ ,dsn_n)
1! OUTPUT=DDOUT
1 OUTPUT=ddname
1 DSNOUT=dsname?(member_out)
4? MEMOUT=memmask
1! REPLACE=NO
1 REPLACE=YES
1! NOUPDATE=NO
1 NOUPDATE=YES
1! OVERRIDE=NO
1 OVERRIDE=YES
1! PRESERVE=NO
1 PRESERVE=YES
1! BYPASS=NO
1 BYPASS=YES
1! FORCE=NO
1 FORCE=YES
10?  %Copybook processing
Copybook processing

1! LANG=AUTO
1 LANG=
2.1 COBOL
2.1 PLI
2.1 HLASM
2?  %COBOL options
2?  %PL/I options
2?  %HLASM options
COBOL options

1! DBCS=NO
1 DBCS=YES
1! CDPC=NO
1 CDPC=YES
1! CAE=NO
1 CAE=YES
1! MIXED=NO
1 MIXED=YES
1 +  RFROMn=operand1 , RTOn=operand2
1! COMPMAXRC=4
1 COMPMAXRC=num
7? CBLADDOP=options
PL/I options

1! BIN63=NO
1 BIN63=YES
1! DEC31=NO
1 DEC31=YES
1! GRAPHIC=NO
1 GRAPHIC=YES
1! UNALIGNED=NO
1 UNALIGNED=YES
1! COMPMAXRC=4
1 COMPMAXRC=num
6? PLIADDOP=options
HLASM options

1! DBCS=NO
1 DBCS=YES
1! NOALIGN=NO
1 NOALIGN=YES
1! COMPMAXRC=4
1 COMPMAXRC=num
4? ASMADDOP=options
INPUT=ddname
ユーティリティーが処理するテンプレートを含むデータ・セットの DD ステートメントを指定します。PDS(E) または連結された PDS(E) を指定することができます。INPUT パラメーターおよび DSNIN パラメーターを指定しない場合は、デフォルト DD 名の DDIN が使用されます。

OUTPUT パラメーターおよび DSNOUT パラメーターが指定されない場合、ユーティリティーは、指定されたデータ・セットの選択されたメンバーを更新します。

DSNIN=dsname
ユーティリティーが処理するテンプレートを含むデータ・セットの名前。
MEMBER=member_in
ユーティリティーが処理する入力テンプレート・データ・セットのメンバーを指定します。メンバー名 (ユーティリティーが処理するメンバーが 1 つのみの場合)、または入力テンプレート・データ・セットの 1 つ以上のメンバーを示すメンバー名パターンを指定することができます。

メンバー名パターンは、メンバー名に有効な任意の文字と 2 つの特殊パターン文字 (アスタリスク (*) およびパーセント記号 (%)) から構成することができます。

*
任意の数の文字を表します。必要な数のアスタリスクを、メンバー名パターンの任意の場所に使用することができます。例えば、メンバー名パターンとして *d* を入力すれば、名前に「d」が含まれる、PDS 内のすべてのメンバーが処理されます。
%
単一文字を表すプレースホルダー文字。パーセント記号は、メンバー名パターンの任意の場所に必要な数だけ指定できます。例えば、メンバー名パターンとして %%%% を入力すれば、名前の長さが 4 文字である、PDS 内のすべてのメンバーが処理されます。
MEMSTART=startstring
組み込まれるメンバー名の範囲の開始を指定するために使用されます。MEMSTART が指定されたが MEMEND は省略された場合、PDS(E) 内の startstring 値以降の全メンバーが組み込まれます。startstring では、MEMBER キーワードの member-in パラメーターに関して、ワイルドカードを含め、同じ値を持つことができます。
MEMEND=endstring
組み込まれるメンバー名の範囲の終了を指定するために使用されます。MEMEND が指定されたが MEMSTART は省略された場合、PDS(E) 内の endstring 値までの全メンバーが組み込まれます。endstring では、MEMBER キーワードの member_in パラメーターに関して、ワイルドカードを含め、同じ値を持つことができます。
XMEMBERS
MEMSTART、MEMEND、および MEMBER オプションを使用して、処理するライブラリー・メンバーから除外し、それ以外が選択される方法を提供します。
xmem_filter
処理から除外する 1 つ以上のメンバーを識別するメンバー名フィルター。フィルターには、複数のメンバーを表すメンバー名パターンを指定できます。

小文字を含むメンバー名フィルターを指定するには、c'string' 形式で文字ストリングを使用します。フィルター値は、x'hex-digits' 形式で 16 進ストリングとして指定することもできます。

COPYBOOK
このパラメーターが指定されると、ユーティリティーによって、処理されるテンプレートが、このパラメーターで指定するコピーブックを含むテンプレートに限定されます。コピーブック・メンバー名およびコピーブック・メンバー・パターンを含むリストを指定することができます。テンプレートは、リストで指定されたコピーブック、またはリストで指定されたコピーブック・メンバー・パターンと一致するコピーブックのいずれかを含んでいる場合にのみ処理されます。
member_n
コピーブック・メンバー名またはコピーブック・メンバー・パターン。総称名マスクは使用できません。
LIBLIST
ユーティリティーで使用されるコピーブックを含む最大 12 個のコピーブック・ライブラリーのリストを指定することができます。

LIBLIST パラメーターが指定されると、ユーティリティーは、(テンプレートで参照されるコピーブック・ライブラリー内のレイアウト・メンバーではなく) 指定されたコピーブック・ライブラリーにあるレイアウト・メンバーを使用して、テンプレートを作成します。このため、更新エラーが発生しないようにするために、ユーティリティーが更新するすべてのテンプレートで参照されるすべてのレイアウト・メンバーが、指定するライブラリーで必ず使用可能になるようにしてください。指定されたコピーブック・ライブラリーを使用した更新が正常に終了すると、ユーティリティーは、テンプレート内のコピーブック・ライブラリー・リストを指定されたライブラリー・リストに変更します。

dsn_n
検索されるコピーブック・ライブラリーの名前。総称名マスクは使用できません。
SEGCOPY
テンプレートの作成元の DBD が、新規セグメント・タイプを含むように変更される場合、以下の情報を SEGCOPY パラメーターに指定する必要があります。
  • DBD のすべての新規セグメント・タイプの名前。および
  • 各新規セグメント・タイプごとに、セグメント・レイアウトを記述するコピーブック・メンバーの名前。
seg_n
テンプレートを更新するデータベースにあるすべての新規セグメント・タイプの名前。
copy_n
各新規セグメント・タイプごとに、そのレイアウトを記述するコピーブック・メンバーの名前。
MEMLIST
メンバー名のリストと、オプションで、関連付けられる出力テンプレート名を指定できます。関連付けられるテンプレート名を指定しないと、FM/IMS は、入力メンバー名、または MEMOUT マスク memmask によって識別される名前を使用します。
member_n
処理されるメンバーの名前。総称名マスクは使用できます。
template_n
出力データ・セットにコピーされた後のテンプレート名。指定されない場合、出力テンプレートは名前変更されません。
IMSID
ユーティリティーで使用するデータベース定義 (DBD) を含む IMS カタログを指定できます。関数が使用するサブシステムを指定することによって、その関数が使用する IMS カタログを識別します。

このユーティリティーは、BYPASS=YES が指定されておらず、次の条件の一方または両方が真である場合に、指定された IMS カタログ内の DBD を使用します。

  • DBDLIST パラメーターが指定されていない。
  • テンプレートのセグメント・リストが前回更新されたときに使用された DBD は、DBD ライブラリーからではなく、IMS カタログからのものである。

上記が当てはまる場合、ユーティリティーは指定された IMS カタログから、テンプレートを使用するデータベースの DBD を検索し、検出された DBD からデータベースのセグメント・タイプのリストを取得します。テンプレートのセグメント・リストがこのリストと同じでなければ、ユーティリティーはテンプレートのセグメント・リストを更新して内容を同じにします。

テンプレートの更新が成功すると、ユーティリティーは指定された IMS カタログの名前をテンプレートに保存します。

注: DBDLIST パラメーター、IMSID パラメーター、および BYPASS パラメーターが指定されていない場合、ユーティリティーは、テンプレートに保管されている DBD ライブラリー・リストまたはテンプレートに保管されている IMS カタログの、いずれかの DBD を使用します。
DBDLIST
ユーティリティーで使用されるデータベース定義 (DBD) を含む最大 6 個の DBD ライブラリーのリストを指定することができます。

このユーティリティーは、BYPASS=YES が指定されておらず、次の条件の一方または両方が真である場合に、指定された DBD ライブラリー内の DBD を使用します。

  • IMSID パラメーターが指定されていない。
  • テンプレートのセグメント・リストが前回更新されたときに使用された DBD は、IMS カタログからではなく、DBD ライブラリーからのものである。

上記が当てはまる場合、ユーティリティーは指定されたライブラリーから、テンプレートを使用するデータベースの DBD を検索し、検出された DBD からデータベースのセグメント・タイプのリストを取得します。テンプレートのセグメント・リストがこのリストと同じでなければ、ユーティリティーはテンプレートのセグメント・リストを更新して内容を同じにします。

テンプレートの更新が成功すると、ユーティリティーは指定された DBD ライブラリー・リストをそのテンプレートに保存します。

注: DBDLIST パラメーター、IMSID パラメーター、および BYPASS パラメーターが指定されていない場合、ユーティリティーは、テンプレートに保管されている DBD ライブラリー・リストまたはテンプレートに保管されている IMS カタログの、いずれかの DBD を使用します。
DSNOUT=dsname
更新済みテンプレートを保管するデータ・セットの名前を指定します。指定するデータ・セットは PDS(E) である必要があります。以下のようにして、このデータ・セットをさらに修飾することができます。
(member-out)
member-out は、更新済みテンプレートを保管する、指定された PDS(E) のメンバーです。
MEMOUT=memmask
入力メンバーの数を指定している場合、出力テンプレートにメンバー名パターンを指定することができます。これによって、テンプレートが作成されたときに、その名前を変更できます。メンバー名パターンは、メンバー名に有効な任意の文字と、アスタリスク (*) およびパーセント記号 (%) の 2 つの特殊パターン文字で構成することができます。
アスタリスク (*)
アスタリスクは、変更がない複数の文字を表すプレースホルダー文字です。マスクに指定するアスタリスクは、1 つのみにしてください。2 つ目以降のアスタリスク文字は、パーセント記号として扱われます。例えば、次のように入力するとします。
ABC*

名前変更後のメンバーはすべて ABC で始まり、その後に、古いメンバー名の残りが続きます。

パーセント記号 (%)
パーセント記号は、変更がない単一文字を表すプレースホルダー文字です。パーセント記号は、メンバー名の任意の場所に必要な数だけ指定できます。例えば、次のように入力するとします。
%%%A*
名前変更後のメンバーの最初の 3 文字は変わらず、4 文字目が文字「A」に置き換えられ、古いメンバー名の残りは変更されません。
REPLACE
FM/IMS が、出力 PDS(E) の同名テンプレートを置き換えるかどうかを指定します。
NO
出力 PDS(E) の同名テンプレートを置き換えません。
YES
出力 PDS(E) の同名テンプレートを置き換えます。
NOUPDATE
FM/IMS が更新をデータ・セットに書き戻すかどうかを指定します。
NO
更新をデータ・セットに書き戻します。
YES
更新をデータ・セットに書き戻しません。
OVERRIDE
FM/IMS がパラメーター・リスト内で検出されたコンパイラー・オプションを使用してテンプレート内で検出されたコンパイル・オプションをオーバーライドするかどうかを指定します。
NO
テンプレート内のコンパイル・オプションは、パラメーター・リスト内のコンパイラー・オプションで上書きされません。
YES
テンプレート内のコンパイル・オプションは、パラメーター・リスト内のコンパイラー・オプションで上書きされます。
PRESERVE
FM/IMS が、現行バージョンのコピーブックを使用するかどうかを指定します。
NO
FM/IMS は、最初のバージョンのコピーブックを検索します。
YES
FM/IMS は、現行バージョンのコピーブックが、以前に検出されたライブラリーにまだ存在し、更新処理が使用しているリストにそのライブラリーがある場合は、そのコピーブックを使用します。
FM/IMS は、以下のいずれかの条件が当てはまる場合、ライブラリーがリストされる順序で最初のバージョンのコピーブックを検索します。
  • このオプションに NO が指定された
  • コピーブックが、前に検出されたライブラリーにもう存在しない
  • 更新処理が使用しているリストに、そのライブラリーがない
強制
セグメント・リストまたはセグメント・レイアウトへの変更が検出される場合に、FM/IMS がテンプレートを更新するかどうかを指定します。
NO
更新処理中に、セグメント・リストまたはセグメント・レイアウトに対する変更が検出されない場合、更新は行われません。
YES
FM/IMS は、セグメント・リストまたはセグメント・レイアウトに対する変更が検出されない場合でも、テンプレートを更新します。
BYPASS
FM/IMS が、DBD でセグメント名前リストへの変更の有無を調べるかどうかを指定します。更新するテンプレートがあるデータベースの DBD に、最後にテンプレートが更新されてから追加または除去されたセグメント・タイプがない場合は、BYPASS=NO を指定できます。
NO
FM/IMS は、DBD でセグメント名前リストへの変更の有無を調べません。
YES
FM/IMS は、DBD でセグメント名前リストへの変更の有無を調べ、変更がある場合は、それらの変更を反映するようにテンプレートを更新します。
コンパイラー・オプション
FM/IMS は、OVERRIDE=YES が指定されている場合、以下のオプションを使用します。
LANG
FM/IMS が、コピーブックの言語を自動的に検出するか、言語を COBOL、PL/I、または HLASM として解釈するかを決定します。
AUTO
コピーブックの言語が COBOL であるか、PL/I であるかを自動検出し、該当のコンパイラーを起動します。コンパイルの戻りコードが 4 を超えた場合は、もう一方の言語のコンパイラーを起動します。2 番目のコンパイルでも戻りコードが 4 を超えた場合は、最初のコンパイラーを再試行し、コンパイル・エラーを報告します。FM/IMS が (コンパイル・エラーがあっても) 正常にテンプレートを作成する場合は、そのテンプレートで処理を続行します。
COBOL
COBOL コンパイラーを起動して、コピーブックからテンプレートを作成します。(COBOL のコンパイルでエラーが発生しても、PL/I コンパイラーは起動しません。)
PLI
PL/I コンパイラーを起動して、コピーブックからテンプレートを作成します。(PL/I のコンパイルでエラーが発生しても、COBOL コンパイラーは起動しません)。
HLASM
HLASM コンパイラーを起動して、コピーブックからテンプレートを作成します。
COBOL オプション
次のオプションは、COBOL コピーブックをテンプレートにコンパイルするために使用します。
DBCS=YES
DBCS コンパイラー・オプションを使用します。
DBCS=NO
NODBCS コンパイラー・オプションを使用します。

DBCS および NODBCS コンパイラー・オプションの効果の詳細については、IBM COBOL Programming Guide for OS/390 & VM を参照してください。

CDPC=NO
COBOL SPECIAL-NAMES パラグラフ「Decimal-point is comma (小数点はコンマ)」を使用しません。
CDPC = YES
COBOL SPECIAL-NAMES パラグラフ「Decimal-point is comma (小数点はコンマ)」を使用します。
CAE=NO
COBOL コンパイル・オプション ARITH(EXTEND) を使用しません。
CAE = YES
COBOL コンパイル・オプション ARITH(EXTEND) を使用します。
MIXED = NO
フィールド名は大文字でテンプレートに保管されます。
MIXED = YES
フィールド名は COBOL コピーブックでコーディングされているとおりに、元の大/小文字でテンプレートに保管されます。
RFROM1 RTO1 … RFROM5 RTO5
COBOL REPLACE コンパイラー指示ステートメントの「From (検索)」および「To (置換)」疑似テキスト文字ストリングの最大 5 つの対。

COBOL コピーブックをテンプレートにコンパイルする前に、COBOL コピーブックに除去する文字または他の文字と置き換えたい文字が含まれている場合には、この置換オプションを使用します。

例えば、コピーブックに、コンパイル前に除去したいコロン文字 (:) が含まれている場合は、「'==:=='」を operand1 として、さらに「'====='」を operand2 として指定してください。

COBOL REPLACE の「From (検索)」および「To (置換)」のストリングの指定について詳しくは、IBM COBOL Language Reference を参照してください。

COMPMAXRC
コピーブックをコンパイルするために、許容できる最大の戻りコードを設定します。指定したレベルを超える戻りコードによって機能は停止します。デフォルトは 4 です。
CBLADDOP
COBOL コピーブックのコンパイル時に CBL ステートメントに組み込まれる追加の COBOL コンパイラー・オプション。
PL/I オプション
以下のオプションを使用して、PL/I コピーブックをテンプレートにコンパイルします。
BIN63=YES
LIMITS(FIXEDBIN(63)) コンパイラー・オプションを使用します。
BIN63=NO
LIMITS(FIXEDBIN(31)) コンパイラー・オプションを使用します。
DEC31=YES
LIMITS(FIXEDDEC(31)) コンパイラー・オプションを使用します。
DEC31=NO
LIMITS(FIXEDDEC(15)) コンパイラー・オプションを使用します。
GRAPHIC=YES
GRAPHIC コンパイラー・オプションを使用します。
GRAPHIC=NO
NOGRAPHIC コンパイラー・オプションを使用します。
UNALIGNED=YES
DEFAULT RANGE (*) UNALIGNED 言語ステートメントを使用して、デフォルトの位置合わせを変更します。
UNALIGNED=NO
PL/I のデフォルトを使用します。
COMPMAXRC
コピーブックをコンパイルするために、許容できる最大の戻りコードを設定します。指定したレベルを超える戻りコードによって機能は停止します。デフォルトは 4 です。
PLIADDOP
PL/I コピーブックのコンパイル時に *PROCESS ステートメントに組み込まれる追加の PL/I コンパイラー・オプション。

これらのコンパイラー・オプションの効果について詳しくは、IBM VisualAge PL/I for OS/390 Programming Guide を参照してください。

HLASM オプション
以下のオプションを使用して、アセンブラー・コピーブックをテンプレートにコンパイルします。
DBCS=YES
DBCS コンパイラー・オプションを使用します。
DBCS=NO
NODBCS コンパイラー・オプションを使用します。
NOALIGN=YES
NOALIGN コンパイラー・オプションを使用します。
NOALIGN=NO
ALIGN コンパイラー・オプションを使用します。
COMPMAXRC
コピーブックをコンパイルするために、許容できる最大の戻りコードを設定します。指定したレベルを超える戻りコードによって機能は停止します。デフォルトは 4 です。
ASMADDOP
COPY メンバーおよび MACRO メンバーのコンパイル時に *PROCESS ステートメントに組み込まれる追加の HLASM コンパイラー・オプション。

これらのコンパイラー・オプションの効果について詳しくは、HLASM V1R6 Programmer's Guide を参照してください。

バッチ例

//FMBAT EXEC PGM=FMNIMS
//STEPLIB DD DSN=FMN.SFMNMOD1,DISP=SHR
//SYSPRINT DD SYSOUT=*
//IDIOPTS DD DSN=FMN.IDIOPTS,DISP=SHR
//FMNIMSIN DD *
$$FILEM ITU DSNIN=FMN.IMS.IVP.TEMPLATE,
$$FILEM MEMBER=DJ%E,
$$FILEM MEMLIST=(DJ1E,
$$FILEM          DJ2E),
$$FILEM DBDLIST=(FMN.IMS.IVP.DBDLIB),
$$FILEM DSNOUT=FMN.IMS.IVP.TEMPLATE.MORE,
$$FILEM REPLACE=YES

更新報告書

IBM File Manager for z/OS IMS Component

          Template Update Report

Template      New name   Type       Status
-------------------------------------------------------------------------------
DJ1E                     Template   Replaced
DJ2E                     Template   Old template requires LIBLIST

FMN1495I 2 members read 0 Updated 0 Not changed 1 Replaced  1 Errors

報告書のフィールド

テンプレート
これは、テンプレートの名前です。
Lib (ライブラリー)
複数の入力ライブラリーがある場合、この列には、テンプレートの作成元のライブラリー番号が表示されます。この列は、複数のテンプレート入力ライブラリーがある場合にのみ存在します。
New name (新しい名前)
これは、更新処理中にテンプレートが名前変更された場合の、新規出力テンプレート名です。
状況
状況表の値。バッチの更新状況とアクション を参照してください。
1. バッチの更新状況とアクション
状況 説明 アクション
更新済み テンプレートは正常に更新されました。 なし
Not Replaced テンプレートが出力データ・セットに存在し、replace オプションが NO です。 必要に応じて、置換を指定して再実行してください。
置換済み テンプレートが出力データ・セットに存在し、replace オプションが YES で正常に更新されました。 なし。
Compile Error テンプレートに関連付けられたコピーブックをコンパイルできません。 オプション 4.4 を使用して、失敗したテンプレートについてフォアグラウンドで再実行し、生成されるコンパイル・リストを確認してください。
Corrupt Template テンプレートの内部フォーマットが破壊されています。これは、テンプレートが File Manager の外部で変更されたために発生した可能性があります。 これは内部エラーです。テンプレートが変更されていない場合は、そのコピーを取り、IBM® サポートに連絡してください。
SYSLIB not found syslib テンプレートで参照された syslib が見つかりませんでした。 変更可能な SYSLIB をリストするオプション 4.1 を使用して、フォアグラウンドで更新を再実行してください。あるいは、LIBLIST=(dsn1,dsn2...) パラメーターを指定して、コピーブックの現行の場所を示してください。
SYSLIB invalid attrs syslib テンプレートで参照された syslib に、このテンプレートの言語タイプに関する無効な属性があります。 オプション 4.1 または LIBLIST パラメーターを使用して、syslib 参照を変更してください。
Copybook not found name コピーブック名が現行ライブラリーに見つかりません。 4.1 または LIBLIST パラメーターを使用して、参照されるコピーブックを含むデータ・セットを指定してください。
Storage exhausted File Manager が処理中にストレージ不足になりました。 領域サイズを増やしてください。
No copybooks in libraries テンプレートまたはオーバーライドから提供されたライブラリー・リストに、コピーブックがありません。 変更可能な SYSLIB をリストするオプション 4.1 を使用して、フォアグラウンドで更新を再実行してください。あるいは、LIBLIST=(dsn1,dsn2...) パラメーターを指定して、コピーブックの現行の場所を示してください。
Not a valid template テンプレートのタイプが、更新処理には無効です。 これは、発生してはならない内部エラーです。IBM® サポートに連絡してください。
Duplicate name (重複名) 出力テンプレート名は、更新中に他のテンプレートによって既に参照されています。 保管される重複名がないように、パラメーターを訂正してください。
Not found 参照されたテンプレート・メンバーが、入力データ・セットに見つかりません。 正しいデータ・セットまたはメンバー名を指すように入力パラメーターを訂正してください。
Save error 更新されたテンプレートを保管できませんでした 通常、スペースの問題です。出力データ・セット (出力データ・セットが提供されなかった場合は入力データ・セット) を確認し、サイズを増やしてください。
Update check successful NOUPDATE=YES を指定して実行しなければ、更新は成功していました。更新が行われなかったことを意味します。 なし。
Updating of criteria failed 基準で前に参照されたフィールドが現行バージョンのコピーブックに見つからなかったため、更新は実行されませんでした。 オプション 4.1 を使用して、フォアグラウンドで更新を再実行してください。これにより、コピーブック変更の結果として無効にされた式を訂正できるようになります。
Segment without layouts 与えられたセグメントに対応するコピーブックが、レイアウトを生成しませんでした。 オプション 4.1 を使用して、フォアグラウンドで更新を再実行してください。これにより、各セグメントのコピーブックを表示し、データ・レイアウトを含まないコピーブックを判別することができます。
Old template requires liblist 更新しようとしているテンプレートは、古いテンプレートで、 更新処理に必要なコピーブック・ライブラリーを含んでいません。 コピーブック・データ・セットを指定するために、バッチの LIBLIST パラメーターを指定してください。オプション 4.4 を使用すると、入力パネルでコピーブック・データ・セットを指定できます。
DBD initialization failed テンプレートで参照された DBD を適切にロードできませんでした。DBD データ・セットおよびメンバーの名前が、状況と共にリストされます。 メッセージにリストされた DBD データ・セットおよびメンバーが誤りである理由を調べてください。DBDLIST またはオプション 4.1 をオンラインで使用し、テンプレートによって参照される DBD ライブラリーを変更してください。
Template allocate error ビューまたは基準に対応するテンプレート・データ・セットを更新処理に割り振れませんでした。 データ・セット名を確認してください。TPLIST パラメーターまたはオプション 4.2/4.3/4.4 を使用して、元のテンプレート・データ・セットを更新してください。
DBD not found member_name このテンプレートの DBD が、指定された DBD ライブラリーに見つかりませんでした。 DBD member_name が、指定されている場合には DBDLIST ライブラリーに、 またはこのテンプレートに関連付けられた DBD ライブラリーにあることを確認してください。
Template not found member_name このビューまたは基準セットのテンプレートが、指定されたテンプレート・ライブラリーに見つかりませんでした。 テンプレート member_name が、指定されている場合には TPLIST ライブラリーに、 あるいは、ビューまたは基準セットの作成に使用された元のテンプレート・データ・セットにあることを確認してください。