空のデータベースの初期化
「Initialize (初期化)」ダイアログを使用して、 ご使用の IMS データベースを初期化するバッチ・ジョブを作成できます。
以下のタイプの IMS データベースを初期化できます。
- HDAM - 階層直接アクセス方式
- HIDAM - 階層索引直接アクセス方式
- HISAM - 階層索引順次アクセス方式
- SHISAM - 単純階層索引順次アクセス方式
- DEDB - データ入力データベース (ファースト・パス)
- PHDAM - 区画に分割された階層直接アクセス方式 (HALDB)
- PHIDAM - 区画に分割された階層索引直接アクセス方式 (HALDB)
IMS データベースを初期化するジョブの JCL を生成するには、以下の手順を実行します。
- 「Primary Option Menu (基本オプション・メニュー)」から「3 Utilities (ユーティリティー)」オプションを選択して、 次に「Utility Menu (ユーティリティー・メニュー)」から「2 Initialize (初期化)」オプションを選択します。「Initialize Entry (項目の初期化)」パネルが表示されます。
- 「Subsystem name (サブシステム名)」フィールドに、初期化するデータベースが定義されている IMS サブシステムの ID を入力します。必要なサブシステムをリストから選択する場合は、サブシステム名パターンを入力するか、フィールドをブランクのままにします。
- 「Database name (データベース名)」フィールドに、初期化するデータベースの名前を入力します。 DBD のリストからデータベースを選択する場合は、データベース名パターンを入力するか、フィールドをブランクのままにします。指定したデータベースが論理的に他のデータベースに関連する場合、 初期化により、論理的に関連するデータベースのデータ・セットも初期化されます。
- 生成された JCL に、イメージ・コピー・ジョブを生成する GENJCL.IC コマンドを使用するジョブ・ステップを組み込むには、以下の手順を実行します。
- 「Submit image copy (イメージ・コピーの実行依頼)」フィールドに「/」と入力します。
- 「Image copy skeleton (イメージ・コピー・スケルトン)」フィールドに、 初期化に使用するイメージ・コピー・スケルトンを含んでいる区分データ・セットの名前を入力します。
生成されたイメージ・コピー・ジョブは、内部読み取りプログラムに実行依頼されます。
- HALDB 以外のデータベースおよび動的割り振りのみのサブシステムではない IMS サブシステムを選択した場合、「Fetch DB dsnames from (DB DS 名取り出し元)」フィールドで以下を実行します。
- 関数で、ユーザー・プロファイルに名前が保管されているデータベース・データ・セットを初期化する場合は、「
1
」を入力します。 - 関数で、DFSMDA 動的割り振りメンバーに指定されたデータベース・データ・セットを初期化する場合は、「
2
」を入力します。
- 関数で、ユーザー・プロファイルに名前が保管されているデータベース・データ・セットを初期化する場合は、「
- 生成された JCL に、データベース・データ・セットを削除して再定義するジョブ・ステップを組み込むには、 「Delete/Define DB data sets (DB データ・セットの削除/再定義)」フィールドに「/」と入力します。
- 「Database Data Set Specification (データベース・データ・セット指定)」または「Database Data Set Display (データベース・データ・セット表示)」パネルの表示をスキップしたい場合は、「Skip DB data set panel (DB データ・セット・パネルのスキップ)」フィールドに「/」と入力します。
- Enter キーを押して、入力したデータを処理します。パネルに入力した内容に応じて、これらのパネルの 1 つまたは複数が、リストされている順に表示される場合があります。
- 「Subsystem Selection (サブシステム選択)」パネル
- サブシステム名を入力しなかった場合、またはサブシステム名パターンを入力した場合に表示されます。
- インストール時に FM/IMS 管理者によって定義された IMS サブシステムのリストが表示されます。
- 「Database Selection (データベース選択)」パネル
- データベース名を入力しなかった場合、またはデータベース名パターンを入力した場合に表示されます。
- 指定されたサブシステムの DBD ライブラリー内の DBD のリストを表示します。
サブシステムに固定の DBD ライブラリーがない場合は、「PSB and DBD Data Sets (PSB および DBD データ・セット)」パネル (オプション 0.6.7) でサブシステムの DBD ライブラリーを指定します。サブシステムに固定の DBD ライブラリーがある場合、サブシステムの DBD ライブラリーは、インストール時に FM/IMS 管理者によって指定されます。
表示されている各選択パネルで、選択する項目の横の「Cmd」フィールドに「s」と入力し、Enter キーを押します。
- 「Subsystem Selection (サブシステム選択)」パネル
- 「Skip DB data set panel (DB データ・セット・パネルのスキップ)」オプションを選択しなかった場合、「Database Data Set Display (データベース・データ・セット表示)」パネルまたは「Database Data Set Specification (データベース・データ・セット指定)」パネルのいずれかが表示されます。
- 「Database Data Set Display (データベース・データ・セット表示)」パネルは、HALDB であるデータベースまたは 動的割り振りのみとして定義されているサブシステムが「Initialize Entry (項目の初期化)」パネルで選択された場合に表示されます。このパネルには、関数が初期化するデータベース・データ・セットの名前が表示されます。リストされているデータベース・データ・セットが、関数が使用するデータベース・データ・セットであることを確認します。これらのデータ・セットの使用を確認し、ダイアログの次のパネルに進むには、Enter キーを押します。
- 「Database Data Set Specification (データベース・データ・セット指定)」パネルは、HALDB ではないデータベースおよび 動的割り振りのみとして定義されていないサブシステムが「Initialize Entry (項目の初期化)」パネルで選択された場合に表示されます。「Fetch DB dsnames from (DB DS 名の取り出し元)」オプションで「User profile (ユーザー・プロファイル)」を選択した場合、 ユーザー・プロファイルに保管されているデータ・セット名が表示されます。「Fetch DB dsnames from (DB DS 名取り出し元)」オプションで「DFSMDA members (DFSMDA メンバー)」を選択した場合、サブシステムの DFSMDA 動的振り割りメンバーで指定したデータ・セット名が表示されます。「Database Data Set Specification (データベース・データ・セット指定)」パネルは、「Skip DB data set panel (DB データ・セット・パネルのスキップ)」オプションが選択されなかった場合に表示されます。また、「Skip DB data set panel (DB データ・セット・パネルのスキップ)」オプションが選択され、以下のいずれかの条件が該当する場合にも表示されます。
- FM/IMS が、ユーザー・プロファイルまたは DFSMDA メンバーから、必須のデータ・セット名すべてを取得することに失敗した。
- 1 つまたは複数のデータベース・データ・セットが存在しない、またはデータ・セット編成が無効。
表示されたデータ・セット名が、関数が使用するデータ・セット名でない場合、またはデータ・セット名が表示されていない場合は、関数が使用するデータ・セット名を入力し、Enter キーを押します。表示されたデータ・セット名の使用を確認し、ダイアログの次のパネルに進むには、もう一度 Enter キーを押します。
- FM/IMS によって、データ・セット情報が検索され、これらのデータ・セットを初期化するジョブがビルドされます。
生成された JCL には、データベース・タイプと選択したオプションに適した命令が含まれています。
- 「Delete/Define IMS data sets (IMS データ・セットの削除/定義)」を選択した場合、JCL には、これらのデータ・セットを削除/定義する命令も含まれます。
- DEDB ファースト・パスの場合は、ファースト・パス領域の初期化に IMS ユーティリティー DBFUMIN0 が使用されます。
- 全機能データベースの場合は、データベースを初期化するステップが次のようになります。
- 作業データ・セットの削除。注 a と注 b を参照してください。
- IMS 事前再編成ユーティリティー (DFSURPR0)。注 a と注 b を参照してください。
- データベース・ロード。
- IMS データベース接頭部解決ユーティリティー (DFSURG10)。注 a と注 b を参照してください。
- HISAM 再編成アンロード・ユーティリティー (DFSURUL0)。注 a を参照してください。
- IMS HISAM 再編成ロード・ユーティリティー (DFSURRL0)。注 a を参照してください。
- IMS データベース接頭部更新ユーティリティー (DFSURGP0)。注 b を参照してください。
- データベース・セグメントの削除。
- IMS イメージ・コピーの生成 (DSPURX00)。注 c を参照してください。
- 作業データ・セットの削除。注 a と注 b を参照してください。
- HALDB データベースの場合は、データベースを初期化するステップは次のようになります。
- 作業データ・セットの削除。
- PINIT DBRC STEP (DSPURX00)。マスター HALDB データベースを PINIT に設定します。すべての区画を初期化する必要があります。
- IMS 事前再編成ユーティリティー (DFSURPR0)。HALDB 区画を初期化するために使用します。
- IMS イメージ・コピーの生成 (DSPURX00)。注 c を参照してください。
- 作業データ・セットの削除。
注:- このステップは、データベースに 2 次索引がある場合にのみ実行します。
- このステップは、データベースに論理関係がある場合にのみ実行します。
- GENJCL ステップは、データベースに「Submit image copy (イメージ・コピーの実行依頼)」フラグが 選択された場合にのみ、実行されます。DBRC (特に HALDB) を使用するデータベースは、IMS データベースについて イメージ・コピーが実行されるまで、使用不可です。
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