DSB (データ・セット・ブラウズ)
- 目的
- DSB 機能はオンライン・モードで「Data Set Browse (データ・セット・ブラウズ)」パネルまたは「Browse Entry (ブラウズ項目の入力)」パネルを表示します。この機能は、REXX プログラムまたは TSO CLIST から呼び出すことも、ISPF コマンド行から入力することもできますが、対話式機能であるため、バッチ・ジョブでは使用できません。
- 使用上の注意
- パラメーターを指定しないで ISPF コマンド行から呼び出すと、「Data Set Browse Entry (データ・セット・ブラウズの入力)」パネルが対話モードで表示され、ブラウズの対象となる有効なデータ・セットを指定できます。パラメーターとして有効なデータ・セット名を指定すると、入力パネルを迂回し、指定されたデータ・セットのブラウズに直接進みます。
REXX プロシージャーまたは TSO リストから呼び出す場合は、データ・セット名を指定する必要があります。
- 関連機能
- DSE
- データ・セットの編集パネルまたは「Edit Entry (編集項目の入力)」パネルを表示します。
- DSEB
- ディスク・データ・セット・レコードを更新します。
- DSU
- ディスク・データ・セット・レコードを更新します。
- 1 VSAMのみ。
- 2 n= 1 から 5。
- DSNIN=dsname
- ブラウズするデータ・セットの名前を定義します。指定している場合は、提供された DD ステートメントはどれも使用されません。名前には、小括弧で囲んだメンバー名を含めることができます。ここでメンバーを指定する場合は、関連する Member パラメーターを空にする必要があります。
$DSB が REXX プロシージャーまたは TSO CLIST から呼び出される場合に、指定する必要があります。
DSB がコマンド行から入力されるときには、省略できます。指定すると、入力パネルを迂回し、「Data Set Browse (データ・セット・ブラウズ)」パネルに直接進みます。省略すると、「Data Set Browse Entry (データ・セット・ブラウズの入力)」パネルが対話モードで表示され、ブラウズの対象となる有効なデータ・セットを指定できます。
このデータ・セットは、以下のようにさらに詳細に記述できます。
- MEMBER=member
- PDS の中の単一メンバーの名前、または PDS の中の 1 つ以上のメンバーを表すメンバー名のパターン。入力データ・セットが PDS の場合、このパラメーターを指定する必要があります。
メンバー名パターンは、メンバー名に有効な任意の文字と 2 つの特殊パターン文字 (アスタリスク (*) およびパーセント記号 (%)) から構成することができます。
- *
- 任意の数の文字を表します。必要な数のアスタリスクを、メンバー名パターンの任意の場所に使用することができます。例えば、
*d*
というメンバー名パターンを入力すると、PDS の中で、名前に「d」が含まれているすべてのメンバーが処理されます。 - %
- 単一文字を表すプレースホルダー文字。パーセント記号は、メンバー名パターンの任意の場所に必要な数だけ指定できます。例えば、メンバー名パターンとして
%%%%
を入力すれば、名前の長さが 4 文字である、PDS 内のすべてのメンバーが処理されます。
データ・セットが PDS でない場合、MEMBER=member は無視されます。
- rt:applid:rname
- データ・セット名の代わりに CICS® リソースを指定できます。パラメーターの意味は、以下のとおりです。
- rt
- リソース・タイプ。有効な値は、以下のとおりです。
- FI
- CICS® ファイル。
- TD
- 一時データ・キュー用。
- TS
- 一時ストレージ・キュー用。
- applid
- VTAM® システムの CICS® applid。
- rname
- リソースの名前。
- VOLSERIN=volser
- 非カタログ・データ・セットのボリューム通し番号。
- POSITION=skip
- データ・セットの始めから数えたスキップされる論理レコード数。デフォルトは 0です。
- KEY=key (VSAM のみ)
- KSDS レコードのキー、または RRDS レコードのスロット番号。キーの最大長は 30 文字です。key 以上のキー値またはスロット値を持つ、最初のレコードがコピーされます。key および skip 値を省略すると、データ・セットの最初のレコードからブラウズが開始されます。
キーに小文字、ブランク、またはコンマが入っている場合には、キーを引用符で囲みます。キーは、16 進形式でも指定可能です (例えば X'C1C2C3')。
- TCIN=tcin(member)
- データ・セットのレコード構造が記述されているコピーブックまたはテンプレートの PDS およびメンバーの名前。
- OFFSETIN
- テンプレートの 01 フィールドの長さ、およびフィールドの開始位置 (01 フィールドはその中で、指定された値に応じて調整される)。
- 値
- 対応するフィールド ID に適用されるオフセット値 (-32760 から 32760 の範囲でなければなりません)。フィールド ID が指定されず、ALL が指定されていない場合は、値がテンプレートの最初のレベル 01 フィールドに適用されます。
- ALL
- テンプレートに複数のレコード構造がある場合は、このキーワードによって、対応する value がテンプレート内の すべてのレベル 01 に適用されます。注: ALL の値を指定した後で、個々のレイアウトについてこの値を指定変更することもできます。 それには、後から value と fieldname の組み合わせを指定します。
- fieldname
- value が適用されるレベル 01 フィールドの名前。デフォルトは、テンプレート内の最初のレベル 01 フィールドです。
- Copybook 処理
- COBOL オプション
- 次のオプションは、COBOL コピーブックをテンプレートにコンパイルするために使用します。
- DBCS=YES
- DBCS コンパイラー・オプションを使用します。
- DBCS=NO
- NODBCS コンパイラー・オプションを使用します。
DBCS および NODBCS コンパイラー・オプションの効果の詳細については、IBM COBOL Programming Guide for OS/390 & VM を参照してください。
- CDPC=NO
- COBOL SPECIAL-NAMES パラグラフ「Decimal-point is comma (小数点はコンマ)」を使用しません。
- CDPC = YES
- COBOL SPECIAL-NAMES パラグラフ「Decimal-point is comma (小数点はコンマ)」を使用します。
- CAE=NO
- COBOL コンパイル・オプション ARITH(EXTEND) を使用しません。
- CAE = YES
- COBOL コンパイル・オプション ARITH(EXTEND) を使用します。
- MIXED = NO
- フィールド名は大文字でテンプレートに保管されます。
- MIXED = YES
- フィールド名は COBOL コピーブックでコーディングされているとおりに、元の大/小文字でテンプレートに保管されます。
- RFROM1 RTO1 … RFROM5 RTO5
-
COBOL REPLACE コンパイラー指示ステートメントの「From (検索)」および「To (置換)」疑似テキスト文字ストリングの最大 5 つの対。
COBOL コピーブックをテンプレートにコンパイルする前に、COBOL コピーブックに除去する文字または他の文字と置き換えたい文字が含まれている場合には、この置換オプションを使用します。
例えば、コピーブックに、コンパイル前に除去したいコロン文字 (:) が含まれている場合は、「
'==:=='
」を operand1 として、さらに「'===='
」を operand2 として指定してください。これは、次のように指定されます。RFROM1==:==,RTO1====,
COBOL REPLACE の「From (検索)」および「To (置換)」のストリングの指定について詳しくは、IBM COBOL Language Reference を参照してください。
- CBLMAXRC
- コピーブックをコンパイルするために、許容できる最大の戻りコードを設定します。指定したレベルを超える戻りコードによって機能は停止します。デフォルトは、4 です。注: COMPMAXRC パラメーターは引き続きサポートされますが、代わりに CBLMAXRC パラメーターを使用することが推奨されています。COMPMAXRC パラメーターを指定すると、それが言語の MAXRC よりも優先されます。
- CBLLIBS
- SYSLIB 連結リスト内で指定されるデータ・セット名 (10 個まで) のリストを指定できます。これらのデータ・セットは、コンパイル用に COPY または INCLUDE メンバーに指定された順序で検索されます。
- dsname
- 処理されるデータ・セット名の名前。総称名マスクは使用できません。
- CBLADDOP
- COBOL コピーブックのコンパイル時に CBL ステートメントに組み込まれる追加の COBOL コンパイラー・オプション。
- PL/I オプション
- 以下のオプションを使用して、PL/I コピーブックをテンプレートにコンパイルします。
- BIN63=YES
- LIMITS(FIXEDBIN(63)) コンパイラー・オプションを使用します。
- BIN63=NO
- LIMITS(FIXEDBIN(31)) コンパイラー・オプションを使用します。
- DEC31=YES
- LIMITS(FIXEDDEC(31)) コンパイラー・オプションを使用します。
- DEC31=NO
- LIMITS(FIXEDDEC(15)) コンパイラー・オプションを使用します。
- GRAPHIC=YES
- GRAPHIC コンパイラー・オプションを使用します。
- GRAPHIC=NO
- NOGRAPHIC コンパイラー・オプションを使用します。
- UNALIGNED=YES
- DEFAULT RANGE (*) UNALIGNED 言語ステートメントを使用して、デフォルトの位置合わせを変更します。
- UNALIGNED=NO
- PL/I のデフォルトを使用します。
- PLIMAXRC
- コピーブックをコンパイルするために、許容できる最大の戻りコードを設定します。指定したレベルを超える戻りコードによって機能は停止します。デフォルトは、4 です。注: COMPMAXRC パラメーターは引き続きサポートされますが、代わりに PLIMAXRC パラメーターを使用することが推奨されています。COMPMAXRC パラメーターを指定すると、それが言語の MAXRC よりも優先されます。
- PLILIBS
- SYSLIB 連結リスト内で指定されるデータ・セット名 (10 個まで) のリストを指定できます。これらのデータ・セットは、コンパイル用に COPY または INCLUDE メンバーに指定された順序で検索されます。
- dsname
- 処理されるデータ・セット名の名前。総称名マスクは使用できません。
- PLIADDOP
- PL/I コピーブックのコンパイル時に *PROCESS ステートメントに組み込まれる追加の PL/I コンパイラー・オプション。
これらのコンパイラー・オプションの効果について詳しくは、IBM VisualAge PL/I for OS/390 Programming Guide を参照してください。
- HLASM オプション
- 次のオプションは、HLASM コピーブックをテンプレートにコンパイルするために使用します。
- DBCS=YES
- DBCS コンパイラー・オプションを使用します。
- DBCS=NO
- NODBCS コンパイラー・オプションを使用します。
- NOALIGN=YES
- NOALIGN コンパイラー・オプションを使用します。
- NOALIGN=NO
- ALIGN コンパイラー・オプションを使用します。
- ASMMAXRC
- コピーブックをコンパイルするために、許容できる最大の戻りコードを設定します。指定したレベルを超える戻りコードによって機能は停止します。デフォルトは、4 です。注: COMPMAXRC パラメーターは引き続きサポートされますが、代わりに ASMMAXRC パラメーターを使用することが推奨されています。COMPMAXRC パラメーターを指定すると、それが言語の MAXRC よりも優先されます。
- ASMLIBS
- SYSLIB 連結リスト内で指定されるデータ・セット名 (10 個まで) のリストを指定できます。これらのデータ・セットは、コンパイル用に COPY または INCLUDE メンバーに指定された順序で検索されます。
- dsname
- 処理されるデータ・セット名の名前。総称名マスクは使用できません。
- ASMADDOP
- COPY メンバーおよび MACRO メンバーのコンパイル時に *PROCESS ステートメントに組み込まれる追加の HLASM コンパイラー・オプション。
これらのコンパイラー・オプションの効果について詳しくは、HLASM V1R6 Programmer's Guide を参照してください。
- File Manager の外部からの File Manager パネルの起動
- File Manager 機能を使用したプログラミングの概要
- REXX プロシージャーまたは TSO CLIST からの File Manager パネルの呼び出し
FILEMGR "$DSB DSNIN='FMNUSER.TEST.KSDS1',KEY=000100"
FILEMGR DSB