FM/CICS の使用を開始

FM/CICS を起動できます。

  • バッチ・ジョブを実行依頼する方法
  • 直接的な方法 (FM/CICSADFzCC server サーバーに接続するように構成されている場合)
FM/CICS を開始するには、File Manager のトランザクション名を入力します。
FM userid (invocation options)
別の CICS® アプリケーションから FM/CICS を実行するには、このコマンドを以下のようにコーディングします。
EXEC CICS LINK PROGRAM('FMN3CICS') COMMAREA('FM userid (invocation options)')
場所:
FM
  • トランザクション呼び出しの場合、これは File Manager のデフォルトのトランザクション名です。
    注: デフォルトのトランザクション名「FM」は、ローカル標準または他の理由により、インストール中にサイトで変更されていることもあります。この値を変更する場合には、FMN3POPT オプション・モジュールも変更して、(BACKGROUND) オプションが機能するように、現在のトランザクション ID を反映する必要があります。
  • コーディングしたコマンドの場合 (別の CICS アプリケーションからの実行時)、これは必須で、COMMAREA の先頭 2 文字でなければなりません。
userid
オプションです。それぞれの FM/CICS ユーザーは、MVS ユーザー ID と、パスワード (次のパネルで) を入力する必要があります。ユーザー ID を指定しなければ、次のようになります。
  • CESN を使用してサインオンしており、製品が *DEFAULT=SIGNON または *PASSWORD=REMEMBER の指定でインストールされている場合、ユーザー ID は、デフォルトである、そのサインオンで使用したユーザー ID になります。
  • サインオンをしていなければ、ログオンのパネルが表示される前にユーザー ID の入力を求められます。
invocation options (呼び出しオプション)
このオプションを使用すると、FM/CICS の呼び出し方法を指定できます。括弧で囲み、スペースで区切って指定します。
START=BATCH
バッチ・ジョブを実行依頼することによって FM/CICS を呼び出します。このオプションを指定する必要があるのは、インストール・オプションが START=TASK に設定されているときに、それをオーバーライドしたい場合のみです。
START=TASK
直接的に (非バッチで) FM/CICS を呼び出します。このオプションを指定する必要があるのは、インストール・オプションが START=BATCH に設定されているときに、それをオーバーライドしたい場合のみです。
BACKGROUND
非端末処理をバックグラウンド・タスクで実行するように FM/CICS に指示します。
FM トランザクションに対して有効なユーザー ID が指定されると、FM/CICS は、「File Manager for CICS Logon (CICS 用 Z Data Tools ログオン)」パネルを表示します。このログオン・パネルには、以下の 2 つの形式があります。
  • バッチ呼び出しパネルは、ログオン時に START=BATCH が有効な場合に表示されます。これは FM/CICS を呼び出すバッチ・ジョブを実行依頼します。
  • 非バッチ呼び出しパネルは、 ログオン時に START=TASK が有効な場合に表示されます。
注:File Manager for CICS Logon (ログオン)」パネルは、 各ユーザーが初めて FM トランザクションを入力したときに表示されます。以下のすべての条件が当てはまる場合、以降の FM トランザクション呼び出し時にログオン・パネルをバイパスできます。
  • *PASSWORD=REMEMBER インストール・オプションが指定されている。
  • CICS に既に署名している。
  • FM トランザクションの呼び出し時にユーザー ID が省略されている。
  1. File Manager for CICS Logon (CICS 用 Z Data Tools ログオン)」パネルの「Password (パスワード)」入力フィールドに、パスワードを入力します。

    Password (パスワード)」入力フィールドは、通常、「File Manager for CICS Logon (CICS 用 Z Data Tools ログオン)」パネルで、詳細を入力する必要のある唯一のフィールドです (入力フィールドはすべて事前に入力されています)。これが当てはまる場合は、ステップ 9 に進んでください。

  2. MVS ユーザー ID の現在のパスワードを変更するには、「New Password (新規パスワード)」フィールドに新しいパスワードを入力します。新しいパスワードは、システムのパスワード規則に従っている必要があります。新しいパスワードが妥当であれば、確認のために新しいパスワードを再度入力するよう要求されます。同じパスワードを再度入力すると、新しいパスワードは受け入れられます。

    (非バッチ呼び出しのみ。)最大 100 文字のパスフレーズを入力できます。

  3. (バッチ呼び出しのみ。)

    必要であれば、「Node (ノード)」フィールドに、ジョブを実行するノードを指定します。指定されたマシン上でジョブを実行するために、ジョブ・カードの後ろに /*ROUTE XEQ node.user ステートメントが追加されます。

  4. (バッチ呼び出しのみ。)

    必要であれば、「Procedure (プロシージャー)」フィールドに、 使用しているシステムで File Manager を実行するプロシージャー名を指定します。これは、アクティブ・プロシージャー・ライブラリーから使用可能でなければなりません。インストールのデフォルト・プロシージャーは、FMN3CICB です。

  5. 必要であれば、「Profile data set (プロファイル・データ・セット)」フィールドに、 以降の呼び出しで使用するために、セッション情報を保管するプロファイル・データ・セットの名前を指定します。ユーザー ID には、指定されたデータ・セットを作成および更新するためのアクセス権がなければなりません。そうでないと、バッチ・ジョブは失敗します。データ・セットが存在しなければ、バッチ・プロシージャーがデータ・セットを作成します。データ・セットが存在すれば、それは、 LRECL が 80 の固定ブロック区分データ・セットでなければなりません (可能であれば、PDSE が望ましい)。
  6. 必要であれば、「Prefix (接頭部)」フィールドに、 File Manager セッションで引用符に囲まれていないデータ・セットを指定するときに、 高位修飾子として使用する接頭部を指定します。引用符で囲まれていないデータ・セット名に接頭部を付けない場合は、このフィールドはブランクのままにします。
  7. (バッチ呼び出しのみ。)

    必要であれば、「Jobcard (ジョブ・カード)」入力フィールド行で、 実行依頼されるジョブのジョブ・カードの詳細を編集します。

    ジョブ・カードは、ジョブが実行依頼されるときに置換される次の変数を使用できます。
    &TERM
    現在の端末 ID (1 から 4 文字) に置換されます。
    &USER
    現在の MVS ユーザー ID (1 から 7 文字) に置換されます。
    注:
    1. 変数はピリオドで終わることができます。このピリオドも置換の間に削除されます。
    2. ジョブ・カードは固有であって、それが即時に実行されるクラスに割り当てられる必要があります。
  8. (非バッチ呼び出しのみ。)

    Port (ポート)」フィールドは、ADFzCC server との接続に使用されたポート番号を示します。

    Host name (ホスト名)」フィールドは、ADFzCC server が実行されているシステムの名前を示します。ブランクの場合、FM/CICS は現行システムのホスト名を取得して使用します。

  9. FM/CICS を呼び出すバッチ・ジョブを実行依頼するには、Enter キーを押します。

    ジョブが実行依頼されると、ログオンのパネルは、ジョブが開始して応答するまで 20 秒間待ちます。ジョブが応答しない場合、「Job not responding」メッセージが発行されます。ジョブの状況を確認する必要があります。そして、F5 を押して、さらに 20 秒間待機するか、あるいは、何らかの変更をして Enter キーを押して、ジョブを再度実行依頼します。ジョブが応答しない場合は、「File Manager for z/OS® ユーザーズ・ガイドおよびリファレンス」でエラー・メッセージ番号を探して、詳細情報を取得します。

    FM/CICS は、FM/CICS の「Primary Option Menu (基本オプション・メニュー)」を表示します。

  10. 「View (表示)」(オプション 1)、「Edit (編集)」(オプション 2)、および「Print (印刷)」(オプション 3.2、 これは、オプション 3 の「Utilities (ユーティリティー)」から選択) の場合、「CICS Resource (CICS リソース)」を指定する必要があります。「Primary Option Menu (基本オプション・メニュー)」で設定する「CICS Resource (CICS リソース)」オプションは、他の機能では使用されません。
  11. 強調表示された該当する番号をコマンド行に入力して、オプションを選択します。

    例えば、CICS ファイルを編集するには、次のようにします。

    1. CICS Resource (CICS リソース)」オプションを「1」(「File (ファイル)」) に設定します。
    2. コマンド行に「2」(「Edit (編集)」) を入力します。
    3. [Enter] を押します。

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