「Setting your System Processing Options (システム処理オプションの設定)」(オプション 0.2)
システム処理オプションは、データ表示、変換値などや、さまざまなユーティリティー機能を処理するときにユーザー作成 I/O 出口を許可するかどうかを制御します。
- PAD オプションは、データ・セットのコピーまたは作成などのアクションを実行するときに、レコード内のフィールドの埋め込みおよび切り捨ての両方を定義します。
- NOTRUNC オプションは、PAD オプションが選択されている場合に、可変長データ・セットへのレコードのコピー時または書き込み時に切り捨てが行われないことを指定します。
CYLHD オプションは、ディスク機能でシリンダー・ヘッドおよびトラック番号の値を File Manager が解釈する方法を定義します。ABSOLUTE は、実際の物理アドレスを意味します。RELATIVE は、データ・セットの開始位置からの相対位置であることを意味します。
EOD オプションは、テープ入力の場合のデータ終了区切り文字を設定します。
CCSID オプションは、File Manager をバッチで実行するときに、CCSID が関連付けられているフィールドの変換に使用される CCSID を指定します。
「User I/O Exit Specification (ユーザー I/O 出口仕様)」セクションには 2 つのフィールドが含まれており、両フィールドとも、データ・セットの表示、編集、印刷、コピー、または比較などのタスクにおいてカスタム・ユーザー I/O 出口を使用できるかどうかを制御します。ユーザー I/O 出口は、カスタム作成プログラムであり、File Manager によって直接提供されない事前処理または事後処理を必要とするファイルを扱います。そのなかには、データの圧縮および暗号化の処理や、データ・セット・レコード上で実行される標準以外のアクティビティーの処理が含まれる場合もあります。出口を記述するために使用できるプログラム言語に制限はありませんが、STEPLIB/ISPLLIB 連結またはその拡張機能 (LINKLIST、LPA など) で、File Manager に出口を設定する必要があります。
ユーザー I/O 出口を使用できるようにするには、以下に示すような、いくつかのことを行う必要があります。
- File Manager のインストール時に、最初にカスタマイズを行うユーザー (FMN 管理者) はユーザー I/O 出口をサイト全体に対して許可するように設定する必要があります。
FMN 管理者がユーザー I/O 出口を許可しないよう選択した場合、「Exit enabled (出口使用可能)」フィールドが 「NO Disabled by installation options (NO インストール・オプションで使用不可)」に設定されます。このフィールドを File Manager パネルから変更することはできず、オンラインまたはバッチ処理で I/O 出口を使用することはできません。
FMN 管理者がユーザー I/O 出口を許可するよう選択した場合は、「Exit enabled (出口使用可能)」フィールドを YES に設定できます。YES を選択することは、以下のタスクを (パネルまたは機能を使用して) 実行するときに、ユーザー I/O 出口を使用するかどうかを選択できることを意味します。
- データ・セット表示 (「View (表示)」パネルのみ)
- データ・セットの編集 (「Edit (編集)」パネル、DSEB 機能、および DSU 機能)
- データの検索および変更 (「Find/Change (検索/変更)」パネル、FCH 機能)
- データ・セットのコピー (「Copy From (コピー元)」パネルと「Copy To (コピー宛先)」パネル、DSC 機能)
- データの作成 (「Data Create (データ作成)」パネル、DSG 機能)
- データ・セットの比較 (「Old (旧)」パネルと「New (新規)」パネル、DSM 機能)
- データ・セットの印刷 (「Print Utility (印刷ユーティリティー)」パネル、DSP 機能)
NO を選択することは、File Manager のどのパネルでも出口を選択できないことを意味します。ただし、バッチ処理では、ユーザー I/O 出口を指定できます。
- 組織内の誰かが独自のカスタム出口を開発して、使用しているはずです。HLASM (高水準アセンブラー)、COBOL、および PL/I 用のサンプル・プログラムおよび制御ブロック・テンプレートが用意されていますが、それらは、ご使用のサイトのニーズに合わせて調整する必要があります。
FMN 管理者がユーザー I/O 出口を許可している場合には、その管理者によってユーザーが使用できるデフォルトの出口が設定されている可能性があります。そのようにしている場合には、その名前が「Default exit (デフォルト出口)」フィールドに表示されます。
このフィールドの名前を変更することによって、このシステム・デフォルトを独自のデフォルト出口でオーバーライドすることができます。ここで、適用可能なパネルまたは機能ごとに、現在のデフォルトを受け入れるか、またはオーバーライドするかを選択することができます。
- ユーザー I/O 出口を使用する場合は、システム・デフォルトを使用するか、ユーザー独自のデフォルトを使用するか、または個々のパネルまたは機能レベルに固有の出口を指定するかに関係なく、出口の名前は File Manager 用の現行 STEPLIB/ISPLLIB 連結に含まれているデータ・セットの PDS(E) メンバーの名前でなければなりません。
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