バッチ・モード用の JCL スケルトンの変更
FM/Db2 のいくつかの機能は、バッチ・モードで使用できます。これらの機能を正常に実行するには、適切なジョブ制御を提供しなければなりません。これは、処理オプションの設定およびジョブ制御スケルトンによって行われます。FM/Db2 のジョブ制御スケルトンは、FMN.SFMNSLIB の中のメンバーである FMN2FTSL および FMN2FTEX です。
FMN2FTSL
FMN2FTSL は、ご使用の Db2® サブシステムの FM/Db2 ロード・ライブラリーおよび Db2® ロード・ライブラリーから構成される STEPLIB DD 連結を割り当てます。(Db2® ロード・ライブラリーは、FMN2SSDM の中で、ご使用の Db2® サブシステムに対して FMN2POPT マクロの中の DB2LLIB によって指定されます。詳しくは、FMN2SSDMを参照してください。)
FMN2FTSL は、デフォルト・ターゲット・ライブラリーに FM/Db2 をインストールしていること、およびロード・ライブラリーが FMN.SFMNMOD1 であることを前提としています。FM/Db2 を異なるライブラリーにインストールしている場合、またはロード・ライブラリーを STEPLIB DD 連結に入れたくない場合 (例えば、FMN.SFMNMOD1 が LINKLIST の中にある場合)、それに応じて、FMN2FTSL スケルトンを変更しなければなりません。
usermod FMN2UMDB を使用して FMN2FTSL を変更します。FMN2UMDB は、FMN.SFMNSAM1 で配布されています。このためには次のようにします。
- メンバー FMN2FTSL を FMN.SFMNSLIB からユーザー所有のソース・ライブラリーにコピーします。
- ロード・ライブラリーの名前を変更するには、以下の行を変更して、
次のようにします。)SET SFMNMOD1 = FMN.SFMNMOD1
ここで your.loadlib は、FM/Db2 をインストールしたロード・ライブラリーの名前です。)SET SFMNMOD1 = your.loadlib
ロード・ライブラリーに STEPLIB DD ステートメントが生成されないように、スケルトンを変更するには、以下の行を変更して、
次のようにします。)SET SFMNMOD1 = FMN.SFMNMOD1
)SET SFMNMOD1 = &Z
注: STEPLIB DD ステートメントは、常に、ご使用の Db2® サブシステムの Db2® ロード・ライブラリー用に生成されます。 - FMN にある FMN.SFMNSAM12UMDB メンバーを、サイトの要件に応じて変更します。必要になる可能性のある変更については、usermod を参照してください
- SMP/E usermod FMN2UMDB をインストールします。
FMN2FTEX
FMN2FTEX はプリンター情報を FMN2FTSL に提供します。また、例えば、SYSPRINT で使用する DCB 情報を変更するために、FMN2FTEX を変更する必要があります。
FMN に配布されている usermod FMN2UMDE を使用して FMN.SFMNSLIB2FTEX を変更します。このためには次のようにします。
- メンバー FMN2FTEX を FMN.SFMNSLIB からユーザー所有のソース・ライブラリーにコピーします。
- ライブラリー内の FMN2FTEX にある以下の 3 つのステートメントの 1 つ以上を、必要に応じて変更します。FMN2FTEX にあるその他のステートメントは変更しないでください。
//SYSPRINT DD SYSOUT=* //FMNTSPRT DD SYSOUT=* //SYSTERM DD SYSOUT=*
例えば、次のステートメントを変更して、
次のようにします。//SYSPRINT DD SYSOUT=*
//SYSPRINT DD SYSOUT=*,DCB=(RECFM=FBA,LRECL=133)
- FMN にある FMN.SFMNSAM12UMDE メンバーを、サイトの要件に応じて変更します。必要になる可能性のある変更については、usermod を参照してください
- SMP/E usermod FMN2UMDE をインストールします。