用語集

本書は、米国規格協会 (ANSI) および国際標準化機構 (ISO) による定義を含んでいます。この資料は、Computer and Business Equipment Manufacturers Association による「American National Dictionary for Information Processing」(著作権 1977 年) からの複製であり、資料のコピーは米国規格協会 (ANSI)、1430 Broadway, New York, New York 10018 で購入することができます。

以下の用語は、本書で使用されているため定義してあります。探している用語が見つからない場合は、索引または「IBM® Dictionary of Computing」を参照してください。

ANSI による定義にはアスタリスクが前に付いています。

A
対比形式 (across format)
システム・ダンプに似ている File Manager のダンプ形式。この形式のリストを選択するには、SET DUMP=ACROSS 処理オプションを使用する。
action bar (アクション・バー)
ウィンドウの上部にある選択項目を含んだ区域であり、これによってユーザーはそのウィンドウで選択可能な項目をアクセスすることができる。
ASCII
* 情報交換用米国標準コード。7 ビットのコード化文字 (パリティー検査を含めると 8 ビット) から構成されるコード化文字セットを使用した標準コードであり、データ処理システム、データ通信システムおよび関連した装置の間での情報交換に使用される。ASCII セットは制御文字と図形文字から成っている。
B
ブロック (block)
* 1 つの単位として記録された連続するレコードの集まり。ブロックはブロック間ギャップで区切られ、各ブロックは、1 つ以上の論理レコードを持つことができる。

ブロックとは物理レコードのことであるが、複数の連続した論理レコードまたは論理レコードの部分から構成することができる。

ブロック化 (blocking)
複数の論理レコードを結合して、1 つのブロックにする処理。
BLP
ラベル迂回処理 (Bypass label processing)。
境界 (bounds)
エディター関数で、コマンドがその内部だけを操作する、デフォルトの桁範囲エディター関数では、BOUNDS コマンドを使用して、境界を変更できます。
バッファー (buffer)
入出力データを一時的に保持するために使用されるストレージの部分。
C
カード (card)
バッチ・ジョブでの行。
カートリッジ (cartridge)
磁気テープの入ったストレージ・デバイスで、送り出しと巻き取りリール機構を持ち、保護する箱に格納されている。
カタログ (catalog)
* ファイルやライブラリーの位置を示すディレクトリー。カタログには、ファイルの格納されている装置のタイプ、パスワード、およびブロック化因数 など、その他の情報も含めることができる。* ファイルまたはライブラリーに関する情報をカタログに入力すること。
文字充てん (character fill)
* その文字自体はデータとしての意味はないが不要なデータを削除できる場合があるため、指定された文字表現を必要な数だけストレージ・メディアに挿入すること。
CKD
カウント・キー・データ (Count key data)。ディスクのアーキテクチャー。
collection (コレクション)
オブジェクト・コレクションを参照。
column range (列の範囲)
エディター関数で、どのデータが編集コマンドで処理されるのかを制御する、左右の桁位置。いくつかのエディター・コマンドでは、桁範囲を指定して境界を指定変更できます。
console (コンソール)
オペレーター・コンソールを参照。
制御インターバル (control interval)
VSAM がレコードを記憶し、分散フリー・スペースを作成する、直接アクセス・ストレージの固定長区域。また、キー順データ・セットまたはファイルにおいて、シーケンス・セット索引レコードの項目で指されるレコードのセット。制御インターバルは、VSAM が直接アクセス・ストレージと送受信する情報の単位。制御インターバルは、常に、整数個の物理レコードで構成される。
コピーブック
一般に、コピーブックとは、コンパイル時にソース・プログラムに含まれるコードのシーケンスを含んでいるファイルのこと。File Manager では、「コピーブック」という用語は、特に、レコード構造の記述が入っているファイルのことを指す。
シリンダー (cylinder)
アクセス機構を位置変更せずにアクセスできるディスク・ストレージ・デバイスのトラック。
D
データ定義 (DD) ステートメント (data definition (DD) statement)
特定のジョブ・ステップに関連したデータ・セットを記述するジョブ制御ステートメント。
データ定義名 (DD 名) (data definition name (ddname))
同じ名前が入っているデータ制御ブロックに対応する、データ定義 (DD) ステートメントの名前。
仮想域内データのデータ・セット (data-in-virtual data set)
中断しないデータの連続ストリームとみなされるデータ・セット。
DBCS
2 バイト文字セット (Double-byte character set)。
非ブロック化 (deblocking)
ブロックのそれぞれの論理レコードを処理できるようにするプロセス。ブロック化と対比。
D
EBCDIC
* 拡張 2 進化 10 進コード (Extended Binary-Coded Decimal Interchange Code)。8 ビットのコード化文字から構成されるコード化文字セット。
ファイル・マーク (EOF) (end of file (EOF))
ファイルの最終レコードの直後に続く内部ラベルまたは特別のレコードであり、そのファイルの終了を示す。これには、処理中に累積されたカウントとの比較のための制御合計を組み込むことができる。
ボリュームの終わり (EOV) (end of volume (EOV))
ボリュームに含まれるデータ集合の後に続き、終了を示している内部ラベルまたは 2 つの連続したテープ・マーク。
除外レコード (excluded record)
編集機能で、EXCLUDE 基本コマンドまたは X 接頭部コマンドを使用して、表示から除外されたレコードのこと。
全般ヘルプ (extended help)
機能やパネル全体に適用されるヘルプ・テキスト。フィールド・ヘルプと対比。
エクステント
特定のデータ・セット、データ・スペース、またはファイルで占められている、または予約されているディスク上の連続スペース。
F
フィールド・ヘルプ (field help)
特定の入力フィールド、パラメーター、または用語に適用されるヘルプ・テキスト。全般ヘルプと対比。
フィールド・マッピング (field mapping)
「元」データ・セットのフィールドと「宛先」データ・セットのフィールド間の関係。フィールド・マッピングは、「元」データ・セットのどのフィールドが「宛先」データ・セットの どのフィールドにコピーされるかを定義する。フィールド・マッピングは、テンプレート・ワークベンチを使用して定義される。
フィールド・リスト (field list)
データが TABL 表示形式または SNGL 表示形式で表示されるとき、どのフィールドに対してエディター・コマンドが動作するのかを指定する。
ファイル、テープ (file、tape)
テープ・ファイルを参照。
fill (充てん)
文字充てんを参照。
フルスクリーン・モード (full-screen mode)
File Manager セッションの 1 つのタイプ。フルスクリーン・パネルを使用して、機能の選択、パラメーターの指定、データの表示、およびデータの更新が行える。
H
見出しラベル (header label)
ファイルの最初のレコードの直前にある内部ラベルで、ファイルを識別し、ファイル制御に使用するデータを含んでいる。
I
対話式 (処理) (interactive (processing))
照会システムあるいは航空座席予約システムなどのように、入力するたびにシステムまたはプログラムからの応答を要求するアプリケーションに関する用語。対話式システムは会話型であり、連続的な対話がユーザーとシステムとの間に存在する。
K
KSDS
キー順データ・セット。
L
ラベル (label)
テープまたはディスクのボリュームを識別するレコード、あるいはボリュームのファイルを識別するレコード。
ラベル、見出し (label、header)
見出しラベルを参照。
ラベル、レコード (label、record)
レコード・ラベルを参照。
行コマンド
フルスクリーン・モードで、リスト項目の先頭に入力することで、リスト・パネルのどこにでも入力できるコマンド。
線形データ・セット (linear data set)
名前の付いた線形のストリング・データで、4096 バイト単位で検索や更新ができるように保管されている。
リスト・パネル (list panel)
フルスクリーン・モードで、データ・セット、メンバー、またはオブジェクトなどの項目のリストを表示し、項目の 1 つ以上の機能の実行を可能にさせるパネル。
論理レコード (logical record)
物理属性ではなく、その内容、機能、使用の観点から見たレコード。すなわち、入っている属性によって定義されるレコード。VSAM では、通常、単一の対象に関連する情報の単位。すなわち、論理レコードは、データ管理機能に要求する、または与えられるユーザー・レコード。
M
複数レコード・タイプ (multiple record types)
単一ファイル内の、長さが異なる、または異なるデータ・タイプを含むレコード。
N
非選択レコード (not-selected record)
レコード ID 基準またはレコード選択基準に合わないため、機能による処理のために選択されなかったレコード。
object (オブジェクト)
OAM では、最大 15 メガバイトまでの任意の長さのバイトの連続したストリームから構成されるデータ。オブジェクトの内容と内部構造は、それを使用するアプリケーションによって定義される。オブジェクトは、イメージ処理や他の高機能なアプリケーションの領域での使用が増加しつつある。
オブジェクト・コレクション (object collection)
ユーザー定義のオブジェクトのコレクション。
オペレーター・コンソール (operator console)
コンピューターのオペレーターとコンピューターとの間のコミュニケーションに使用される装置を含む機能単位。
O
OAM
オブジェクト・アクセス方式 (Object Access Method)。
P
parameter string (パラメーター・ストリング)
コンマまたはブランクで区切られた複数のパラメーター。
PDS
区分データ・セット。
物理レコード (physical record)
格納、検索、および移動の方法または形式によってその特性が異なるレコード。物理レコードには、1 つ以上の論理レコードの全体またはその一部が入る。
接頭部コマンド (prefix commands)
フルスクリーン・モードで、パネルの接頭部域に入力できるコマンド。接頭部コマンドは、File Manager 編集機能で使用される。
基本コマンド (primary command)
フルスクリーン・モードで、コマンド行に入力できるコマンド。File Manager では、ある範囲の機能に渡って使用可能である共通基本コマンドや、エディター・コマンドのように、機能固有の基本コマンドが用意されている。
Q
QSAM
待機順次アクセス方式 (Queued Sequential Access Method)。順次データ・セットのためのアクセス方式。
R
レコード ID 基準 (record identification criteria)
ファイル内の異なるレコード・タイプを識別するために使用される基準。レコード ID 基準の内の 2 つは、暗黙および明示基準である。デフォルト (暗黙) のレコード ID 基準は、所定のレコード・タイプの最小および最大レコード長である。明示レコード ID 基準は、「Template Workbench (テンプレート・ワークベンチ)」を使用して指定する基準である。
レコード・ラベル (record label)
編集機能で、参照の簡便さのために、特定のレコードを英字ストリングで命名できる。
レコード・ラベル範囲 (record label range)
編集機能で、編集コマンドで指定される対になったレコード・ラベルのこと。コマンドが作用するレコードを規定する。
レコード選択基準 (record selection criteria)
機能による処理のためレコードを選択するのに使用される基準で、「Template Workbench (テンプレート・ワークベンチ)」を使用して指定される。
レコード・サイズ (record size)
レコードの文字数またはバイト数。
レコード・タイプ (record type)
単一ファイル内の、長さが同じ、または同一データ・タイプを含むレコードのセット。
RRDS
相対レコード・データ・セット。
S
SAF
システム許可機能 (System Authorization Facility)。セキュリティーのためのシステム機能。
サービス・プロバイダー (service provider)
IBM® z/OS® Connect Enterprise Edition に対応した File Manager Service Provider。これによりクライアント・アプリケーションが IBM® Connect を使用して z/OS® Z データ・ソースにアクセスできる。
シャドー行 (shadow line)
エディター関数で、表示から除外されたレコードの位置を示す行。シャドー行は、除外されたレコード非選択レコード、または抑制レコードを表す。
シフトアウト/シフトイン (shift-out/shift-in)
2 バイト文字セットのデータの始まりと終わりを示す文字。シフトアウト文字は X'0E' で、シフトイン文字は X'0F' である。
SMS
ストレージ管理サブシステム (Storage Management Subsystem)。
標準ラベル (standard label)
マルチボリューム・テープ・ファイルの一部であるテープを識別する固定形式レコード。
抑制レコード (suppressed record)
エディター関数で、関数による処理のため選択されたレコード、現在表示されているレコード・タイプとは異なるレコード・タイプのもの。
T
テープ・ファイル (tape file)
テープ・マーク間の 1 つ以上のデータ・ブロック。
テープ・マーク (tape mark)
ファイルなどデータの集合の始まりと終わりを示す標識レコード。
テープ装置 (tape unit)
磁気テープ・ドライブ、磁気ヘッド、および関連した制御を含む装置。
テープ・ボリューム (tape volume)
磁気テープのリール。
テンプレート (template)
Template Workbench (テンプレート・ワークベンチ)」を使用して作成される情報のセットで、以下のことを記述する。ファイル内のレコードの形式、異なるレコード・タイプを識別する方法、処理のために選択されるレコードとフィールド、表示または印刷されるときのフィールドの表示方法、ファイルから別のファイルへコピーされるときのレコードをマップする方法、フィールドが初期化される方法。
テンプレート・ワークベンチ
一連の File Manager のパネル。「Template Workbench (テンプレート・ワークベンチ)」で、ユーザーのデータを説明するコピーブックの名前を指定でき、ユーザーのデータのどのレコードおよびフィールドを処理したいのかを指定するテンプレートを、作成し編集できる。
U
装置、テープ (unit、tape)
テープ装置を参照。
上下形式 (updown format)
データを 16 進で表す File Manager のダンプ形式であり、文字、ゾーン、および数値の 3 行で表現する。この形式のリストを選択するには、SET DUMP=UPDOWN 処理オプションを使用する。
ユーティリティー・プログラム (utility program)
コンピューター処理における一般のサポートを行うコンピューター・プログラムであり、例としては診断プログラム、トレース・プログラム、ソート・プログラムなどがある。
V
ボリューム
テープ・ボリューム: 磁気テープのリール。ディスク・ボリューム: ディスク・パックまたはディスク・ストレージ・モジュールの一部。
ボリューム通し番号 (volser) (volume serial number (volser))
ボリューム・ラベルの番号で、システムで使用するために用意された時点で割り当てられる。
ボリューム目録 (VTOC) (volume table of contents (VTOC))
直接アクセス・ボリュームにあるテーブルで、ボリューム上のそれぞれのファイルを記述する。
VSAM
仮想ストレージ・アクセス方式 (Virtual Storage Access Method)。
W
WLP
WebSphere Liberty プロファイル。