リソース名の指定

各機能の詳細を記述する前に、CICS リソースを File Manager に指定する方法を説明する必要があります。FM/CICS は、CICS リソースを処理するために特定の機能を提供します。これらは、CICS 限定の機能としてみなされます。

CICS 限定のリソース名を入力する場合、次が適用されます。
Resource name (リソース名)
  • 1 から 8 文字のファイル名
  • 1 から 16 文字の一時ストレージ・キュー
  • 1 から 4 文字の一時データ・キュー

リソース名は、SYSID と POOLNAME (TS キューのみ) と組み合わされ、それから一致するリソースのリストが作成されます。

完全修飾のリソース名または総称リソース名を入力できます。総称リソースでは、単一文字を表すパーセント記号 (%) と、任意の数の文字を表すアスタリスク (*) を使用します。

CICS 一時ストレージおよび一時データ・キュー名には、大文字と小文字の両方が使用されている場合があります。したがって、FM/CICS インターフェース全体を通して、これらのリソース・タイプのリソース名入力フィールドには大/小文字の区別があります。

また、CICS 一時ストレージ・キュー名には、印刷不能文字が含まれる場合があります。TS キュー名を 16 進表記で表示または入力するには、キュー名入力フィールド上にカーソルを持っていき、EXPAND 基本コマンド (または同等の機能キー) を入力します。拡張ポップアップ・パネル内から HEX ON コマンドを入力し、16 進値を表示および入力します。

SYSID (システム ID)
デフォルト値はブランクです。このフィールドは、リソースが入っている CICS システムの ID を含みます。ブランク値の場合は、デフォルトのローカル・システムになります。完全修飾または総称の SYSID を入力できます。総称の SYSID では、単一文字を表すパーセント記号 (%) と、任意の数の文字を表すアスタリスク (*) を使用します。
注: FM/CICS は、次の場合は、FM/CICS が実行されている領域以外の領域が所有する CICS リソースを処理できます。
  • FM/CICS が実行されている現行領域と、 リソースを所有するリモート領域との間のアクティブ接続がアクティブであり、かつ、
  • FM/CICS プログラム FMN3CICS が、そのリモート領域で使用可能である
リモート CICS リソースを処理するには、FM/CICS パネルで、そのリソースを所有する SYSID を指定する必要があります (総称でよい)。リモート・リソースに対するローカル CICS 領域でのリモート定義は、FM/CICS は必要としません。また、 別の領域が所有するリモート CICS リソースについて SYSID 値をブランクに指定すると、「not found」条件になります。

詳細は、File Manager for z/OS Customization Guide を参照してください。

TS Pool name (TS プール名)
(TS データ共用のみ。)デフォルト値はブランクです。このフィールドは 共用一時ストレージ・プールおよび一時ストレージ処理の プール名の指定に使用され、そのプール名はプールを管理する一時ストレージ・サーバーにシップされます。完全修飾のプール名または総称プール名を入力できます。総称プール名では、単一文字を表すパーセント記号 (%) と、任意の数の文字を表すアスタリスク (*) を使用します。

SYSID TS プール名を指定すると、どちらかに一致するキューのリストが生成され、そこから処理に合ったキューを選択できます。

リソース選択リストは、次のいずれかの場合に生成されます。
  • 総称リソース名が入力された
  • 総称 SYSID 値が入力された
  • 総称プール名が入力された (一時ストレージのみ)
  • プール名と SYSID 値の両方が指定された (一時ストレージのみ)