テンプレートのコピーブックからの更新 (U)

テンプレートを基本としたコピーブックで小幅の変更を行った場合は、それらの変更を反映させるためにテンプレートを更新することができます。

更新処理がサポートする小幅な変更は、次のとおりです。
  • フィールドのデータ・タイプを変更せずに、フィールド名を変更する
  • フィールド名を変更せずに、フィールドのデータ・タイプを変更する
  • レコード内のフィールドの順序を変更する
  • 参照されていないフィールドを削除する
  • 新規フィールドを挿入する
  • レコード長を変更する
  • 配列 (テーブル) 内のフィールドのオカレンス数を変更する
更新処理が望ましくない結果を引き起こす可能性のある、大幅な変更は、次のとおりです。
  • フィールド名とフィールドのデータ・タイプを変更する
  • フィールド名とレコード内のフィールドの順序を変更する

テンプレートにレコード ID 基準またはレコード選択基準が入っている場合には、更新プロセスで、フィールドの順序の変更を反映するように、基準のフィールド参照番号が調整されます。

しかし、コピーブックから削除されたフィールドが基準で参照されている場合は、更新プロセスによって表示される「Field Selection/Edit (フィールド選択/編集)」パネルに、削除されたフィールドに対する参照が「#0」に変更されて表示されます。基準を編集し、廃止されたフィールド参照を除去するかまたは置き換えて、その後で「Exit」機能キー (F3) を押して更新処理を続行します。

フィールドのデータ・タイプを同様のデータ・タイプ以外に (例えば、数値を非数値にしたり、その逆に) 変更すると、更新プロセスによってそのフィールドに定義したフィールド属性 (作成属性など) が破棄されます。

コピーブックから既存のテンプレートを更新するには、

注: File Manager は、「Copybook: Data set name (コピーブック: データ・セット名)」フィールドを無視して、代わりにテンプレートの作成または更新に使用されたデータ・セット名を使用します。

コピーブックは PDS、PDSE または CA-Panvalet ライブラリーに保管することができます。

  1. 「Template (テンプレート)」セクションの「Data set name (データ・セット名)」フィールドには、更新したいテンプレートを保管する、データ・セットの名前を入力します。

    テンプレートは PDS または PDSE データ・セットに保管できますが、CA-Panvalet ライブラリーや、Library Management System Exit がアクセスするライブラリーには保管できません。

  2. 「Templates (テンプレート)」セクションの「Member (メンバー)」フィールドに、テンプレートの名前を入力するか、あるいはメンバー名にブランクまたはパターンを指定します。
  3. コマンド行U コマンドを入力し、Enter キーを押します。

    File Manager が、指定されたテンプレートの既存ソース定義に対する拡張コピーブック選択プロセスに進みます。「Exit」機能キー (F3) を押すと、File Manager はテンプレートを更新します。その処理の成功または失敗を示すメッセージがパネルの右上隅に表示されます。

使用したいコピーブックの PDS メンバー名と、更新したいテンプレートのデータ・セット名または PDS メンバー名を指定する必要があります。指定したコピーブックは、コンパイラーでコンパイルすることによって妥当性が検査されます。コンパイル・プロセスおよびエラーが起こった場合の対処方法については、データ記述のサポートを参照してください。