SDUMP RFR データ・セットに対する XFACILIT リソース・クラスの使用

Fault Analyzer でその RFR プロセスにおいて SDUMP を使用するには、IDI_SDUMP_ACCESS という名前で XFACILIT クラス・プロファイルをセットアップし、RFR 例外に対して SDUMP が必要なユーザー ID またはグループに ALTER アクセス権を提供します。ユーザーの障害項目の作成で例外が発生した場合、以下の定義により、Fault AnalyzerCICS® グループ内のすべてのユーザーに対して SDUMP を作成できます。
RDEF XFACILIT IDI_SDUMP_ACCESS UACC(NONE)
PERMIT IDI_SDUMP_ACCESS CLASS(XFACILIT) ID(CICS) ACCESS(ALTER)

ALTER アクセス権は XFACILIT IDI_SDUMP_ACCESS プロファイルに対するものであり、実際の SDUMP データ・セットに対するものではありません。Fault Analyzer は、許可状態を使用して RFR SDUMP へのアクセスを許可します。IDI_SDUMP_ACCESS プロファイルはスイッチとして機能し、Fault Analyzer はそのスイッチを調べて、そのユーザー ID に対して SDUMP を作成するかどうかをチェックできます。

偶然に、障害項目の作成で RFR ダンプを必要とする例外が発生した場合には、ユーザーが XFACILIT Fault Analyzer プロファイルに対する ALTER アクセス権を持っている場合にのみ、IDI_SDUMP_ACCESS は SDUMP を作成して障害項目にリンクします。

XFACILIT IDI_SDUMP_ACCESS プロファイルに ALTER アクセスがある場合、Fault Analyzer は、ユーザーが問題分析を実行しており、障害項目に対する READ アクセス権または DELETE アクセス権を持っている場合、SDUMP RFR データ・セットに対して、関連する障害項目と同等のアクセス権を提供します。

自動スペース管理中に障害項目を暗黙的に削除すると、リンクされているすべての SDUMP RFR データ・セットも削除されます。

SDUMP の取り込みは通常は TDUMP の取り込みよりもはるかに高速であるため、少なくとも CICS® などのパフォーマンスが重要なシステムには、上記のアクセス権を認可することによって、RFR SDUMP を使用する権限を与えることをお勧めします。