データの大/小文字の変更

データを入力時に大文字に変換するか、あるいは既存のデータを大文字または小文字に変換できます。

「Editor Options (エディター・オプション)」パネルの「CAPS initially ON - translate changed data to uppercase (CAPS)(CAPS ON 初期設定 - 変更されたデータを英大文字 (CAPS) に変換)」オプションは、「英大文字への変換」機能の初期設定を決定するものです。このオプションは、通常、大文字に変換された入力フィールドにデータを入力する場合に選択します。小文字または大/小文字混合データを入力する場合、このオプションは選択しないでください。また、このオプションは CHANGE 引数の処理にも影響します。

CAPS および CASE 基本コマンドは、データ域のデータを入力時に英大文字に変換するか (CAPS、CAPS ON、または CASE UPPER)、あるいはそのままにしておくか (CASE、CASE MIXED、または CAPS OFF) を制御します。前述のとおり、エディター・セッション開始時の「英大文字への変換」機能の初期設定は、「Editor Options (エディター・オプション)」パネルの「CAPS initially ON - translate changed data to uppercase (CAPS) (CAPS ON 初期設定 - 変更されたデータを英大文字 (CAPS) に変換)」オプションが選択されているかどうかによって決定されます。

CASE UPPER、CAPS、または CAPS ON コマンドは、ISPF エディターの CAPS コマンドと似ています。これらのコマンドのいずれかを入力した場合、または「CAPS initially ON - translate changed data to uppercase (CAPS) (CAPS ON 初期設定 - 変更されたデータを英大文字 (CAPS) に変換)」オプションが選択されている (さらに現行の File Manager セッションで CAPS または CASE コマンドが使用されていない) 場合は、次のようになります。
  • レコード内のいずれかのデータを上書きした場合は、次の通りです。
    • CHAR、HEX、または LHEX 表示形式の場合は、レコード全体が大文字に変換されます。
    • SNGL または TABL 表示形式では、現行フィールドのみが英大文字に変換されます。
  • CHANGE コマンドは、以下の場合を除き、新規 (置き換え) ストリングを、あたかもすべて大文字で指定されたかのように処理します。
    • 新規ストリングが引用符で囲まれ、先頭に文字 C が付けられている (例えば、C'New String')
    • 新規ストリングが 16 進数ストリングとして指定されている (例: X'C1C2C3')

    上記のいずれかの場合は、新規ストリングは英大文字には変換されません。

CAPS OFF、CASE、および CASE MIXED コマンドは同じ効力を持っています。これらのコマンドのいずれかを入力した場合、または「CAPS initially ON - translate changed data to uppercase (CAPS) (CAPS ON 初期設定 - 変更されたデータを英大文字 (CAPS) に変換)」オプションが選択解除されている (さらに現行のエディター・セッションで CAPS または CASE コマンドが使用されていない) 場合は、次のようになります。
  • 英大文字への変換はオフになります。

CAPS コマンドは前に入力された CASE コマンドを指定変更し、CASE コマンドは前に入力された CAPS コマンドを指定変更します。

注: CAPS ON を設定した ISPF エディターでは、行に任意の文字が入力されると、その行は変更されたものとみなされます (スペースをスペースで上書きしても変更とみなされます)。しかし、File Manager のエディター・セッションでは、同一文字を上書きしても変更とはみなされません。

接頭部コマンドを使用することにより、新たにデータを入力しなくても、既存のデータを大文字または小文字に変更することができます。

注意: これらの接頭部コマンド (LC、LCn、LCC、UC、UCn、UCC) は、データ・タイプが英数字または文字であるフィールド内の文字だけでなく、レコード内のすべての文字に影響を与えます。これは、2 進データやパック 10 進データなどの数値データがこれらのコマンドを使用することで破壊される可能性があるということを意味します。

既存のデータを大文字に変更するには、以下のようにします。

  1. カーソルを、変更したいレコードの接頭部域の上に置きます。
  2. UC または UCn 接頭部コマンド (n は変更するレコードの数を表す) を入力するか、変更するレコードのブロックの最初に UCC を入力し、そのブロックの最後のレコードの接頭部域に UCC を入力します。
  3. [Enter] を押します。レコードが大文字に変更されます。

既存のデータを小文字に変更するには、以下のようにします。

  1. カーソルを、変更したいレコードの接頭部域の上に置きます。
  2. LC または LCn 接頭部コマンド (n は変更するレコードの数を表す) を入力するか、変更するレコードのブロックの最初に LCC を入力し、そのブロックの最後のレコードの接頭部域に LCC を入力します。
  3. [Enter] を押します。レコードが小文字に変更されます。