DSP (データ・セット印刷)
- 目的
- DSP 機能を使用して、順次データ・セット、VSAM データ・セット、PDS メンバー、HFS ファイル、 MQ キュー、または CICS® リソースを選択された形式で印刷します。以下の単位でデータを印刷することができます。
- 記録
- ブロック (VSAM 以外)
- 制御インターバル (VSAM)
- フィールド (テンプレートまたはコピーブックが提供されている場合)
次のものを使用して、印刷するレコードを選択できます。- メンバー名の選択基準
- 作成日の選択基準
- 最終変更日の選択基準
- ユーザー ID の選択基準
- 開始キー (VSAM のみ)
- カウント・フィールドのスキップと印刷
- 提供されたテンプレートに定義された条件式
印刷機能は、フォアグラウンドで、またはバッチ・ジョブとして実行することができます。印刷機能の出力は、SET オプションで制御されます。
- 使用上の注意
- 次の 4 つのデータ印刷形式の中から選択します。
- 文字
- 16 進数
- 単一レコード、テンプレートを使用する
- 複数レコード (表形式)、テンプレートを使用する
コピーブックまたはテンプレートを使用している場合、レコードは、コピーブックまたはテンプレートに定義されているレコード・レイアウトを使用して、フィールドごとに形式設定されます。
類似または非類似属性を持つ連結データ・セットを印刷できます。一部の条件では (テープ・データ・セットがある場合)、File Manager は、非類似データ・セット属性を検出できないことがあり、処理のために DFSORT を引き続き呼び出すことに注意してください。このような呼び出しは、DFSORT ではデータ・セットの非類似連結が許可されないため、失敗することがあります。そのようなとき、DFSORT は、NOSORT 機能で使用不可に設定して、非類似属性を持つ連結データ・セットの処理が正常に行われるようにできます。
- パフォーマンス上のヒント
- File Manager 機能を使用する際のパフォーマンスに関する一般的なヒントを参照してください。File Manager で順次ファイル I/O 実行時に DFSORT テクノロジーを使用することについてのコメントは、DSP のパフォーマンスにとって重要です。
- オプション
- 以下のオプションを指定できます。
- 論理レコードを処理するかまたは物理ブロックを処理するか。
- 印刷する最初のレコードの位置。
- 印刷するレコード数。
- 印刷前の処理のために、出力レコードをプロシージャーに渡したい場合は、DFSORT または REXX プロシージャーの名前。
物理ブロック処理には、SNGL または TABL 印刷形式との互換性がありません。また、テンプレートを使用する場合との互換性もありません。SNGL または TABL 印刷形式では、テンプレートを使用する必要があります。
以下のように、種々の SET 処理オプションを使用して、 印刷出力を制御することができます。- SET PRINTOUT は、印刷出力の宛先を定義します。PRINTOUT=SYSOUT に設定した場合、PB (印刷ブラウズ) 機能を使用して、累積出力をブラウズすることができます。
- CHAR または LHEX 印刷形式を指定すると、SET RECLIMIT は、各レコードの印刷されるバイト数を制御し、SET DATAHDR は、レコード番号などの見出し情報を印刷するかどうかを決定します。
- 印刷出力の形式は、SET PAGESIZE、SET PRINTLEN および SET PRTTRANS の設定値によっても異なります。
- SET DUMP を使用して、ダンプ形式を指定します。
その他の形式設定オプションは、SNGL モードで定様式印刷を使用する際に選択可能です。その他のフィールド情報 (再定義フィールド、フィールド参照番号、フィールド・タイプおよび長さの値、PICTURE 文節、開始位置、構造、および数値フィールドの位置調整) は、この節で後述するキーワード・リストを使用して選択されたオプションに応じて設定および印刷できます。
PROC オプションを指定するときに、REXX プロシージャーを設定することになります。詳しくは、下記の proc パラメーターを参照してください。
- 戻りコード
- DSP 機能からのデフォルトの戻りコードには、変更された以下の意味があります。
- 1
- 複数のメンバーの一部についてレコードが印刷されませんでした。
- 2
- 印刷エラーが発生しました。
- 2
- 印刷しない - REXX プロシージャーでは、後で印刷されないレコードがドロップされました。
- 3
- REXX メンバー選択は有効ですが、プロシージャーは RETURN DROP、STOP または STOP IMMEDIATE ストリングを検出しました。これは、引数なしの RETURN ストリングとして扱われます。OR REXX メンバー選択はプロシージャーが RETURN DROP MEMBER または RETURN PROCESS MEMBER ストリングを検出したときを除き効果がありません。これは、引数なしの RETURN ストリングとして扱われます。
- 4
- レコードは選択されなかったために印刷されませんでした。
- 4
- 処理するメンバーが存在しなかったため、レコードは印刷されませんでした。
- 4
- 入力が空であったため、レコードは印刷されませんでした。
- 4
- ISPF パック・データ形式の入力データまたはメンバーと 「PACK=SKIP」オプションが指定されているため、 レコードが印刷されませんでした。
- 8
- レコードの処理中に REXX 非構文エラーが検出されました。
- 16
- データ・セットまたはメンバーのオープン・エラー。
- 16
- データ・セットが見つかりませんでした。
- 16
- 入力データは ISPF パック形式のように見えますが、無効です。
- 16
- その他の入出力エラーが発生しました。
- 16
- ストレージ不足です。
- 16
- DSP が異常終了しました。
- 16
- 処理を停止するその他の重大なエラーが発生しました。
注: インストール時に、戻りコードをカスタマイズすることができます。上に示したもの以外の戻りコードを受け取った場合には、ご使用のサイトでこの機能用に戻りコードをカスタマイズしている可能性があります。バッチの戻りコードが ABENDCC 値以上であると、File Manager が 999 異常終了を発行する場合もあります。詳しくは、File Manager システム管理者にお問い合わせください。 - 関連機能
- DP
- 物理ディスク・レコードを印刷します。
- DVT
- VTOC 項目を印刷します。
- INPUT=ddname
- 入力データ・セットまたは HFS ファイルの DD または TSO ALLOC ステートメントに対する参照を定義します。デフォルトは
DDIN
です。 - DSNIN=dsname
- 入力データ・セットの名前または入力 HFS ファイル (ディレクトリー) への絶対パスを定義します。DD ステートメントが指定されている場合は、使用されません。名前に、小括弧で囲んだメンバー名を含めることができます。ここでメンバーを指定する場合は、関連する Member パラメーターを空にする必要があります。HFS ファイル (ディレクトリー) への絶対パスは、アポストロフィで囲む必要があります。1 行に収まらない場合は、複数行にわたって分割することができます。このデータ・セットは、以下のようにさらに詳細に記述できます。
- VOLSERIN=volser
- 非カタログ・データ・セットのボリューム通し番号。
- MEMBER=member1
- PDS の中の単一メンバーの名前、または PDS の中の 1 つ以上のメンバーを表すメンバー名のパターン。入力データ・セットが PDS(E) の場合、このパラメーターを指定するか、ddname の DD ステートメントにメンバー名を指定するか、MEMSTART キーワードおよび MEMEND キーワードを使用してメンバー名の範囲を指定する必要があります。
メンバー名パターンは、メンバー名に有効な任意の文字と 2 つの特殊パターン文字 (アスタリスク (*) およびパーセント記号 (%)) から構成することができます。
- *
- 任意の数の文字を表します。必要な数のアスタリスクを、メンバー名パターンの任意の場所に使用することができます。例えば、
*d*
というメンバー名パターンを入力すると、PDS の中で、名前に「d」が含まれているすべてのメンバーが処理されます。 - %
- 単一文字を表すプレースホルダー文字。パーセント記号は、メンバー名パターンの任意の場所に必要な数だけ指定できます。例えば、メンバー名パターンとして
%%%%
を入力すれば、名前の長さが 4 文字である、PDS 内のすべてのメンバーが処理されます。
データ・セットが PDS でない場合、member1 は無視されます。
- MEMSTART=startstring
- コピーに含めるメンバー名の範囲の始まりを指定するのに使用されます。MEMSTART が指定されたが MEMEND は省略された場合、PDS(E) 内の startstring 値以降の全メンバーが組み込まれます。startstring では、MEMBER キーワードの member1 パラメーターに関して、ワイルドカードを含め、同じ値を持つことができます。
- MEMEND=endstring
- コピーに含めるメンバー名の範囲の終わりを指定するのに使用されます。MEMEND が指定されたが MEMSTART は省略された場合、PDS(E) 内の endstring 値までの全メンバーが組み込まれます。endstring では、MEMBER キーワードの member1 パラメーターに関して、ワイルドカードを含め、同じ値を持つことができます。
- XMEMBERS
- MEMSTART、MEMEND、および MEMBER オプションを使用して、処理するライブラリー・メンバーから除外し、それ以外が選択される方法を提供します。
- xmem_filter
- 処理から除外する 1 つ以上のメンバーを識別するメンバー名フィルター。フィルターには、複数のメンバーを表すメンバー名パターンを指定できます。
小文字を含むメンバー名フィルターを指定するには、
c'string'
形式で文字ストリングを使用します。フィルター値は、x'hex-digits'
形式で 16 進ストリングとして指定することもできます。
- MQ:manager:queuename
- データ・セット名の代わりに MQ キューを指定できます。パラメーターの意味は、以下のとおりです。
- manager
- 使用される MQ マネージャー。総称名を指定した場合、File Manager は一致するマネージャーのリストを表示し、このリストから選択できます。
- queuename
- 使用されるキュー。総称名を指定した場合、File Manager は一致するキューのリストを表示し、このリストから選択できます。
- rt:applid:rname
- データ・セット名の代わりに CICS® リソースを指定できます。パラメーターの意味は、以下のとおりです。
- rt
- リソース・タイプ。有効な値は、以下のとおりです。
- FI
- CICS® ファイル。
- TD
- 一時データ・キュー用。
- TS
- 一時ストレージ・キュー用。
- applid
- VTAM® システムの CICS® applid。
- rname
- リソースの名前。
- CREATED=created
- メンバーが作成された日付 (YYYY/MM/DD 形式)。
入力データ・セットが PDS(E) の場合、このパラメーターを指定するか、CRESTART キーワードおよび CREEND キーワードを使用して作成日の範囲を指定する必要があります。
日付の範囲を示すために最終文字としてアスタリスク (*) を指定したり、日付の選択を示すために単一文字の代わりに % 記号を指定することができます。
データ・セットが PDS でない場合、created は無視されます。
- CRESTART=crestart
- コピーに含める作成日の範囲の始まり (YYYY/MM/DD 形式)。
CRESTART は指定されているが CREEND が省略されている場合、crestart 値から先の PDS(E) のすべてのメンバーが含まれます。
省略するか、完全な日付を入力しないか、最後の文字としてアスタリスク (*) を指定すると、crestart の指定されていない部分はデフォルトで右側に寄せられて次のようになります。- DD
- = 01
- MM
- = 01
- YYYY
- = 0000
- CREEND=creend
- コピーに含める作成日の範囲の終わり (YYYY/MM/DD 形式)。省略するか、完全な日付を入力しないか、最後の文字としてアスタリスク (*) を指定すると、creend の指定されていない部分はデフォルトで右側に寄せられて次のようになります。
- DD
- = 31
- MM
- = 12
- YYYY
- = 9999
- CHANGED=changed
- メンバーが最後に変更された日付 (YYYY/MM/DD 形式)。
入力データ・セットが PDS(E) の場合、このパラメーターを指定するか、CHGSTART キーワードおよび CHGEND キーワードを使用して変更日の範囲を指定できます。
日付の範囲を示すために最終文字としてアスタリスク (*) を指定したり、日付の選択を示すために単一文字の代わりに % 記号を指定することができます。
データ・セットが PDS でない場合、changed は無視されます。
- CHGSTART=chgstart
- コピーに含める変更日の範囲の始まり (YYYY/MM/DD 形式)。
CHGSTART は指定されているが CHGEND が省略 されている場合、chgstart 値から先の PDS(E) のすべてのメンバーが含まれます。
省略するか、完全な日付を入力しないか、最後の文字としてアスタリスク (*) を指定すると、chgstart の指定されていない部分はデフォルトで右側に寄せられて次のようになります。- DD
- = 01
- MM
- = 01
- YYYY
- = 0000
- CHGEND=chgend
- コピーに含める変更日の範囲の終わり (YYYY/MM/DD 形式)。省略するか、完全な日付を入力しないか、最後の文字としてアスタリスク (*) を指定すると、chgend の指定されていない部分はデフォルトで右側に寄せられて次のようになります。
- DD
- = 31
- MM
- = 12
- YYYY
- = 9999
- USERID=userid
- メンバーを最後に更新した TSO ユーザー ID。
入力データ・セットが PDS(E) の場合、このパラメーターを指定するか、UIDSTART キーワードおよび UIDEND キーワードを使用してユーザー ID の範囲を指定する必要があります。
アスタリスクおよび % 記号を使用して総称ユーザー ID を入力できます。
データ・セットが PDS でない場合、userid は無視されます。
- UIDSTART=uidstart
- コピーに含めるユーザー ID の範囲の始まり。
UIDSTART は指定されているが UIDEND が省略されている場合、uidstart 値から先の PDS(E) のすべてのメンバーが含まれます。
省略するか、完全な 7 文字のユーザー ID を入力しないか、最後の文字としてアスタリスク (*) を指定すると、File Manager はアスタリスクを置き換えて、uidstart の指定されていない部分を右側に寄せて低い値 (X'00') を埋め込みます。
- UIDEND=uidend
- コピーに含めるユーザー ID の範囲の終わり。
このフィールドを省略すると、デフォルトで高い値 (X'FF') になります。
7 文字未満を指定すると (最後の文字としてアスタリスクを指定せずに)、File Manager は uidstart を右側に寄せて低い値 (X'00') を埋め込みます。最後の文字としてアスタリスク (*) を指定すると、File Manager はアスタリスクを置き換えて、uidend の指定されていない部分に高い値 (X'FF') を埋め込みます。
- USEIOXIN
- 入力データ・セットを処理するために、ユーザー I/O 出口を呼び出すかどうかを指定します。
- NO
- デフォルトです。ユーザー I/O 出口を呼び出しません。
- YES
- 入力データ・セットを処理するために、ユーザー I/O 出口を呼び出します。このオプションは、File Manager 用にサイトのカスタマイズを行ったユーザーが、そのサイト・ベースでユーザー I/O 出口を許可した場合にのみ使用できます。
- IOXIN
- 入力データ・セットに使用するユーザー I/O 出口の名前を指定します。出口を記述するために使用できるプログラミング言語に制限はありません。STEPLIB/ISPLLIB 連結またはその拡張機能 (LINKLIST、LPA など) で、File Manager に出口を指定する必要があります。
- sysexit
- デフォルトです。USEIOXIN=YES を指定し、ユーザー I/O 出口名を指定しない場合、File Manager はインストール時のカスタマイズ・オプションで提供される出口の名前を使用します。USEIOXIN が YES に設定され、インストール・デフォルトが指定されていない場合は、IOXIN=ioxname を指定する必要があります。注: オンライン・パネルでバッチ処理を選択した場合、生成される JCL ステートメントは「Set System Processing Options (システム処理オプションの設定)」パネルで提供されているデフォルト名を使用します。
- ioxname
- STEPLIB 連結で File Manager に提供されたデータ・セットの PDS(E) メンバーの名前。
- BINRECIN=binrecin-len
- HFS ファイルの処理に使用されるレコード長を指定します。有効範囲: 1 から 32760。
ファイルはバイナリー・モードで処理されます (ファイルから導出された固定長レコードで、区切り文字は区別されません)。このパラメーターを指定しないと、ファイルはテキスト・モードで処理されます (可変長レコードで、境界は区切り文字により判別されます)。
- CIACCESS=NO (VSAM のみ)
- 論理レコードを処理します。
- CIACCESS=YES (VSAM のみ)
- 制御インターバルを処理します。
- BLKACCESS=NO (非 VSAM のみ)
- 論理レコードを処理します。
- BLKACCESS=YES (非 VSAM のみ)
- ブロックを処理します。
- CCSID=YES
- SNGL 印刷で、各フィールドに割り当てられた CCSID を示します (ただし、適用可能な場合)。
- CCSID=NO
- SNGL 印刷で、各フィールドに割り当てられた CCSID を示しません (ただし、適用可能な場合)。
- DUPLICATE
- 重複するメンバー名を印刷で処理するかどうかを指定します。
- NO
- デフォルトです。重複するメンバー名を処理しません。
- YES
- 重複するメンバー名を処理します。
- FORMAT=format
- 出力形式。
- CHAR
- 文字形式 (デフォルト)。
- HEX
- 16 進形式。
- SNGL
- 単一レコード・フォーマット (各行に 1 つのフィールド)。このオプションは、論理レコードを表示しているときに使用可能です。
- TABL
- 表形式の形式設定 (ページを超えて印刷される複数のフィールド)。このオプションは、論理レコードを表示しているときに使用可能です。
- POSITION=skip
- データ・セットの始めから数えたスキップされる論理レコード数。デフォルトは 0です。
- SMPLINCL=sample_include
- データ・セットの繰り返しサンプルに組み込まれる物理レコードの数。サンプリングを有効にするには、SMPLINCL キーワードと SMPLSKIP キーワードの両方がゼロ以外の値である必要があります。範囲: 0–9999999.
- SMPLSKIP=sample_skip
- データ・セットの繰り返しサンプルでスキップする物理レコードの数。サンプリングを有効にするには、SMPLINCL キーワードと SMPLSKIP キーワードの両方がゼロ以外の値である必要があります。範囲: 0–9999999.
- KEY=key (VSAM のみ)
- KSDS レコードのキー、または RRDS レコードのスロット番号。キーの最大長は 30 文字です。key 以上のキー値またはスロット値を持つ最初のレコードが最初に印刷されるレコードになります。key および skip 値を省略すると、 データ・セットの最初のレコードから印刷が開始されます。
キーに小文字、ブランク、またはコンマが入っている場合には、キーを引用符で囲みます。キーは、16 進形式でも指定可能です (例えば X'C1C2C3')。
- NLRECS
- 印刷するレコード数、または ALL。
- ALL
- ALL を指定するか、このパラメーターを省略すると、残りのすべてのレコードがコピーされます。
- nlrecs
- 最大数は 999 999 999 です。
- PACK
- 入力データが ISPF パック・データ形式であるかどうかをFile Manager が検出するかどうかを判別します。このキーワードは VSAM データ・セットの処理では無視されます。入力データ・セットまたは出力データ・セット (あるいは、その両方) に対して I/O 出口が指定 されている場合、PACK=NONE オプションだけが有効となります。
- UNPACK
- 入力データ・セットが ISPF パック形式であるかどうかチェックし、この形式である場合には、印刷処理の前にこのデータ・セットをアンパックするよう File Manager に指示します。
- なし
- 入力データ・セットが ISPF パック・データ形式であるかどうかをチェックしないよう File Manager に指示します。
- スキップ
- 入力データ・セットが ISPF パック形式であるかどうか判別し、この形式である場合には印刷処理をスキップするよう File Manager に指示します。
- PROC=proc
- 各レコードが印刷される前にそのレコードを処理するために使用する、REXX プロシージャーのメンバー名、または REXX プロシージャーがインラインであることを示すアスタリスク (*)。メンバー名を指定する場合は、そのメンバーを含んでいる PDS を識別する FMNEXEC DD 名を定義する必要があります。* を指定した場合は、プロシージャーは、現行機能の制御ステートメントの直後に続く SYSIN から読み取られます。インライン・プロシージャーは、1 から 2 桁目にスラッシュと正符号 (/+) が入っているレコードによって終了されます。
REXX プロシージャーを使用して、レコードが印刷される前にそれらのレコードを処理することについて詳しくは、File Manager 処理の拡張を参照してください。
- MEMPROC
- REXX メンバー選択が有効であることを指定します。レコードは入力メンバーから読み取られた後、REXX プロシージャー内で、メンバーがコピーされるか、またはドロップされるか決定が行われるまで、メモリー内にキャッシュされます。決定が行われると、REXX プロシージャーで指定された RETURN ストリングに従い、メンバー全体がコピーまたはドロップされます。メンバー全体を処理しても RETURN DROP MEMBER または RETURN PROCESS MEMBER ストリングが検出されなかった場合は、メンバーは MEMPROC で指定されたパラメーターによって指定されたアクションに従い処理されます。それらは以下のとおりです。
- PROCESS
- メンバーはコピーに組み込まれます。メンバーはそのままコピーされ、ユーザー REXX プロシージャーが呼び出される前に実行される、指定済みのテンプレート処理があれば、それに従います。MEMPROC キーワードでパラメーターが指定されていない場合、これがデフォルト・アクションとなります。
- DROP
- メンバーはコピーから除外されます。処理は、次のメンバーから続行されます。
- REF=YES
- SNGL 印刷でフィールド参照番号を表示します。
- REF=NO
- SNGL 印刷でフィールド参照番号を表示しません。
- RDF=YES
- SNGL または TABL 印刷で再定義フィールドを表示します。
- RDF=NO
- SNGL または TABL 印刷で再定義フィールドを表示しません。
- PIC=YES
- SNGL 印刷で PICTURE 文節を表示します。
- PIC=NO
- SNGL 印刷で PICTURE 文節を表示しません。
- SLOC=YES
- SNGL 印刷で開始位置を表示します。
- SLOC=NO
- SNGL 印刷で開始位置を表示しません。
- STR=YES
- SNGL 印刷で構造を表示します。
- STR=NO
- SNGL 印刷で構造を表示しません。
- JUST=YES
- SNGL 印刷で数値フィールドを左寄せします。
- JUST=NO
- SNGL 印刷で数値フィールドを左寄せしません。
- TYPE=YES
- SNGL 印刷でフィールド・タイプおよび長さの値を表示します。
- TYPE=NO
- SNGL 印刷でフィールド・タイプおよび長さの値を表示しません。
- RLEN=YES
- TABL 形式および SNGL 形式で、レコード長を印刷します。
- RLEN=NO
- TABL 形式および SNGL 形式で、レコード長を印刷しません。
- IGNLEN
- 処理するレコードの選択時に、File Manager が長さの不一致を無視するかどうかを指定します。
- NO
- 長さの不一致を無視しません。テンプレート中の突き合わせ構造の長さより短いレコードは、処理に選択されません。
- YES
- 長さの不一致を無視するには、このオプションを使用します。
- INRDW
- 指定された開始位置がレコード記述子ワード (RDW) を考慮に入れる場合、入力開始位置を調整するかしないかを制御します。
- NO
- 入力開始位置を調整しません。
- YES
- 入力レコードを参照する外部関数でコーディングされたすべての開始位置から 4 を減算します。
- OUTRDW
- 指定された開始位置がレコード記述子ワード (RDW) を考慮に入れる場合、出力開始位置を調整するかしないかを制御します。
- NO
- 出力開始位置を調整しません。
- YES
- 出力レコードを参照する外部関数でコーディングされたすべての開始位置から 4 を減算します。
- MEMLIST
- メンバー名のリストを指定できます。
- member_n
- 処理されるメンバーの名前。総称名マスクは使用できます。
- INCLUDEMD
- このパラメーターは、WebSphere MQ メッセージの記述子に対する処理を決定します。
- YES
- データが印刷されるときに、記述子が接頭部として付加されます。
- NO
- 単にメッセージ・データが印刷されます。これは、デフォルトです。
このパラメーターは、入力が MQ キューを記述するときにのみ、適用されます。
- テンプレート処理
- 入力データ・セット内のレコード構造を記述するために使用するテンプレートを定義し (ただし、テンプレートが存在する場合のみ)、File Manager がこのテンプレートをどのように処理するかを定義します。
- TINPUT=ddname
- 入力データのレコード構造が記述されているコピーブックまたはテンプレートが入ったデータ・セットの DD または TSO ALLOC ステートメントに対する参照を定義します。デフォルトは、TDDIN です。
連結 DD を指定した場合は、メンバー名 (member) を指定する必要があります。
- TINMEM=member
- コピーブックまたはテンプレート・メンバーが DD ステートメントで指定されていない場合に、TINPUT パラメーターによって識別されるデータ・セットのコピーブックまたはテンプレート・メンバーの名前。TCIN パラメーターが指定されている場合、このパラメーターを指定することはできません。
- TCIN=tcin(member)
- 入力データのレコード構造が記述されているコピーブックまたはテンプレートの PDS およびメンバーの名前。
- OFFSETIN
- テンプレートの 01 フィールドの長さ、およびフィールドの開始位置 (01 フィールドはその中で、指定された値に応じて調整される)。
- 値
- 対応するフィールド ID に適用されるオフセット値 (-32760 から 32760 の範囲でなければなりません)。フィールド ID が指定されず、ALL が指定されていない場合は、値がテンプレートの最初のレベル 01 フィールドに適用されます。
- ALL
- テンプレートに複数のレコード構造がある場合は、このキーワードによって、対応する value がテンプレート内のすべてのレベル 01 フィールドに適用されます。注: ALL の値を指定した後で、個々のレイアウトについてこの値を指定変更することもできます。 それには、後から value と fieldname の組み合わせを指定します。
- fieldname
- value が適用されるレベル 01 フィールドの名前。デフォルトは、テンプレート内の最初のレベル 01 フィールドです。
- Copybook 処理
- COBOL オプション
- 次のオプションは、COBOL コピーブックをテンプレートにコンパイルするために使用します。
- DBCS=YES
- DBCS コンパイラー・オプションを使用します。
- DBCS=NO
- NODBCS コンパイラー・オプションを使用します。
DBCS および NODBCS コンパイラー・オプションの効果の詳細については、IBM COBOL Programming Guide for OS/390 & VM を参照してください。
- CDPC=NO
- COBOL SPECIAL-NAMES パラグラフ「Decimal-point is comma (小数点はコンマ)」を使用しません。
- CDPC = YES
- COBOL SPECIAL-NAMES パラグラフ「Decimal-point is comma (小数点はコンマ)」を使用します。
- CAE=NO
- COBOL コンパイル・オプション ARITH(EXTEND) を使用しません。
- CAE = YES
- COBOL コンパイル・オプション ARITH(EXTEND) を使用します。
- MIXED = NO
- フィールド名は大文字でテンプレートに保管されます。
- MIXED = YES
- フィールド名は COBOL コピーブックでコーディングされているとおりに、元の大/小文字でテンプレートに保管されます。
- RFROM1 RTO1 … RFROM5 RTO5 (1 ~ 5)
- COBOL REPLACE コンパイラー指示ステートメントの「From (検索)」および「To (置換)」疑似テキスト文字ストリングの最大 5 つの対。
COBOL コピーブックをテンプレートにコンパイルする前に、COBOL コピーブックに除去する文字または他の文字と置き換えたい文字が含まれている場合には、この置換オプションを使用します。
例えば、コピーブックに、コンパイル前に除去したいコロン文字 (:) が含まれている場合は、「
'==:=='
」を operand1 として、さらに「'====='
」を operand2 として指定してください。COBOL REPLACE の「From (検索)」および「To (置換)」のストリングの指定について詳しくは、IBM COBOL Language Reference を参照してください。
- CBLMAXRC
- コピーブックをコンパイルするために、許容できる最大の戻りコードを設定します。指定したレベルを超える戻りコードによって機能は停止します。デフォルトは、4 です。注: COMPMAXRC パラメーターは引き続きサポートされますが、代わりに CBLMAXRC パラメーターを使用することが推奨されています。COMPMAXRC パラメーターを指定すると、それが言語の MAXRC よりも優先されます。
- CBLLIBS
- SYSLIB 連結リスト内で指定されるデータ・セット名 (10 個まで) のリストを指定できます。これらのデータ・セットは、コンパイル用に COPY または INCLUDE メンバーに指定された順序で検索されます。
- dsname
- 処理されるデータ・セット名の名前。総称名マスクは使用できません。
- CBLADDOP
- COBOL コピーブックのコンパイル時に CBL ステートメントに組み込まれる追加の COBOL コンパイラー・オプション。
- PL/I オプション
- 以下のオプションを使用して、PL/I コピーブックをテンプレートにコンパイルします。
- BIN63=YES
- LIMITS(FIXEDBIN(63)) コンパイラー・オプションを使用します。
- BIN63=NO
- LIMITS(FIXEDBIN(31)) コンパイラー・オプションを使用します。
- DEC31=YES
- LIMITS(FIXEDDEC(31)) コンパイラー・オプションを使用します。
- DEC31=NO
- LIMITS(FIXEDDEC(15)) コンパイラー・オプションを使用します。
- GRAPHIC=YES
- GRAPHIC コンパイラー・オプションを使用します。
- GRAPHIC=NO
- NOGRAPHIC コンパイラー・オプションを使用します。
- UNALIGNED=YES
- DEFAULT RANGE (*) UNALIGNED 言語ステートメントを使用して、デフォルトの位置合わせを変更します。
- UNALIGNED=NO
- PL/I のデフォルトを使用します。
- PLIMAXRC
- コピーブックをコンパイルするために、許容できる最大の戻りコードを設定します。指定したレベルを超える戻りコードによって機能は停止します。デフォルトは、4 です。注: COMPMAXRC パラメーターは引き続きサポートされますが、代わりに PLIMAXRC パラメーターを使用することが推奨されています。COMPMAXRC パラメーターを指定すると、それが言語の MAXRC よりも優先されます。
- PLILIBS
- SYSLIB 連結リスト内で指定されるデータ・セット名 (10 個まで) のリストを指定できます。これらのデータ・セットは、コンパイル用に COPY または INCLUDE メンバーに指定された順序で検索されます。
- dsname
- 処理されるデータ・セット名の名前。総称名マスクは使用できません。
- PLIADDOP
- PL/I コピーブックのコンパイル時に *PROCESS ステートメントに組み込まれる追加の PL/I コンパイラー・オプション。
これらのコンパイラー・オプションの効果について詳しくは、IBM VisualAge PL/I for OS/390 Programming Guide を参照してください。
- HLASM オプション
- 次のオプションは、HLASM コピーブックをテンプレートにコンパイルするために使用します。
- DBCS=YES
- DBCS コンパイラー・オプションを使用します。
- DBCS=NO
- NODBCS コンパイラー・オプションを使用します。
- NOALIGN=YES
- NOALIGN コンパイラー・オプションを使用します。
- NOALIGN=NO
- ALIGN コンパイラー・オプションを使用します。
- ASMMAXRC
- コピーブックをコンパイルするために、許容できる最大の戻りコードを設定します。指定したレベルを超える戻りコードによって機能は停止します。デフォルトは、4 です。注: COMPMAXRC パラメーターは引き続きサポートされますが、代わりに ASMMAXRC パラメーターを使用することが推奨されています。COMPMAXRC パラメーターを指定すると、それが言語の MAXRC よりも優先されます。
- ASMLIBS
- SYSLIB 連結リスト内で指定されるデータ・セット名 (10 個まで) のリストを指定できます。これらのデータ・セットは、コンパイル用に COPY または INCLUDE メンバーに指定された順序で検索されます。
- dsname
- 処理されるデータ・セット名の名前。総称名マスクは使用できません。
- ASMADDOP
- COPY メンバーおよび MACRO メンバーのコンパイル時に *PROCESS ステートメントに組み込まれる追加の HLASM コンパイラー・オプション。
これらのコンパイラー・オプションの効果について詳しくは、HLASM V1R6 Programmer's Guide を参照してください。
- PACK
- 入力データ・セットが ISPF パック・データ形式であるかどうかを File Manager が検出するかどうかを判別します。このキーワードは VSAM データ・セットの処理では無視されます。いずれかのデータ・セット (または両方) に対して I/O 出口が指定 されている場合、PACK=NONE オプションだけが有効となります。
- UNPACK
- 入力データ・セットが ISPF パック形式であるかどうかチェックし、この形式である場合には、比較の前にこのデータ・セットをアンパックするよう File Manager に指示します。
- なし
- 入力データ・セットが ISPF パック・データ形式であるかどうかをチェックしないよう File Manager に指示します。
- スキップ
- 入力データ・セットが ISPF パック形式であるかどうかチェックし、この形式である場合には印刷処理をスキップするよう File Manager に指示します。
例 1
//DSP JOB (acct),'name' Print QSAM Data
//*
//FMBAT PROC
//FMBAT EXEC PGM=FILEMGR
//STEPLIB DD DSN=FMN.SFMNMOD1,DISP=SHR
//SYSPRINT DD SYSOUT=*
//SYSABEND DD SYSOUT=*
//SYSUDUMP DD SYSOUT=*
// PEND
//*
//STPSPEX EXEC FMBAT
//SYSIN DD *
$$FILEM VER
$$FILEM DSP DSNIN=SYS1.PROCLIB,MEMBER=COBUCLG
$$FILEM EOJ
/*
例 2
//DSPJPN JOB (acct),'name' Print with DBCS characters
//JAPEF96 OUTPUT DUPLEX=NORMAL,CHARS=(GT15,EF96),PRMODE=SOSI1
//FILEMGR EXEC PGM=FILEMGR
//SYSPRINT DD SYSOUT=*,OUTPUT=(*.JAPEF96)
//FMNTSPRT DD SYSOUT=*
//SYSTERM DD SYSOUT=*
//SYSIN DD *
$$FILEM SET LANGUAGE=JAPANESE
$$FILEM DSP FORMAT=SNGL,
$$FILEM TCIN=hlq.TEMPLATE(member),
$$FILEM DSNIN=hlq.DBCSDATA
例 3
//FMNUSR3 JOB (FMNUSER),'USER',USER=FMNUSER,NOTIFY=FMNUSER,
// TIME=(5),CLASS=A,MSGLEVEL=(1,1),MSGCLASS=H
//*
//* TEST PRINTING USING JAPANESE CHARACTER SETS WITH FMT
//*
//JAPEF96 OUTPUT DUPLEX=NORMAL,CHARS=(GT15,EF96),PRMODE=SOSI1
//FILEMGR EXEC PGM=FMNMAIN
//STEPLIB DD DSN=FMN.SFMNMOD1,DISP=SHR
//SYSPRINT DD SYSOUT=H,OUTPUT=(*.JAPEF96),DEST=(PTHMVS8,QAPT22Q1)
//SYSTERM DD SYSOUT=*
//SYSIN DD *
$$FILEM SET LANGUAGE=JAPANESE
$$FILEM FMT SET,FLD=(11,20,DB),FLD=(31,40,DB),FLD=(51,60,DB),
$$FILEM FLD=(71,80,DB)
$$FILEM DSP DSNIN=FMNUSER.JPN.TESTDATA,MEMBER=$FMTDATA
/*